<岡田准一の魅力>を武道家が解説!「戦闘から溢れる色気」
(C)2021「ザ・ファブル 殺さない殺し屋」製作委員会
岡田准一は本物だ。
“本物”の武道家が作るアクション映画なんだから、“本物”に決まっている。
かつて『関ヶ原』と『燃えよ剣』でタッグを組んだ原田眞人監督は、岡田准一を指して「超一流の武芸者が俳優のふりをしているような人」と表現した。
「俳優のふりをしている武芸者」の元祖である千葉真一が亡くなった時、“本物の”日本のアクション映画は終わったと思ったが、大丈夫。心配すんな。日本には岡田准一がいる。
本記事ではそんな岡田准一について、武道家の目線から魅力を紐解いてみたい。
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本物の武道家・岡田准一の凄さ
以前の僕は、岡田准一のことを「ちょっと格闘技をかじっているだけのジャニーズ」程度にしか思っていなかった。あるバラエティー番組にて。岡田准一がキックミットに何気なく蹴った左のミドルキックが、僕の中の“岡田准一感”を180度変換してしまった。そのミドルキックは、“本物”だった。
スネが食い込むムエタイ選手のような蹴りであり、下手にガードしたら、その腕ごと叩き折るような蹴りだった。
ただ“魅せる”だけの蹴りなら、足の甲で弾くように蹴れば、ミットから破裂音がして派手な見た目を演出することが出来る。岡田准一はエンターテイナーとしてこの番組に出ているのだから、本来なら派手な方を選ぶのが当然だ。
しかし岡田准一は、エンターテイナーである前に“武道家”であった。見た目が派手な蹴り方ではなく、より殺傷力の高いリアルな蹴り方を選んだことに、武道家としての強烈な矜持を感じた。
この時から僕の中での岡田准一の肩書きは、「本業:武道家、副業:アクション俳優」となった。
えっ、本業はジャニーズなん? ごめんな、おっちゃんの中ではジャニーズって言うたら光GENJIで終わってんねん。
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