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2022年03月07日

「DCU」第7話レビュー:ついに最終章突入。成合(吉川晃司)と那由(明日海りお)の意外な関係とは(※ストーリーネタバレあり)

「DCU」第7話レビュー:ついに最終章突入。成合(吉川晃司)と那由(明日海りお)の意外な関係とは(※ストーリーネタバレあり)


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阿部寛主演のTBS系日曜劇場「DCU」が2022年1月16日放映スタートした。

TBS×ハリウッド大手プロダクションの共同制作となる本作は、水中の捜査に特化したスペシャリスト集団「DCU(Deep Crime Unit)」の活躍を描く“ウォーターミステリー”。真実を突き詰めるまで諦めないDCUの隊長・新名正義を阿部寛、新名のバディとなる隊員ダイバー・瀬能陽生を横浜流星が演じる。

本記事では、第7話をcinemas PLUSのドラマライターが紐解いていく。

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「DCU」第7話レビュー



「DCU」はついに最終章へ突入。新名(阿部寛)と陽生(横浜流星)は15年前の水難事故に関する秘密をそれぞれ抱えたまま、次の捜査へ。第7話では、前回も登場した根岸那由(明日海りお)という母親の愛がまた新たな事件を引き起こす。

ある日、病院でリモートダイビングVRのお披露目イベントが開催されていた。それは那由が心臓病を患う娘に海を見せるためにプロデュースしたものだ。長年の夢が叶い、喜ぶ那由だったが、海中のリモートカメラ2台が何者かに乗っ取られて暴走。水上バイクにぶつかり、爆発してしまう。

その水上バイクに乗っていた人物こそ、新名の元バディ・成合(吉川晃司)だった。



爆発物の破片を回収した結果、リモートカメラにはプラスチック爆弾が取り付けられていたことが分かる。実は那由もブラックバタフライのメンバーであったが、ロペス(フェルナンデス直行)や木見(加藤雅也)が口封じのために殺されたことで恐ろしくなり、組織を抜けるために成合を殺そうとしていたのだ。

しかし、成合は爆発の寸前に水上バイクを捨て生き延びていた。那由は再び同じ方法で成合の命を狙うが、彼の方が一枚も二枚も上手。作戦はすぐにバレ、心臓病の娘が家を抜け出して向かった水族館が狙われてしまう。



そもそも、那由がブラックバタフライに加入したのは娘の手術費用を稼ぐためだった。成合を殺害した後、那由は海外に逃亡しようとしていたが、水族館が狙われることを知り、少しの迷いもなく娘を助け出そうとする姿に母親としての深い愛情を感じる。

結局、新名の奮闘でリモートカメラの動きは爆発寸前で停止。手錠をかけられ、遠くから娘の無事を確認して心を撫で下ろす那由の表情が切ない。そんな純粋に娘を思う気持ちを利用した成合はやはり冷酷なテロリストなのだろうか。



ラストでは、新名が文字通り、15年前に起きた水難事故のカギとなる“鍵”を陽生に手渡した。その鍵を持って再び成合に接触した陽生は、そこで父がどんな乗り物も乗っ取ることが可能な遠隔システムの技術を横流しし、テロリストから高額な報酬を得ていたことを知る。

そして、「自分の目で確かめるんだな。鍵を使って」と言い残し、陽生の元を去る成合。きっと彼は陽生がもう鍵を手にしていることに気づいているのだろう。もし成合が本当にテロリストの一味なら、力ずくでも鍵を奪うはずだ。でもそうしなかったのは、瀬能博士の技術を手に入れたブラックバタフライが起こそうとしているテロをDCUに知らせるためではないだろうか。

吉川晃司が演じる深い謎に満ちた成合の動きから最終回まで目が離せない。

(文:苫とり子)


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