『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』への疑惑と期待を語る
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『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』への疑惑と期待を語る
■オジンオズボーン・篠宮暁の“特撮”向上委員会
2021年の暮れにTwitterのタイムラインにとある画像が流れてきました。
今までも誰が作ったのか、このような画像が回ることもあったので、今回もそういうものなのかなと思っていました。
その画像を見た時の僕の心の声を書いてみます。
なんやこの画像?
ひょっとして次の戦隊?
どんぶらざーず?
あばたろうせんたい?
誰やこんなん作ったのは。
フェイクニュースに騙されるほどこっちのネットリテラシーはもう低くないっつーの。
でも、ようできてるやん。
桃太郎モチーフ?
ええやんええやん。
『仮面ライダー電王』でやったけど、スーパー戦隊ではやってないから、いい目の付け所やんかいさ。
ドンブラザーズって名前、カッコええやん。
桃太郎やから、どんぶらこから持ってきてんねんな。
よう考えてあるやん。
ジャーを外してくるあたり、いい攻め方やん。
まぁ、ジャーつけた名前にしたら、いくらシャレや言うても東映様に怒られる可能性もあるもんな。
にしても、暴太郎戦隊は攻めすぎやわ。
こんな戦隊名見たことないで。
戦隊名に太郎はやりすぎよ。
ワンチャン、見ようによっては太陽戦隊にも見えんこともないけど。
暴の字をヒーローにつけなさんなよ。
暴魔百族みたいに敵につける漢字でしょうよ。
ちょっとは忍んどきなさい。
忍ぶどころか暴れるぜってことか?
だったら暴れ過ぎだバカヤロー!
果てなき冒険スピリッツは買うけど。
せっかくだから写真をよく見させてもらいましょうかね。
レッド、いいデザインじゃないの。
おでこの桃、第一印象はひっかかるけど見慣れていくとかっこよく見えるパターンのやつね。
東映マジックを熟知してるじゃないの。
うん、ありそーありそー。
桃の免疫は「電王」でしっかりついてるしね。
ブルーは腕がモコモコか。
いいねいいね。
『宇宙戦隊キュウレンジャー』のオオカミブルーみたいでいいじゃん。
イエローもいいけど、でもさ。
ブラックとピンク、遊びすぎやろ!
どんな体型やねん!
いくらスーツアクターさんが職人や言うても、これは無理やわ。
この地球をなめるなよ!
ダイノガッツが荒ぶりすぎや。
あとこれは訴えられても知らんで。
右下に(C)でテレビ朝日と東映入れちゃってるじゃないの。
リアルを追求したいのはわかるけど、国際警察の権限において実力を行使されちゃうよ。
・・・ん?
・・・えっ?えええ??
これ公式の画像??
本物の次の戦隊やったん??
東映様、疑って申し訳ございませんー!!
ははー!!(土下座)
年末のとある日の自分の気持ちです。
ビビりました。
昨年の『機界戦隊ゼンカイジャー』を初めて見た時も、真ん中が白だったり、メンバーがロボットだったりで相当度肝抜かれましたが、今回はセンターこそレッドなれども、衝撃は昨年以上かもしれません。
今確認できる情報をまとめると、プロデューサーは引き続き白倉伸一郎さん。
「ゼンカイジャー」でむちゃくちゃ攻めたのに、ドンブラザーズを見るに、まだまだ手を緩める気がないあたりが、ファンとしてうれしいことこの上ありません。
仮面ライダーの再ブランディングに成功した手腕をスーパー戦隊にも施そうとされているのは、「ゼンカイジャー」を見ていれば火を見るよりも明らか。
スーパー戦隊50作目、100作目へ向けた抜本的改革はもう始まっているようです。
それをリアルタイムで体感できるのは、何にも変え難い至福。
ありがとうございます。
そしてなんと、脚本には井上敏樹先生。
スーパー戦隊でいうと『海賊戦隊ゴーカイジャー』での凱のゲスト回「翼は永遠に」以来でしょうか。
凱役の若松俊秀さんに、「俺が書くんだからお前も出ろ」と言ったとされるあの伝説回。
また敏樹節を堪能できるなんて、幸せすぎます。
「VSシリーズ」ならわかるんですが、現行のスーパー戦隊本編に次作のスーパー戦隊が登場するのは異例中の異例。
基本的には世界観を作品ごとにきっちり分け続けてきたスーパー戦隊ですが、今回はギアを継承したり、前作のジュランと合体しちゃったりと、概念の破壊が早速始まってます。
「ザ・ハイスクール ヒーローズ」 で男性がピンクに変身して、ヒーローも遂にジェンダーフリーの時代に突入するのか、などと思ってましたが、スーパー戦隊本編の『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』でも、遂にピンクが女性でなくなりました。
10年ちょっと前、『仮面ライダーディケイド』という作品でいろんな破壊があったからこそ平成二期は更に発展しましたが、スーパー戦隊にも大きな変化の波が今、まさに訪れようとしています。
これを踏まえると、本当の世界の破壊者は門矢士ではなく白倉プロデューサーなのかもしれません。
「ゼンカイジャー」から「ドンブラザーズ」にどのようにバトンタッチされるかも含めて、スーパー戦隊を引き続き応援していきたいと思います。
(文:篠宮暁)
【オジンオズボーン・篠宮暁の“特撮”向上委員会】
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