『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』100億円へ視界良好!降谷零が新次元のヒットへ導く


そして2022年、『ハロウィンの花嫁』公開


(C)2022 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

製作サイドが狙っていたのか?はたまた偶然の産物なのか?

雌伏の時を経てフルスペックでの公開体制が整った状況で降谷零(安室透)が“劇場版コナン”に三度、登場します。

メインゲストの中でも怪盗キッドと赤井秀一と降谷零(安室透)は興行的に大きな武器にはなりますが、それでもこのタイミングに降谷零(安室透)が登場するのはただの予定調和以上の巡りあわせを感じさせます。

そして、最初の公開週末が終わり、その数字が明らかになりました。


(C)2022 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

『ハロウィンの花嫁』は公開から3日間で興行収入19.7億円、観客動員132万人を記録しました。

これはシリーズ最大のヒット作『紺青の拳』を上回る数字で、シリーズ最高の出足だった前作『緋色の弾丸』に続く、ロケットスタートです。

よほどことが起きない限り「降谷零(安室透)が100億の男」なることが確実視できる状況になりました。

もちろん、1週目の数字だけですべてが決まるわけではありません。その後も、勢いを保つためには同等の公開規模が確保されなくてはいけません。

ここでいう公開規模は「1日の上映回数と上映される劇場のキャパシティ」を意味します(同じ上映回数でも100人しか入らない劇場と300人以上入る劇場とでは、当然数字が違います)。

このことに関しては作品本体の興行力と同時や前後に公開される大作・話題作の動向も大きく関わってきます。要はライバル作品の動向です。


(C)2022 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

これに関しても実は『ハロウィンの花嫁』には条件が揃っています。

というのも最大のライバルである『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』はすでに公開済み。

そして喜べることではありませんが、『ハロウィンの花嫁』の翌週に公開予定だった『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』が諸般のトラブルから公開延期になりました。

“ファンタビ”も“ドラゴンボール”も、大きな数字が見込める作品です。


(C)2022 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

“劇場版コナン”が右肩上がりにヒットする要因に、「ファンが卒業しない」「コナンを楽しめる下の世代が新たに参入してくる」というものがありますが、“ドラゴンボール”も上の世代も下の世代も満遍なく呼び込めるタイトルです。

もし『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』が順当に公開されていたとしたら、『ハロウィンの花嫁』と”喰い合い”が起きていた可能性もあります。

さまざまな状況が噛み合い、『ハロウィンの花嫁』は100億円の大台が見えてきていると言えるでしょう。


(C)2022 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

新型コロナの影響で映画は苦戦が続いていますが、それでも『鬼滅の刃 無限列車編』『シン・エヴァンゲリオン劇場版』『劇場版 呪術廻線 0』と100億円映画が出てきては映画館を必死に盛り上げてくれています。

2022年は11月に新海誠監督の『すずめの戸締り』も公開を控えているため、映画館が少しずつ盛り上がりを取り戻し始めてくれそうです。

(文:村松健太郎)

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