「クロステイル 〜探偵教室〜」第1話レビュー:鈴鹿央士が探偵候補生に!ゴキゲンな音楽が彩る爽快なドラマが開幕(※ストーリーネタバレあり)
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鈴鹿央士主演のドラマ「クロステイル 〜探偵教室〜」が、2022年4月9日放映スタートした。
「半沢直樹」「下町ロケット」「おちょやん」などで知られる八津弘幸のオリジナル脚本で贈る本作は、突然失踪した父親を捜すため探偵学校に入学した主人公の成長を描く物語。主役の飛田匡を初の連ドラ単独主演となる鈴鹿央士、匡のクラスメートで他人の秘密が大好物な少女・芹沢朋香を堀田真由が演じる。
本記事では、その第1話をcinemas PLUSのライターが紐解いていく。
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「クロステイル 〜探偵教室〜」第1話レビュー
「半沢直樹」で知られる八津弘幸のオリジナル脚本によるドラマ「クロステイル~探偵教室~」がついにスタート。主人公は小説家の息子・匡(鈴鹿央士)。就職が決まらないまま大学を卒業するも、突然、父親・迅平(板尾創路)が借金を残して失踪してしまう。
父の行方を追うため「ジョーカー探偵社」に相談に来た匡。しかし、高額な捜査費に愕然。そこで「探偵学校」のポスターを目にして、自身が探偵になって父を探そうと決意する。
だがしかし、探偵への道は決して甘くない……どころか恐ろしくガチだった。
「ジョーカー探偵学校」に入学した匡。クラスメイトとなったのはかわいらしい朋香(堀田真由)や現役ホストの藤巻(草川拓弥)、クールな雰囲気の美女・純子(篠田麻里子)、年配の男性・丸川(伊藤正之)ら老若男女の生徒たちだ。
生徒たちを指導するのは教官の南武(高田延彦)。現役の探偵でもある彼は、仕事の厳しさを生徒たちに容赦なく突きつけていく。
張り込みと尾行の実習が始まり、南武を尾行する生徒たち。その道のプロである南武を追うのは大変で、素人の生徒たちはあちこちでボロが出る。匡も具合が悪そうな老婆が気になって朋香とともに助けを差し伸べ、南武から目を離してしまう。
通常ならば、匡の親切ぶりは褒められていいこと。しかし、探偵としては身バレに繋がる行為で、南武は彼を厳しく責める。しかも、助けた老婆はジョーカー社の探偵。学校側が仕掛けたトラップだった。
おかげで自信を失いかける匡。しかし、ジョーカー探偵社の代表・新偕理子(檀れい)の「探偵は依頼者の悩みを解決する。それが使命」という言葉を噛みしめる。そして、夜更けに眠れないまま探偵教本を読み漁り、「そういうことか……」と開眼していく。
匡は次の実習で名誉挽回。バスに乗る南武を追いかける最中、今度は具合が悪そうな妊婦が気になってしまうが、悩んだ末に彼は実習仲間たちに「30秒だけ目を切るから時間を稼いで」と依頼。そして、近くで生徒たちを見張っていた「ジョーカー探偵社」の別の探偵に妊婦のことを伝えた。
別の探偵が尾行しているのをちゃんとチェックしていた匡。一連の判断と行動のおかげで身バレせず妊婦を救い、尾行を続行できた(結局、件の妊婦も新偕の変装した姿だった)。
探偵仕事の厳しさを卵たちの実習を通して描いてみせたこの第1話。尾行一つとっても神経を張り巡らせ相当な耐久力が求められるのだな…と痛感させられた。とはいえ、匡が若者らしい柔軟な賢さで課題を乗り越えていく姿は極めて爽快。一見気弱そうな中に聡明さを兼ね備えた彼がこれから探偵修業とどう向き合っていくのか……とワクワクする。
なお、本作は流れる音楽が最高にゴキゲンだ。音楽を担当するのは、「カルテット」「コンフィデンスマンJP」などの劇伴で知られるfox capture planのカワイヒデヒロと新世代インストバンドとして注目を集めているPOLYPLUS。サックスがジャジーに響くスタイリッシュな劇伴が聴いていて非常に心地いい。さらに主題歌「流星群」を歌うのはキャッチ―かつおしゃれなサウンドで知られるPenthouse。こちらもフレッシュでメロディアスな楽曲がとても心に響いた。
タイトルの「クロステイル」は「接近して尾行する」という意味。極上の音楽で彩る探偵の卵たちの物語を、これからしばらく毎週接近して見守っていきたい。
(文:田下愛)
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