「DCU」第9話レビュー:海保内の裏切り者がついに判明!一方、謎を残した最終回に続編や映画化の可能性も(※ストーリーネタバレあり)
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阿部寛主演のTBS系日曜劇場「DCU」が2022年1月16日放映スタートした。
TBS×ハリウッド大手プロダクションの共同制作となる本作は、水中の捜査に特化したスペシャリスト集団「DCU(Deep Crime Unit)」の活躍を描く“ウォーターミステリー”。真実を突き詰めるまで諦めないDCUの隊長・新名正義を阿部寛、新名のバディとなる隊員ダイバー・瀬能陽生を横浜流星が演じる。
本記事では、最終話となる第9話をcinemas PLUSのドラマライターが紐解いていく。
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「DCU」第9話レビュー
TBS日曜劇場「DCU」がついに最終回を迎えた。瀬能(横浜流星)の父・陽一(西尾浩行)が残した遠隔システムの設計図をめぐる最後の戦いが始まる。
G20東京サミット開催を前に、横浜海上保安部に警備準備本部が設置されることになった。新名(阿部寛)は人の出入りが多くなるこの機に乗じて成合(吉川晃司)が完全版の設計図を奪いにくると考え、佐久間(佃典彦)と相談して内部の人間でも簡単には出入りできないセイフティールームにフロッピーディスクと設計図の完成に必要な鍵を隠す。
しかし、直後に海保内に複数の爆弾が仕掛けられ、基地内は大混乱に。その間に成合は笠原(岡田浩暉)と手を組み、セイフティールームへの侵入を図るのだった。
最終回のポイントは笠原と通じている海保内の裏切り者は誰なのかということだった。最初に怪しいと思われた人物は、笠原と頻繁に連絡を取り合っていた早川次長(春風亭昇太)。以前から新名を敵視し、DCUのメンバーに監視を頼んだりと、その動きに注目が集まっていた。
だが、裏切り者の正体は意外な人物。15年前、新名と成合に内通者を探すように命じた佐久間自身がその人物だったのだ。
東都重工の楢原(福澤朗)がCEOに就任したのがすべての始まり。楢原は経営が悪化した会社を立て直すために、軍事利用できる自社の技術を海外のテロ組織ブラックバタフライに売り始めた。それに気がついた陽一は、自身が開発した遠隔システムの設計図を持って逃亡。楢原は事実が公になることを恐れて、陽一をテロリストと通じている裏切り者に仕立て上げ、彼の確保を海保に依頼したのだ。
ちょうどその頃、東都重工の顧問弁護士が麻薬密売の容疑で逮捕された佐久間の息子の弁護を担当した。結果は大きな組織の力が働いて逆転無罪となり、そのことで弱みを握られた佐久間は悪事に加担。彼もまた成合に全ての罪をなすりつけ、東都重工と共に一連の情報漏洩問題をもみ消したのだった。
セイフティールームからフロッピーディスクを盗み出した成合だったが、肝心の鍵は佐久間が持っていた。佐久間は鍵を海保にあるプールの中に隠し、新名と成合をもろとも水死させようと企む。そのことがかつてバディだった二人を結束させ、協力して危機を脱出した新名と成合は共に佐久間を追い詰めた。
もし成合がブラックバタフライの一員ではなく、本当はテロを阻止するために一人で動いていたヒーローだったというオチならスッキリとした終わりになったはず。しかし、最終的に成合は鍵を手に入れて再び行方をくらました。やはり彼は最初からテロ組織に加担していたのか。もしそうだとするなら、その理由は?
最終回でも多くの謎を残したまま、まさかの「俺たちの戦いはこれからだ」エンドにSNSでは続編や映画化の可能性が浮上している。
(文:苫とり子)
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