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映画コラム

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2022年06月02日

4DXは『トップガン マーヴェリック』のためにあった。そう言えるだけの「3つ」の理由

4DXは『トップガン マーヴェリック』のためにあった。そう言えるだけの「3つ」の理由


理由1:“G”の体験ができる

筆者はこれまで、4DXでもっとも相性がいいのはカーチェイスだと思っていた。だが違った。『トップガン マーヴェリック』の戦闘機に乗る疑似体験こそ、4DXと最高のシンクロを見せていたのだ。本物の戦闘機にトム・クルーズはもちろん、他キャストもガチで乗り込んで、空を飛んで撮影して作り上げたからこその、リアリティと感動もある。



序盤から、戦闘機がマッハ10に迫る超スピードで飛ぶシーンがある。この時、座席の傾きと、徐々に大きくなる振動をもって徐々にG(重力加速度)がかかる様をも疑似体験させてくれるのだ。

もちろん冷静に考えれば、座席がただ傾いたり振動するだけで、音速を超える超ハイスピード、ましてや体が圧迫されるGの感覚を得るわけがない。だが、実際に劇中のトム・クルーズと同様に本当にそういう感覚になったんだからもうしょうがない。この「不思議」も含めて、ぜひ体験してほしいのだ。

理由2:離陸、着陸の疑似体験も

4DXには「風」の演出もある。これを持ってして、超スピードでカッ飛ぶ戦闘機に乗っている感覚だけでなく、離陸の瞬間、近くで戦闘機を見ていた立場で、戦闘機が飛び立つ瞬間に突風が吹き抜ける様も疑似体験させてくれるのだ。

さらに、着陸の瞬間までも、ある演出を持ってして疑似体感をさせてくれる。どのような演出かは、ここでは内緒にしておこう。きっと、前後のシーンの素晴らしさも相まって、高揚感と多幸感でいっぱいになれるだろう。

理由3:映画史上最高の空中戦で演出が最高潮に……!

ここまで書いてきたことは、ほんの序の口にすぎない。『トップガン マーヴェリック』という映画および、本作の4DX上映の最大の魅力は、空中戦の迫力に他ならないからだ。ここで4DXが持てる力を全て発揮し、ただでさえ映画史上最高の空中戦を、さらに最高潮にさせてくれる。

戦闘機が左右に激しくロールする様はもちろん座席の移動で、ミサイルがすぐ横を通り過ぎる時は空気がプシュッと吹き付ける「エアー」の演出で、ミサイルが爆発した時には劇場内のフラッシュで、他にもあんなことも、こんなことも、ええ?そんなことも?というくらい、4DXの演出は最高級のおもてなしをしてくれるので、ああっ……ああっ……こんなに素敵なことがいくつも起きて……いいんでしょうか……という気持ちになった。そりゃあ泣くに決まっているではないか!

結論とおまけ



最初に掲げた通り、もう映画史上No.1レベルの大絶賛の嵐になっているし、空中戦の迫力も映画史上最高だし、4DXで観ればさらに泣けるんだから、もう観てよと何回でも訴えたい。

ちなみに、4DXの演出は戦闘機に乗った時だけでなく、バーでみんなが集まっている日常的なシーンにもあったので、良い意味でちょっと笑ってしまった。これもどんな演出かは、実際に体験して驚いてほしいので伏せておこう。前述した通り、雪の演出も効果的に使われていたし、雨の演出も「なるほど、そこで使うのか!」というアイデアそのものに感心した。

この『トップガン マーヴェリック』を作り上げたトム・クルーズおよびスタッフとキャスト、そして4DXの演出の担当者に最大級の敬意を捧げたい。

結論:観て。特に4DXで。あとScreenXもいいぞ。

(文:ヒナタカ)

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