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2021年11月22日

「アバランチ」第6話レビュー:「靴がきれいな刑事なんてろくなヤツじゃない」言葉が刺さりまくる第6話 (※ストーリーネタバレあり)

「アバランチ」第6話レビュー:「靴がきれいな刑事なんてろくなヤツじゃない」言葉が刺さりまくる第6話 (※ストーリーネタバレあり)




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綾野剛主演のドラマ「アバランチ」が2021年10月18日に放送開始した。

カンテレ・フジテレビ系で月曜夜10時の新たな連続ドラマ枠がスタート。第1作目となる本作は、破天荒な謎の集団“アバランチ”の活躍を描くピカレスクエンターティンメント。7年ぶりのフジテレビ系連ドラ主演となる綾野剛が主人公・羽生誠一を演じる。共演は福士蒼汰、千葉雄大、高橋メアリージュン、田中要次、利重剛、堀田茜、木村佳乃ら。

本記事では、その第6話をcinemas PLUSのライターが紐解いていく。

「アバランチ」第6話レビュー




今週から2部に突入。
冒頭から羽生の指名手配。アバランチのアジトへの家宅捜索。と、怒涛の展開だ。

なぜそんな事態になったのか。
時間は遡り、2週間前。

事態は一気に動き出す。
情報屋で、羽生を裏切り、仲間を殺したアルベルト・ガルシアが海外逃亡から帰国。そして彼に関連する人物として浮かび上がったのが神奈川県警の刑事部本部長。西城の父親だ。元公安部長で羽生の元上司である戸倉が接触し、アルベルトを確保するように指示したのだ。

当然、西城は大きな動揺を見せる。少しでも力になれれば、と自ら協力を申し出るが、自分は山守に利用されたのではないか、と思ってアバランチから降りると宣言。
父親を尊敬していて、父親のような刑事になりたいと思っていた西城。アバランチと父親の間で揺れる。

一方、アルベルトは羽生にコンタクトをとる。戸倉に騙されたのだということ、羽生に会うために日本へ戻ってきたということ。
しかし、アルベルトは県警に確保され、大山が手配したという極東リサーチに引き渡されてしまう。
その現場にアバランチも乗り込み、アルベルトを助けようとするが、極東リサーチはプロの集団。やり方がえげつない。
しかし、車にひかれても生きている羽生……。その上で殴り合いして走るトラックにつかみかかるってどんな身体能力なんだ……。

今回、大きな動きを見せたのは戸倉だ。アルベルトに戻ってこられるのはまずい、どうにかして処理しなければ、と焦りを見せる。
しかし、アルベルトを確保したことによって、彼から「羽生」の名前が引き出されてしまった。
羽生の行方を追い、アバランチ前に勤めていた工場を訪れるなど、執着を見せる。

ここで先週登場したあかりが出てくるのがいい。
「どこに行ったか知らない」「携帯の番号も変わってて繋がらない」とシレッと戸倉に答えたあと、羽生に電話しているのが好きすぎる。
「靴がきれいな刑事なんてろくなやつじゃない」と言い放ち、「いつも配信見てるよ」ですって……。全て知っていた上であの振舞い、たまらない。

「立場が変われば正義が変わる」と言ったのは西城の父だ。
毎日、父の汚れた靴を磨く母の姿を見ていたという西城。靴の汚れを気にする戸倉とは違い、確かに西城の父は尊敬する警察官の姿だったのだろう。
立場が変わったことによっていくらか変形してしまったのか(見た感じ、悪い人には思えない)。
その姿を見た西城はどういう判断を下すのか。

迷う西城を迎えに来たのは羽生。
「自分の正義は自分で決めてよ」
同じ警察官として、羽生と西城が出会っていたら、どのような関係になっていたのだろう、とふと考えてしまう。

寂れた港で海をバックに煙草をくわえて「世界は想像以上に残酷だ」と言う綾野剛が200点満点だった。
2部に入って、スピード感はさらにアップ。「これは本当に日本だろうか」と思わせられる画角がグッとくる。
同時に綺麗じゃないばかりの世界は、考えさせられる部分も。

追い詰めるはずが逆に追い詰められているようにも見えるアバランチ。
次回はどのように動くのか。そしてどのように羽生の指名手配へとつながるのか。


「アバランチ」第6話ストーリー



3年前、多くの犠牲者を出した偽装テロ事件を足掛かりに、権力の階段を上っていく大山(渡部篤郎)。大きな野望を胸に秘めた大山が画策する“次なる最悪の一手”を防ぐため、羽生(綾野剛)たちはキーマンである元公安部長の戸倉(手塚とおる)への接触を図る。しかし、これまで情報収集に徹していた大山も、ついにアバランチに対して反撃に出て…。

そしてある日、日本列島に緊急ニュースが流れ込む――。アナウンサーが報じたその内容は、「警視庁が、アバランチのメンバー・羽生誠一容疑者をテロ事件の容疑者として全国に特別指名手配」。

羽生の身に一体何が? ついに、アバランチと大山の正義がぶつかり合う壮絶な戦いの幕が開く。

(文:ふくだりょうこ)

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