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<独断>アニメ化キャラの声「再現方法」!呪術廻戦、東京リベンジャーズetc……
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<独断>アニメ化キャラの声「再現方法」!呪術廻戦、東京リベンジャーズetc……
©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会
皆さんは漫画や小説を読んでいて、「このキャラどうやって話してんの?どんな声?」と思ったことはないでしょうか?
漫画や小説では、キャラクターの個性がとても重要視されます。キャラ付けは顔や性格などさまざまな要素で可能ですが、その中でもより読者の想像力を掻き立てるのが「声」や「話し方」です。甲高い声や早口な喋り方など、声の特徴は強烈なインパクトを残します。
しかし人気作品になれば、待っているのが“アニメ化”。キャラが愛されるために愛情を持ってつけられた個性が、突如として制作会社に牙を剥くのです……!
そこで本稿では、声や話し方が特徴的すぎるアニメ化キャラ4人について、再現方法をまとめて紹介します。下記に好きな作品やキャラがいる人は、ぜひ話し方を思い出しながら読んでみてください。
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1.花御(「呪術廻戦」/芥見下々)
©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会
2018年から連載が開始され、今や「週刊少年ジャンプ」の看板漫画とも言える「呪術廻戦」。2020年にアニメ放送が開始した本作には、筋骨隆々な体と目から生えた枝が目を引く「花御(はなみ)」と名乗る呪霊が登場します。
共に行動する呪霊が流暢に日本語を操るのに対し、彼は象形文字とも言えない特殊な言語を喋るキャラでした。しかし日本語を理解していないわけではなく、脳内に直接語りかける形で意思の疎通も可能です。
そんな花御が、 アニメでは女性声で演じられたことに多くの読者が驚きました。
また何を言っているかわからない言語として再現された花御の声は、逆再生すると綺麗な日本語が聞こえてくるというカラクリがあったのです。アニメでは、ただ奇天烈な喋り方としてではなく、しっかりと意味を持った難読文章として再現したのでした。
声優を務めた田中敦子さんの上品な声も、心優しい花御にぴったりの仕上がりになっています。
2.チードル(「HUNTER×HUNTER」/冨樫義博)
©P98-21 ©V・N・M
続きを読みたい欲を永遠に掻き立て続けられる「HUNTER×HUNTER」にも、特徴的すぎる話し方のキャラが存在します。それが「十二支ん」の1人として名を連ねていた、チードル=ヨークシャー。
理知的な喋り方と毒のある内容にギャップがある彼女は「話している対象者を矢印で指名する」という、会話の概念を覆す話し方を披露しています。
漫画ですらどう読んでいいのか困惑する意思伝達方法ですが……アニメではチードルの「→〇〇」は「矢印〇〇」と再現はされず、柔軟に対応されていました。
「私も簡潔に言いますね→聴衆の皆さん」を「私も簡潔に言いますね、聴衆の皆さん」と一拍置いて対象を指定したり、言わなくても意味が通じるときはカットされている場合もあります。
また「→自分」を“自分の胸に手を当てる”で表現したりと、作品の雰囲気や内容を崩さない工夫もみられます。
3.林良平(「東京卍リベンジャーズ 」/和久井健)
Ⓒ和久井健・講談社/アニメ「東京リベンジャーズ」製作委員会
2021年No.1ヒット漫画と呼び声高い「東京卍リベンジャーズ」。アニメはもちろん実写映画も大ヒットを記録した本作で、特徴的な声をしているのがペーやんこと林良平です。
彼の特徴は、なんと言ってもそのダミ声。漫画で喋る際は常にグラグラと不安定な文字表現で、威圧的な態度も相まって不良ならではの恐さが溢れるキャラに仕上がっています。
ダミ声が特徴的な声優さんも多くいますが、ペーやんはまだ中学生。若々しくも恐怖心を煽る彼の声を、アニメではどのように再現されるのかが大きな話題となりましたが、実際のアニメではペーやんの声は漫画のイメージと比べて、相当ダミ声感が薄れています。
担当した声優は若手声優の野津山幸宏さんで、中学生らしい若々しさを丁寧に再現しています。ダミ声ではないものの、フレッシュながらドスの聞いたインパクトのある声で、ペーやんの威圧感や雰囲気はしっかりと再現されていました。
4.真庭白鷺(「刀語」/西尾維新)
小説のキャラで挙げたいのが「刀語」に登場する真庭白鷺(まにわしらさぎ)。「噛ませ犬」となる白鷺は、自分の正体を「だ鷺白庭真、人一が領頭二十軍忍庭真はれお」と語ります。
そう、「逆さ喋りの白鷺」の異名を取る彼は、常に逆さ言葉で喋る強烈なキャラクターなのです。
読者泣かせであり作者泣かせでもある彼が、文字をゆっくりと追えないアニメでは、声優・羽多野渉さんの離れ業によって逆さ言葉も完全に再現されたのです……!
字幕も用意されず、完全に視聴者の理解を諦めた内容でしたが、正直彼のセリフは本編と関係のないものばかり。そのため特に問題はなく、衝撃の再現度となっています。
また西尾維新作品といえば、彼が原作を務めた漫画「めだかボックス」の球磨川禊(くまがわみそぎ)も、特徴的な話し方をするキャラクターです。基本的に本心を喋らずに、『』つけて(カッコつけて)話す彼。アニメでの再現は難しく、少々キザな話し方をする表現となっていました。
漫画や小説のアニメ化は、声や再現方法に思いを馳せるのも楽しみ方の1つです。個性的なキャラクターがアニメでどのように活躍するのか……。
好きな作品がアニメ化する際は、ぜひ注目してみてください。
(文:青木圭介)
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