<芳根京子の中毒的な魅力>を「真犯人フラグ」から検証する
「真犯人フラグ」より (C)日本テレビ
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「あなたの番です」(19)の第2陣として、毎週日曜夜、世間を迷宮に陥れている「真犯人フラグ」が今、話題だ。
「あなたの番です」に引き続き、2クールに渡っての放送となる「真犯人フラグ」。
終わりまでまだまだ先が長いということもあってか、”登場人物全員怪しい”を通り越してもはや”誰も怪しいと感じられない”領域にまで達している。
現時点で明らかに怪しく描かれている菱田朋子(桜井ユキ)や本木陽香(生駒里奈)あたりは、何らかの形で犯人側と関与している可能性はあるとしても、おそらく真犯人ではないだろう。猫おばさん(平田敦子)とか本当、何なの。何者なの。
どうせ、この手のドラマは最後、軽快に裏切ってくる。信じ切っていた”あの人”が、まさか。そのまさかなのだ。
となると、疑いたくなくても疑ってしまう人物は明確。相良凌介(西島秀俊)の部下である二宮瑞穂(芳根京子)である。
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裏切ってほしくない人物No.1、でも嫌な予感しかしない女・二宮瑞穂
「真犯人フラグ」より (C)日本テレビ
突然妻子が失踪し、挙句の果てに世間から疑いの目を向けられてしまう相良凌介の部下、二宮瑞穂。
凌介の妻・真帆(宮沢りえ)、娘・光莉(原菜乃華)、息子・篤人(小林優二)が失踪した当初から、手厚すぎるほどに凌介を支える瑞穂。凌介にとってもただの部下には留まらない、かけがえのない存在となっているはず。
徹底して凌介を守り、協力し、励まし、助ける。
一体、彼女の何がここまでそうさせるのか……?
信じたいけど、やっぱり疑ってしまう。
「いや、一周回って怪しくないだろ」と思う時期もあったが、第7話での凌介の発言で確信した。
「この人は何の見返りもなく善意で行動する人です!」
うん。そうだね。そうなんです。
だからこそ、凌介が嘆き悲しむ未来しか見えない。なんたって「あなたの番です」の秋元康企画のドラマですよ? ”そこだけは”という人を裏切り者として設定しているに決まってる。
「真犯人フラグ」より (C)日本テレビ
ここからは私の推測でしかないが、瑞穂は真犯人と凌介のハブの役割になっているのではないか、と。
真犯人から最新情報を得て、凌介の味方のフリをしながらも上手く真犯人から凌介を遠ざける。
すべてを知っているからこそ、巧妙に操ることができるのだ。
思い返してみると、妻子失踪時期の週末に「実家へ帰っていた」と言及していたり、妻子が失踪した時間,場所の範囲を走っていた亀田運輸の配送車ドライブレコーダーのデータを盗むように計画したり、相良家の部屋がマンションの4階と知っていたり。
ところどころ”真犯人側として”違和感のない行動をしている部分は否めない。
「真犯人フラグ」より (C)日本テレビ
頭の回転の速さから部内の全員に頼られ、パワハラ気味な上司に対する世渡りも上手、それでいて嫌味も一切なく性別問わず好かれており、美人な上にノリまでいい。
そんな、非の打ち所がない、二宮瑞穂。
そしてこれは、芳根京子が演じるからこそ瑞穂の良さが際立つ、素晴らしいキャスティングなのである。
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