名探偵コナン〈警察学校編〉CASE3:萩原研二が魅せた“アクセル全開”に痺れた!
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『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』が公開されてもうすぐ1ヶ月が経つなか遂に警察学校編第3弾の萩原編が放送されました。
『ハロウィンの花嫁』では登場シーンが少ないながらも、良いところを全て持っていったズルくてカッコいい男、萩原研二。原作を読んだ時から萩原研二のドライビングテクニックをアニメで観ることが楽しみで仕方ありませんでした。
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警察学校編Wild Police Story CASE.萩原研二
萩原編は合コンシーンからスタート。ビールを美味しそうに飲む伊達班長や、お通しの美味しさに笑顔をみせる降谷零やヒロ、みんなで笑い合う彼らの姿が冒頭から可愛いくて微笑ましい。
22歳の降谷零は料理がからっきしダメだったのに、親友のヒロに教えてもらい、29歳の降谷零の腕前は今やプロレベル。警察学校編を観ていると、皆の才能や長所が降谷さんに受け継がれているシーンが随所に登場し、警察学校組が本当に尊い……。
合コンを楽しんでいると、遅れて萩原研二が登場します。どうやら、おばあちゃんをおんぶして階段を登り、失くしてしまったおみくじを一緒に探して合コンに遅れた様子。「嘘だろ」と思う伊達班長に対して、合コンに参加した女性達は優しい萩原の対応にメロメロ。
女性陣の反応と男性陣の反応の違いに笑いました。実際におんぶしたのはおじいちゃんでしたが、松田曰く「ハギはそういう嘘は言わねえから」だそうです。萩原のことをよくわかっている松田と萩原の親友コンビも大好きだ!
萩原研二のコミュニケーション能力と、老若男女に見せる気遣い、モテ要素も現在の降谷零に引き継がれています。22歳の頃は、萩原の独壇場でしたが……。
翌日、鬼塚教官が乗ってきた「RX-7FD3S」に萩原は大興奮し、教官を圧倒するほど「RX-7FD3S」への愛を熱弁します。実際は鬼塚教官の車ではなく、殉職した先輩の車で、先輩の娘が刑事になると言うため、それまで預かっているようです。チラッと映る佐藤刑事の姿にも興奮します。刑事になりたいなんて男勝りのじゃじゃ馬の女だろという松田が、数年後に佐藤刑事に出会うことになろうとは……。佐藤刑事の車も「RX-7」でしたね。車のことをよく知らなくても、カッコいい車だということはわかります。
「零も乗りたくなっちゃった?同じゼロだし!」
「あんな派手な車、趣味じゃないよ……」
「趣味なんだ〜」
このシーンの2人が本当に可愛かった。萩原編で1番可愛いシーンをあげるならここです!
重装備訓練をしながら、萩原が警察官を目指した理由が語られます。萩原は機械いじりが好きで、実家の車の修理工場を継ごうと思っていました。しかし、経営難で修理工場は潰れてしまいます。警察は絶対に倒産しない、これが警察官を目指した理由でした。確かにそうだけど……。
萩原と松田は腕を見込まれ、機動隊の爆発物処理班にスカウトされます。松田は爆発物処理班にもともと興味があったようで即決でしたが、萩原は一度考えたいと断ります。機械いじりもできて、親友と同じ部署で働けることは嬉しいが、倒産した父の工場を見てきたため、何もかも順調だと破滅への入口へのブレーキがかかってしまうと萩原は語ります。その後の2人の会話が印象的でした。
「松田、お前は怖くねえのか……爆発物処理班」
「俺にはもともとアクセルしかついてねえからよ」
萩原編の後半シーンでは5人のチームプレーが炸裂し、胸熱すぎる展開をみせました。
ゴブレットのタトゥーを入れた男が気になりバイクショップを訪れたヒロと、険しい顔のヒロのことが気になり、あとをつけてきた伊達班長がバイクショップで話を聞いていると、バンパーが引っかかった車を引きずりながらトラックが暴走しているのを目撃。しかも最悪なことに、トラックの運転手は病気かなにかで気絶している模様。
ヒロと伊達班長がトラックを追っていると、萩原、松田、降谷が「RX-7FD3S」に乗って合流します。ここから、萩原の神業すぎるドライビングテクニックが炸裂!松田はバンパーをはずすため、降谷は気絶したトラック運転手をなんとかするために「R-X7」から暴走車へ飛び移ります。人間技じゃねえな……。
松田はバンパーを外し、引きずられていた車は助かりますが、気絶した運転手が乗っているトラックはまだ止まっておらず、道がもうありません。10トントラックが完全に停止するまでの距離は乗用車の約2倍。今からブレーキをかけてももう間に合わない。
そんな時に萩原の脳裏をかすめたのは松田の言葉でした。そして、萩原は叫びます。
「アクセルだ!アクセルしかねえ、踏めぇ、零!!」
トラックは宙を駆け抜け、道の向こうに到達します。降谷さん、よく生きてるな……只者じゃない……。
的確な萩原のアドバイスに礼を言う降谷に対し、松田ならそうするだろうと思ったと答えます。『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』では、爆弾解体中の松田が萩原ならどうするかを考えてピンチを乗り越えていました。萩原編では、松田の言葉でアクセルを踏んだ萩原。2人の関係性が本当に好きです。
暴走車を無事に止めたことは良かったものの、「R-X7」は名誉の負傷を負いました。「R-X7」は、いつも最大の功労者ですね。
萩原編のアクションシーンが最高だった
萩原編も第1弾、第2弾と同様に大ボリュームでした。アクションシーンでは『名探偵コナン ゼロの執行人』のBGMが流れ大興奮し、カーアクションの萩原の表情が『ゼロの執行人』の降谷さんの表情と重なり、なんとも言えない気持ちになりました。
あの時の降谷さんも、萩原の言葉を思い出していたのかもしれません。萩原のドライビングテクニックが今の降谷零に受け継がれているのも尊い。
萩原編を観て、『ハロウィンの花嫁』や『ゼロの執行人』をまた観たくなりました。次回の警察学校編も楽しみです。
(文:前野真岐)
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