映画コラム
『ちょっと思い出しただけ』は恋愛のほろ苦さを追体験できる映画だった <cinemas short>
『ちょっと思い出しただけ』は恋愛のほろ苦さを追体験できる映画だった <cinemas short>
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「cinemas short」は、話題の映画やドラマを短く簡潔に紹介する特設コーナー。
今回紹介する映画は『ちょっと思い出しただけ』。
怪我でダンサーの道を諦めた照生(池松壮亮)と、その彼女でタクシードライバーの葉(伊藤沙莉)。めまぐるしく変わっていく東京の中心で、何気ないある一日が流れていく。特別な日も、そうでない日もあるが、決して同じ日は来ない。
二度と戻れない愛しい日々を、ちょっと思い出す……。
『ちょっと思い出しただけ』は恋愛のほろ苦さを追体験できる映画
どういう気持ちで鑑賞したか
東京国際映画祭コンペティション部門で2冠を獲ったこと、『バイプレイヤーズ』の松居大悟監督のオリジナル脚本のラブストリー、池松壮亮&伊藤沙莉という組み合わせで期待値はかなり高かったです。
実際鑑賞してみてどうだったか
期待にしっかりと応えてくれる、ほろ苦ビターなラブストーリーでした。
昔の失恋に対してちょっと強がっているような、“ちょっと思い出しただけ”というタイトルに素敵な響きを感じました。思わずノベライズも買ってしまいました。
その中でも何が良かったか、推せるか
松居監督の極端な派手さを排した演出に、毎年のある日だけを演じ分ける主演2人の良さも素敵でした。
ラストの締め方を見てから、タイトルに戻るとまた違った意味合いを感じました。
どういう人にオススメか
昨年の『花束みたいな恋をした』が“どストライク”だった人には、ぜひ観てほしい1本です。目下、乗りに乗っている伊藤沙莉がヒロインなので、要注目です。
クリープハイプの尾崎世界観の新曲「Night on the Planet」が元になっている映画なので、クリープハイプのファンも必見です。
(文:村松健太郎)
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公開に関する情報
『ちょっと思い出しただけ』2022年2月11日(金)より公開
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(C)2022「ちょっと思いだしただけ」製作委員会