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2022年07月15日

阿佐ヶ谷姉妹の5つの魅力!令和の“街ブラロケ女王”と呼ばれる日も近い?

阿佐ヶ谷姉妹の5つの魅力!令和の“街ブラロケ女王”と呼ばれる日も近い?



ピンクの衣装に身を包み、歌って踊れてトークも面白い2人の活躍が止まらない。

そう、姉・渡辺江里子さんと妹・木村美穂さんからなるお笑いコンビ「阿佐ヶ谷姉妹」だ。

姉妹と名乗っているが実の姉妹ではないこと、2人ともコンビ名の阿佐ヶ谷に住んでいることなど、2人の人気上昇と共にじわじわと世間に浸透してきた。

また、2人のエッセイ『阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし』が昨年NHKでドラマ化。今は6畳1間の同居を解消し、同じアパートの隣同士として住む2人のライフスタイルにも注目が集まっている。

ここ数年で「美穂さん、ちょっと見て」「なぁに?お姉さん」といった、2人のほっこりとしたやり取りを見る機会が増えた。阿佐ヶ谷姉妹の掛け合いを見ると、安心して癒やされる。こう感じているのは、おそらく筆者だけではないだろう。

なぜ阿佐ヶ谷姉妹を見ていると、気持ちが和むのだろうか。あらためて2人の魅力について考えてみた。

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親しみやすさと飾らなさ

阿佐ヶ谷姉妹には、駅ですれ違ったことがあるような、はたまた親戚のおばさんにもいそうな親しみやすさを感じる。この親しみやすさを紐解くと、そこには2人の等身大の飾らなさがあるのでは…と筆者は考える。

ロケ中にドラッグストアが目に入ると「あれ?今日って何日?ポイント5倍の日かしら?」と口にしたり、自宅にて“ほうじ茶はおいしい”という話を2人で10分以上おしゃべりできたり…。

阿佐ヶ谷姉妹は、日常をありのまま話す。芸人さんによくある、エピソードを誇張して話したり、勢い任せなトークをしたりしない。白髪染めや体力づくり、整骨院通いなどの加齢に関する悩みも「困っちゃうわよね〜」と包み隠さず、品の良いトーンで2人は話す。

近所で井戸端会議をしているような飾り気がない掛け合いは、公私共に過ごしている阿佐ヶ谷姉妹にしかできない芸当だ。この飾らなさが、2人に親近感と安心感を抱く部分なのかもしれない。

姉・江里子さんの律儀さ

顔や雰囲気は似ているけれど、2人のことを知っていくと「性格のタイプはそれぞれ違うんだな…」と思う部分が多々ある。阿佐ヶ谷姉妹の冠番組『阿佐ヶ谷ワイド!!』(テレビ朝日)では、ちょっとした言動で2人の違いや魅力を垣間見ることができる。

記念すべき『阿佐ヶ谷ワイド!!』第一回の放送では、阿佐ヶ谷神明宮へ。その道中、すれ違う人に対し「お邪魔しています」「お騒がせしています」と丁寧に声をかける姉・江里子さん。

そんな姉の姿を見た妹・美穂さんが「お邪魔してます、って言うのなんか変じゃない?」と問いかける。すると江里子さんが「お邪魔してるじゃない。阿佐ヶ谷の日常を」とサラッと答えていたのが印象的だった。

自分が住む街でロケをするときも、謙虚な気持ちで臨む江里子さん。
人にちょっとした手土産を渡すのが好きな江里子さん。
お酒を飲めそうに見えるが、実は下戸で涙もろい江里子さん。

常にまわりを気遣う江里子さんの言動は微笑ましく、時折心にグッとくるものがある。

ちなみに「阿佐ヶ谷ワイド!!」のその後の回では、妹・美穂さんも「お邪魔してます」と言いながらロケをしていた。姉・江里子さんの言葉がしっくり来たのかは分からないが、2人が丁寧に挨拶をしながらロケを進める姿を見ると、心がほんのりあたたまるのだった。

妹・美穂さんの猫のようなツンデレ感

姉妹別々に外出をしていたのにスーパーでバッタリ会うと、姉の美穂さんは嬉しさを感じるタイプ。一方、妹の美穂さんは「いたな」といった感じで眉間にシワを寄せるタイプだそう。江里子さんは妹・美穂さんのことを「テリトリーの意識が強い、猫のような気質がある」とエッセイで語っていた。

基本的に慎重で、ゴミ箱ひとつ買うのにも熟考する美穂さん。
姉・江里子さんより、掃除や断捨離が得意な美穂さん。
暑さが苦手で、保冷剤を入れたタオルを首に巻いて過ごす美穂さん。

基本的に、街ブラロケでは姉・江里子さんのほうが積極的に人に話しかけることが多い。ただ江里子さんが気を使って質問をためらったり困ったりしている場面では、妹・美穂さんが切り込む。こういった時の美穂さんはとても頼もしい。そして、その後に大体笑いをかっさらうので、芸人としてのカッコ良さもある。

また、姉・江里子さんがエッセイの原稿を書けずに落ち込んでいる時には、お姉さん好みの辛さのカレーを作る思いやり溢れる一面も。

基本的にマイペースでのほほんとしているが、お姉さんと絶妙な距離感を保ち、シーンによっては優しく姉をサポートする、ツンデレ感ある猫気質の美穂さんから目が離せない。


阿佐ヶ谷愛が深い

コンビ名にその名を入れるほど、阿佐ヶ谷愛が深い2人。阿佐ヶ谷内での引っ越しを考え、物件を内見した際にも2人の阿佐ヶ谷愛は炸裂していた。

住所は阿佐ヶ谷であっても、建物名に「荻窪」と入っている物件を内見。もしここに住んだら「阿佐ヶ谷姉妹」と名乗っているのに、どこか後ろめたい気持ちを抱えての活動になってしまいそう…という理由で、2人はその物件を見送った。

そんな誠実な2人は、ブレイクした今でも阿佐ヶ谷のアパートに住み続け、ご近所づきあいを大切にしている。

行きつけのお店の奥さんが亡くなったと知れば駆けつけて涙し、一度ロケでお世話になった店を通りかかる際は、足を止めてお礼の挨拶を伝えに行く。

2人の番組やエッセイを見ると、2人が阿佐ヶ谷を愛し、阿佐ヶ谷の人々からも愛されていることがよく分かる。老若男女さまざまな人と、人情味あふれるやり取りができて、美しい歌声を披露できるコンビは2人の他にいないのではないだろうか。

人とのつながりを大切にする2人の人柄は、今や阿佐ヶ谷の人だけでなく全国区で親しまれつつある。今後さらに活躍の幅が広がるにつれ、阿佐ヶ谷姉妹は「令和の街ブラロケ女王」となっていくのでは…と筆者は予想している。

2人の受容力と共感力の高さ

6月まで放送されていた「阿佐ヶ谷アパートメント」(NHK)。番組内では阿佐ヶ谷姉妹が大家さんとなり、年代も性別もバラバラな住人たちとゆるいトークを繰り広げていた。

2人は住人たちの主張や意見を聞いても「若いから〜」「年を重ねているから〜」といった、安易な決めつけや否定をしない。さまざまな人の話を聞いて「そんなこともあるのね!」と新たな視点を純粋に楽しみ、受け入れる。

そんな柔軟性を2人とも持っていることが阿佐ヶ谷姉妹のすごさであり、魅力だと思う。

ちなみに阿佐ヶ谷姉妹の夢は「姉妹でアパートを買い取って、家族や友達とみんなで住むこと」だそう。もしその夢が実現したら、歌がうまくておしゃべり好きな2人のもとには多くの入居希望者が押しかけるに違いない。

阿佐ヶ谷姉妹のさまざまな人の価値観を受け入れ、寄り添う共感力の高さは、この混沌とした時代に求められるオアシスのような存在なのかもしれないと思う。

今後もきっと背伸びをしない2人のトークや生き方に、魅了される人は増え続けるだろう。筆者もいつか素敵な阿佐ヶ谷姉妹のご近所さんになりたい…と目論んでいる。

(文:ふじい)

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