『劇場版 呪術廻戦 0』何度も観たくなる「4つ」の理由
3:もう一度観たくなる2つの真実
※特にネタバレを多く含むので、まっさらな状態で映画を観たい方はページを閉じて先に映画を楽しんでください。劇場版では終盤に、2つの真実が明かされる。
ひとつは乙骨と里香にまつわる真実、もうひとつは夏油にまつわる真実だ。
ひとつは、乙骨と里香にまつわる真実だ。
中盤ですでに乙骨本人が可能性として挙げていたが、里香が乙骨を呪ったのではなく、乙骨が里香を呪っていたのだった。里香の死を受け入れられなかった乙骨が「死んじゃ駄目だ」と願った結果そうなってしまったという。
もうひとつは、本作で敵となる最悪の呪詛師・夏油が五条と親友だったということ。
途中「傑」と下の名前で呼ぶシーンがあったから知り会いなんだろうとは思ったが、終盤明かされる「僕の親友だよ」という言葉、高専のクラスメイトだったとき、二人で並んで笑うカットがつらい。二人が(おそらく友だちとして)会話するシーンもつらい。つらいんだけど、その事実を知った瞬間にまた大きな沼が発生する。なぜ二人は道を分かつことになったのか、気になってしまう。
原作を読んでいる方は既知だと思うが、劇場版から観た人は少なからず驚き、知っている状態でもう一度はじめから観たくなるだろう。筆者がもう一度観たいと思った理由は、音楽以外にここにもあった。知っている状態で観ると、あらためていろんなシーンがぶっ刺さる……。「知らない状態」「知っている状態」両方楽しめたので、個人的に原作を読み逃していてよかったと思うくらいだ。
4:一度では消化しきれない名言・名シーン
※特にネタバレを多く含むので、まっさらな状態で映画を観たい方はページを閉じて先に映画を楽しんでください。『呪術廻戦 0』は単純に「映画館の大画面でもう一度観たい!」と思う名ゼリフ名シーンが多すぎて困る(困らない)。
1.もう一度聞きたい(聴きたい)、乙骨のあのセリフ
乙骨の「失礼だな 純愛だよ」はもちろん「蝶よりも花よりも丁重に扱え」もかっこいい。2度目を観に来た理由の何割かはこの「失礼だな 純愛だよ」をもう一度観たかったからだ。かわいい声もかっこいい声も出せる乙骨くんなんなの……つまり緒方恵美さん、なんなの……?
ちなみにかわいい部門おすすめのセリフは、共同任務で乙骨が狗巻棘に対して言った「何買ったの?」です。あの言い方かわいすぎない??
また乙骨が真希に対して言った「禪院家、ぶっ壊そー!」もかわいい。
2.里香の最期のシーンも涙なしには観られない
『呪術廻戦」アニメ公式Twitterより
「里香はこの6年が生きている時より幸せだったよ」
このセリフは泣いてしまった。里香ちゃんにとっては本心をそのまま言っただけだろうけど、なんという愛と許しと救いにあふれた言葉だろうか。この言葉がなかったら、乙骨は自分のせいで里香やたくさんの人を苦しめたと思ったままで、自分で自分を呪ってしまっていたかもしれない。
3.乙骨VS夏油戦が素晴らしい
音楽については既に語ったが、乙骨と夏油の戦いは視覚的にも聴覚的にも本当に一秒たりとも気が抜けない。動き・音楽・声と声、すべての要素が融合してたまらん。このシーンは先ほどお伝えした、音響に特化した劇場でもより楽しめると思うし、IMAXレーザーやRGBレーザーなど、映像に特化した劇場でも楽しめると思う。筆者、RGBレーザーで観たがとてもよかった。
4.乙骨・真希・棘・パンダの友情が尊い
『呪術廻戦」アニメ公式Twitterより
共感ポイントでもお伝えしたが、この同学年4人(3人と1匹)の関係性と友情が素晴らしい。口は悪いが呪力が見えないながら一族を見返そうと頑張っている真希、おにぎりの具しか語彙がないため意思の疎通難しいが自身と少し境遇の似ている乙骨を気遣う棘、そんなみんなを理解し(人間じゃないのに)人間関係のハブとなるパンダ……。
ほのぼのとしてシーンもいいし、お互いを守ろうとする戦闘シーンもいい。
そして乙骨の「僕は真希さんみたいになりたい 強く、真っ直ぐ生きたいんだ」は泣く。
5.貴重なナナミンの黒閃が観られる!
テレビアニメ「呪術廻戦」11話より (C)芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会
原作にはないが、劇場版オリジナル展開としてナナミンこと七海健人が登場する。しかも「呪術廻戦」の原作・アニメでは語られるだけだった「黒閃連続4回」が観られる。「劇場版はナナミン出ないだろうしなぁ」と思っているナナミンファンのみなさん、今すぐ映画館へ……!
ナナミンだけでなく、あの人やあの人も活躍するので一度では消化しきれないかっこよさの渋滞。
6.五条悟の「六眼」が美しすぎる
TVアニメでも凝っていたが、五条先生の瞳(六眼)の美しさ、劇場版でもさらに際立っており、制作陣の本気を感じた。両目が出た状態のシーンもあり、さらにその状態での戦闘シーンもある。あの美しい眼と最強・五条悟の戦いを大画面で見るたけでも映画館に行く価値があると思う。
また多くの人に「どこのリップを使ってるんだ?」と言われるほどぷるっぷるの唇。(絶対制作陣に強火の五条先生オタクがいると思う)
また戦闘シーンでの原作にはないセリフが、五条悟らしくてかっこいい。
結論、五条悟を浴びたい人は今すぐ映画館に行くべき。
7.櫻井孝宏・中村悠一も注目した真希さんの〇〇
ラジオでおふたりが触れていた、乙骨との鍛錬での真希さんの避け方・お尻からのアングルで見せているというのがエロかったというシーン、2回目できっちり確認してきた。ここも誰かの拘りなのだろうか。
8.五条と夏油の会話
『呪術廻戦」アニメ公式Twitterより
もともとは高専のクラスメイトで、実は親友だった五条と夏油。
おそらくとても仲がよかったのに、何らかの理由により袂を分つことになり、本作では敵として対立している。作中基本的に敵として話しているのだが、このシーンは友だちとして話しているのかな? というシーンがある。そのシーンが愛おしくて切ない。
騙されたと思って映画館で観てほしい
観に行こうか悩んでいる人がいたら、悪いことは言わないから映画館で観られるうちに観に行くことをおすすめする。
もう原作で内容を知っているし……という方、原作がすごくいい形でアニメ化されていて色・音・動きつきで観る価値は絶対にあると思うし、劇場版オリジナルのシーンやセリフもなかなかにいい。特に百鬼夜行で戦闘中の五条先生の原作にないセリフ、これぞ五条悟という感じだし、まさかこのキャラのこんなかっこいいシーンが観られるの? というシーンが結構ある。
アニメや原作を途中で離脱してしまった方、劇場版はそんな方にこそおすすめしたい。おそらくアニメや原作よりもスッと入ってきやすい物語なので、騙されたと思って劇場版を観てほしい。
さて、次はいつ観に行こうかな!
(文:ぐみ)
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