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2022年04月23日

YouTube「中川家チャンネル」5つの魅力。おすすめ配信回も紹介

YouTube「中川家チャンネル」5つの魅力。おすすめ配信回も紹介

「ステイホーム」と叫ばれ始めた2020年。外出自粛をきっかけにYouTubeを始める芸人さんは多かった。しかし、その一年前から既にYoutubeを開設していたベテランコンビがいるのをご存知だろうか?

M-1グランプリ・初代王者の「中川家」だ。

兄・剛、弟・礼二による兄弟コンビの中川家。漫才はもちろんコント・トークもお手の物。今さら説明不要なほど、実力と人気を持ち合わせているお笑いコンビだ。

今回はそんな2人の魅力がぎゅうぎゅうに詰まったYouTube「中川家チャンネル」の魅力を5つ語っていきたい。そして、この記事ではリスペクトと親しみを込めて、中川家のお二人のことを勝手ながら「お兄ちゃん」「礼二さん」と呼ぶことをご了承頂きたい。

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視聴後はスカッとした気持ちになる「時代警察」シリーズ

新生活が始まり、新たな環境にストレスを感じている人も少なくないだろう。そんな人にまず見てほしいのが「時代警察」シリーズだ。



基本的な「時代警察」の流れは以下の通り。

「礼二さんが時代錯誤な行動をとる」→「サイレンが鳴る」→「時代警察官役のお兄ちゃんがやって来て注意や取り締まりを行う」といった明快な流れだ。

礼二さんが「歓迎会でビールを強要する社員」「書類をめくる際に指をなめる人」などをリアルに演じ、お兄ちゃんが「時代がちゃうねんて」と諭す場面は毎回スカッとする。またSPのように黒スーツに身を包んだ、お兄ちゃんの凛々しい姿も見どころのひとつだ。

どのネタも約2〜5分という短めの尺だが「あ〜、いるいる!」と共感しながら笑ってしまう。
あなたのまわりにも時代警察に注意されそうな人がいるのではないだろうか。

そしてベテランの域に入っても、変わりゆく時代に合ったネタを生み出し続ける中川家。その柔軟性とネタの着眼点に、ただただ感嘆する。

2人の飾らないトークが楽しめる「生配信」「相談中川家」「放談中川家」

中川家のトークは、親しみやすくて心地が良い。2人の肩肘張らないトークを延々と聞いていたい…と思うのは筆者だけではないだろう。

「中川家チャンネル」の中で、2人のゆるいトークを楽しめるのは主に「生配信」「相談中川家」「放談中川家」とタイトルについている動画たちだ。



「相談中川家」ではタイトル通り視聴者の相談に対して、2人が親身になって回答してくれる。ただ、よく2人の話が脱線して盛り上がり「相談内容なんでしたっけ?」となるのも、もはやお決まりの展開になりつつある。




「この兄弟は、なぜこんなに面白いんだろう?」
「この親しみやすさは、どこから出てくるものなのだろう?」
と、ずっと疑問に思っていた。

その疑問にひとつの答えが示された気がしたのは、上記の「中川家の生配信3 傑作部分 中川家大集合」を見た瞬間だ。この動画内では、2人の父・母が電話出演している。もう家族全員が温かく、面白い。

特に中川家・父から発せられたスポーツウェアのブランド表現が秀逸すぎるので、未視聴の方はその部分だけでも見てほしい。そして中川家・母の、子どもたちにきちんと感謝を伝える姿も「あぁ…ステキだなぁ」と、しみじみした。

中川家2人のルーツが垣間見れるのも、このYoutubeチャンネルの魅力のひとつだ。

2人の舞台裏の様子がのぞける「観察中川家」

「好きな芸人さんの舞台裏を見たい!」というファン心理をくみ取ってくれたような最高の動画が「観察中川家」だ。



2人の楽屋入りの様子や、なにげないルーティーン、出番前の過ごし方など「無料で視聴させてもらっていいんですか?」と思う内容が目白押しだ。

おそらくマネージャーさんが書いたであろう、2人をいじる愛あるテロップにも笑みがこぼれる。
ただ、この動画がすごいのは舞台裏だけで終わらないところだ。動画の終盤、中川家の2人が劇場の舞台袖から客前に出ていく場面が収められている。オフからオンに切り替わる、漫才師の最高にかっこいい瞬間に痺れる。



「観察中川家02」ではCM撮影の裏側をのぞき見できる。「(広告主の)社長の話に飽きるふたり」のテロップには思わず笑ってしまった。わざとらしく繕ったり、装ったりしない素直なおじさん達に愛らしさすら感じてしまう。

後輩芸人とのコラボネタ

礼二さんはM-1グランプリの審査員を務め、コンビではよしもとの多くの劇場やライブでトリを務める立ち位置にいる、中川家。来年で芸歴30年を迎え、もはや「師匠クラス」といっても過言ではない。

そんな2人が多くの後輩芸人と積極的にコラボをする姿勢自体、目を見張るべきこと。さらにそのネタを公開してくれているのだから、中川家チャンネルは偉大だ。

プラス・マイナスや、ゆりやんレトリィバァといった実力派芸人たちと楽しそうにコントをする中川家。どのコラボネタも面白いが、個人的にぜひ見てほしいのは「中川家×空気階段 オーディション」だ。



とあるお笑い番組のオーディションに「ザ・ホームレス」と名乗るおじさん2人組(礼二さんと鈴木もぐらさん)がやってくる。平然と「僕が呼んだ」と言うプロデューサー(水川かたまりさん)に対して、焦る部下(お兄ちゃん)という配役だ。

「おじさん」を演じさせたら天下一品の、礼二さんともぐらさんのコラボが実現。それだけでも見ごたえたっぷりなコントに加えて「ザ・ホームレス」の2人が息ピッタリの漫才を披露する。

この漫才が無性に見たくなり、何度動画の再生ボタンを押したか分からない。

コント収録後のトークでは、礼二さんは「なんかもぐら落ち着くのよ。一緒に(漫才)やってて」とコメント。初めてネタを一緒にした後輩に対して、いばるでも偉ぶるでもなく「楽しさ・面白さ」を讃える中川家。この姿勢と接し方が、後輩だけでなく世代問わず好かれる理由のひとつだろう。

これからも、さまざまな後輩と楽しいコントを繰り広げてほしい。

2人の圧巻のコント


これまで色々と語ってきたが、中川家チャンネルの魅力はやっぱり短尺・長尺関わらず中川家2人のコントをたくさん堪能できることだろう。

どのコントも面白いので「おすすめ」を選ぶ事に躊躇してしまうが、ここでは2人の体型差が見事に活かされていて、お兄ちゃんが珍しくフルスロットルなコントを挙げておきたい。



涙なしには見られない「火垂るの墓」も中川家の2人にかかれば、爆笑コントにしっかりと昇華。節子を演じるお兄ちゃんが、どんどん可愛く見えてくるから不思議だ。

全力でツッコむ節子に、思わず笑ってしまう礼二さん。

お兄ちゃんの同級生の「モリセさん」の話を入れ込むのも兄弟ならでは。畳みかけるような圧巻の展開に、声を出して笑ってしまった。



他にも、おばちゃん2人のリアルさがじわじわくる「喫茶店のおばちゃんとおばちゃん」。礼二さんが占い師を演じる「守口の母」も大好きだ。



自然体の2人が楽しそうにトークやコントをしている「中川家チャンネル」。「騒々しいテロップや効果音の動画に疲れた」という人には強くおすすめしたい。

中川家チャンネルを見れば、2人の楽しさや飾らなさを、きっとおすそわけしてもらえるはずだ。

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(文:ふじい)

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