「クロステイル ~探偵教室~」第2話レビュー:朋香(堀田真由)の退学危機を救え!「盗聴盗撮」調査の真髄とは(※ストーリーネタバレあり)
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鈴鹿央士主演のドラマ「クロステイル 〜探偵教室〜」が、2022年4月9日放映スタートした。
「半沢直樹」「おちょやん」などで知られる八津弘幸のオリジナル脚本で贈る本作は、突然失踪した父親を捜すため探偵学校に入学した主人公の成長を描く物語。主役の飛田匡を初の連ドラ単独主演となる鈴鹿央士、匡のクラスメートで他人の秘密が大好物な少女・芹沢朋香を堀田真由が演じる。
本記事では、その第2話をcinemas PLUSのライターが紐解いていく。
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「クロステイル ~探偵教室~」第2話レビュー
今回、探偵候補生の匡(鈴鹿央士)たちが挑む課題は「盗聴盗撮」。だが、これを教える女性講師・皆川瑠依(冨樫真)がとにかく強烈だった。一見、メガネが似合う落ち着いた美女。しかし、突如「おだまり!」など激しく怒りだし、しかも気まぐれに生徒たちを振り回す瑠依。怒りの沸点が分かりにくく、見た目にも鬼教官な南武(髙田延彦)よりある意味始末が悪い。
そして、この2話でスポットが当たったのは、朋香(堀田真由)だ。
幼なじみでマジシャンの麻里乃(菅野莉央)から、有名マジシャンのSHOGOに盗聴されてるのではと相談された朋香。学校の機材を使って麻里乃の部屋を調べるが、盗聴器などは見つからなかった。
次の日、機材を持ち出したのがばれて退学の危機を迎える朋香。しかも、麻里乃から「やっぱり盗聴されてるとしか思えない」と電話が入る。
それを見た瑠依。今まで自分が受けた1000件以上の盗聴盗撮調査で実際に発信機が見つかったケースはわずか2件だと明かす。盗聴や盗撮のほとんどが依頼者の思い込みにすぎず、だからこそ難しいのは発信機の発見ではなく、強迫観念を抱く依頼者に何もないと納得させることだという。
一見はちゃめちゃだが、仕事の厳しさや真髄をしっかり生徒たちに説いている瑠依。結局のところ良き講師に思えてきた。
麻里乃を納得させられたら退学を取り消すといわれた朋香。やる気満々で取組むが、結局うまく行かず麻里乃と喧嘩に。それを助けたのが匡だった。
匡は証拠を掴むため逆にSHOGOを盗撮しようと提案。匡、朋香、麻里乃はSHOGOの部屋に忍び込む。しかし、電波を受信しようとアパートの屋上で待っているとパトカーのサイレンが鳴り響く。動揺して怯える麻里乃だったが、そこへやってきたのは警察に変装した丸川(伊藤正之)ら探偵候補生たちだった。
盗聴盗撮は罪に問われるリスクがあり、余程のことがなければできるものではない。それを麻里乃にわかってほしくて匡たちは一芝居打ったのだ。ちなみに忍び込んだのはSHOGOではなく現役ホスト・藤巻(草川拓弥)の部屋。ずいぶん派手な部屋に住んでるマジシャンだなと思ったらそういうことか……とちょっとおかしかった。
その後、朋香は麻里乃の本当の気持ちに気づいていく。麻里乃は大学時代に付き合っていたSHOGOを今だ想い続けていた。だからこそ、自身が考えたのとほぼ同じマジックを披露するSHOGOを見て、自分を必要としているのでは?と確かめたくて朋香に依頼したのだ。
人の秘密や弱みを知るのが好きな朋香。依頼を引き受けたのも実は自分が楽しみたいからではあった。しかし、調査を通して依頼者の心を大切にすることを学んだようだ。
朋香が麻里乃の本心を掴んだのは、「本質がずれてるのかも」と助言した匡のおかげ。彼がそのヒントを得たのは失踪中の父親・迅平(板尾創路)が仕掛けた盗聴機材を発見したときだった。
行方不明なのに、息子に電話してきたり妻・千穂子(山口香緒里)に機材を仕掛けさせたりしている迅平。何かの冗談かふざけてるようにも見え、匡がちょっと気の毒に思える。
とはいえ、匡が探偵として成長すれば、やがて父の本心にも接近できるのではないだろうか。
(文:田下愛)
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