(C)TBS/撮影:加藤春日
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2022年08月03日

「ユニコーンに乗って」第5話:小鳥(西島秀俊)に父親を求めてる?佐奈(永野芽郁)のモヤモヤを分析

「ユニコーンに乗って」第5話:小鳥(西島秀俊)に父親を求めてる?佐奈(永野芽郁)のモヤモヤを分析

(C)TBS/撮影:加藤春日

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永野芽郁主演のTBSテレビ火曜ドラマ「ユニコーンに乗って」が、2022年7月5日放送スタートした。

大北はるかが脚本を手掛けた完全オリジナルストーリーの本作は、スタートアップ企業の女性CEOが突然部下としておじさんサラリーマンが転職してきた中、仕事や恋に奮闘していく“大人の青春”ドラマ。若きCEO・成川佐奈をTBSドラマ初主演となる永野芽郁、佐奈の部下となる小鳥智志を西島秀俊が演じる。

本記事では、第5話をcinemas PLUSのドラマライターが紐解いていく。

「ユニコーンに乗って」第5話レビュー

(C)TBS/撮影:加藤春日
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「スタディーポニーキャンパス」の開発資金を集めるため、ビジコンに出場することを決めた佐奈(永野芽郁)たち。普段から学祭前夜のようなワクワクに満ちているドリームポニーだが、大きなイベントともなると、何かしらトラブルや関係性の変化も起きる。

まずは、佐奈の小鳥(西島秀俊)に対する感情だ。

投資家によるセクハラから、自分を救い出してくれた小鳥に何かお礼がしたいと考える佐奈は、考えた末に新しい靴をプレゼントすることに。もちろん、小鳥は喜んでくれたが、一向に履いてくれる様子はない。

その矢先、小鳥の先日のデート相手が憧れの早智(広末涼子)であることが発覚。佐奈はなぜか自分でも正体の分からないモヤモヤを募らせていく。


(C)TBS/撮影:加藤春日
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何気ない相手の言動に一喜一憂するなんて、もはや恋では?と思う一方で、佐奈の気持ちはそんなに単純でもないような気がする。

営業先の開拓で的確なサポートをしてくれたり、プレゼン前の緊張を欲しい言葉でほぐしてくれたり……。母子家庭育ち・長女、さらにCEOという立場も加わった佐奈にとって唯一自然に頼れるのが小鳥なのではないだろうか。

もちろん功(杉野遥亮)も誰より佐奈のことを気にかけてはくれているが、佐奈からすれば、彼はビジネスパートナーで対等な存在。どちらかといえば、佐奈は小鳥に“父親”を求めているような気がしてならない。


(C)TBS/撮影:加藤春日

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だが、功もまた、小鳥を気にする佐奈を複雑な思いで眺めていた。それでも、明らかに以前と変わったところがある。それは「全ての人が平等に学べる場所を作る」という佐奈の理念により歩み寄ろうとしているところ。

海斗(坂東龍汰)のプログラミング技術で高クオリティなアプリが完成。しかし、それだけにハイスペックなスマホでしか快適に操作できないという問題が発生した。

それでは誰もが平等にという理念に反してしまうがプレゼンまで時間もなく、以前の功だったらアプリの改良に反対していたかもしれない。だけど、功は佐奈の意見に賛同した。それは生まれや、育った環境の違いをも乗り越えて佐奈と向かい合う覚悟を決めたからなのだろう。


(C)TBS/撮影:加藤春日
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一度は匙を投げた海斗(坂東龍汰)をはじめ、小鳥はどんなことがあっても相手を理解することから逃げ出したりしない。功もそんな小鳥に影響され始めている。

自分の不甲斐なさを突きつけられながら、それでも佐奈を真っ直ぐに見つめる功。やっぱりそんな彼に報われてほしいと願わずにはいられない。思わず、「好きだ」と口にしてしまった功の思いに佐奈はどう答えるのか。ビジコンで優勝したドリームポニーの未来に加え、ふたりの関係性からも目が離せない。

(文:苫とり子)


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