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2022年03月25日

「となりのチカラ」第8話レビュー:「もう出ていかないでよ…」チカラの灯への愛があふれ出す(※ストーリーネタバレあり)

「となりのチカラ」第8話レビュー:「もう出ていかないでよ…」チカラの灯への愛があふれ出す(※ストーリーネタバレあり)



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松本潤主演、木曜ドラマ「となりのチカラ」が2022年1月20日より放送スタート。

東京のとあるマンションに引っ越してきた家族。夫のチカラ(松本潤)、妻の灯(上戸彩)、娘の愛理(鎌田英怜奈)、息子の高太郎(大平洋介)が、ちょっと不思議な隣人が住むマンションにおいて、さまざまなドタバタ劇に巻き込まれていく。

本記事では、第8話をcinemas PLUSのドラマライターが紐解いていく。

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「となりのチカラ」第8話レビュー


灯(上戸彩)と対話ができたチカラ(松本潤)。
しかし、灯からは宿題を出されてしまう。

・灯は仕事をやめていい? その場合の収入は?

・愛理を怒鳴ったり叩いたりしていいの?

・高太郎を塾に行かせたい場合、お金は捻出できるの?

すぐに答えが出せれば苦労はしないチカラである。

とりあえず、オリジナルの小説を書き出すチカラ。これが売れに売れて……と妄想を膨らませるが、まあ……ゴーストライターを堅実に続けたほうがいいことは、チカラだってわかっている。

そして、愛理(鎌田英怜奈)や高太郎(太平洋介)と話をする中でチカラは灯の苦労を実感する。
確かに愛理は生意気だし、高太郎の成績は低い。しかし、当の高太郎は、将来はヒーローになるので問題ないと思っている。普段の仕事と家事をこなしながら、灯は対応していたのかと思うとめまいがする。

当然、チカラも答えが出ず、頭を抱える。

一方、マンションの住人たちからは総スカン状態が続く。かわいそう。

隣人の学(小澤征悦)からは離婚届の保証人になってやろうか? などとからかわれる。学は自分とチカラが同じ状況だと思っているけど、全然違うからなっ。

更に問題なのが柏木家だ。清江(風吹ジュン)の認知症が進行。託也(長尾謙杜)は大学進学をやめて、介護をしたほうがよいのではないか、と悩む。

どの部屋の悩みも、多くはその場の解決だけであって、根本的な解決に至っていたわけではないのかもしれない。

そんな矢先、清江がマンションから姿を消してしまい……。

後半はチカラの怒涛の語りが展開される。託也への説得、そして灯たちか家族への宿題の答え。

チカラは愛理や高太郎に向かってこれからのことを語り、今の子どもたちがどれだけ素敵で素晴らしい存在なのかと伝える。そう、灯の抱えている悩みは、そのまま子どもたちが抱えている問題なのだ。チカラは、隣人たちの問題に首を突っ込むばかりで見ようとしていなかったのだ。

灯はきっと、チカラなら答えを導きだしてくれると思っていたのだろう。

そしてチカラの「もう出ていかないでよ……」が心に刺さりすぎた。本当にチカラは灯が大好きなんだよなあ。

そして、清江の介護施設入所を決意した託也。別れ間際、託也を認識し、「ハグしようか」という清江。清江へのこれまでの想いがあふれ出す託也に、観ている側の涙もあふれ出す。

再び、清江は託也に向かって「あなた誰だったかしら?」というけれど、もしかしたらわざとなのかもしれない。別れ間際の清江の優しさ。託也がとても優しい子に育ったのは、厳しくも優しい清江がいたからだろう。

次週、いよいよ最終回。チカラはもうお隣さんの事情に首を突っ込まないと心に決めていたが、一体どのような関係性に落ち着くのだろうか。


(文:ふくだりょうこ)

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