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2022年08月27日

「石子と羽男」第7話:些細なことで人生は変わる。石子と羽男が変えた少女の人生。

「石子と羽男」第7話:些細なことで人生は変わる。石子と羽男が変えた少女の人生。


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有村架純と中村倫也のW主演ドラマ「石子と羽男―そんなコトで訴えます?―」が2022年7月8日スタートした。

本作は、誰にでも起こりうる珍トラブルに正反対のようでどこか似た者同士の“石羽コンビ”が向き合っていく姿を描いた異色のリーガルエンターテインメント。4回司法試験に落ちた崖っぷち東大卒のパラリーガル・石田硝子(いしだ・しょうこ)を有村架純が、司法試験予備試験と司法試験に1回で合格した高卒の弁護士・羽根岡佳男(はねおか・よしお)を中村倫也が演じる。


本記事では、第7話をcinemas PLUSのドラマライターが紐解いていく。

「石子と羽男―そんなコトで訴えます?―」第7話レビュー

今回は損害請求賠償から話は始まる。

停車中のキッチンカーを破損させた人物を探してほしいと依頼された石子(有村架純)と羽男(中村倫也)。

調査のため、石子たちが向かったのは、繁華街の、少年少女たちが集う場所。居場所がない子たちばかりだ。そんな中で出会ったのは家出をしている川瀬ひな(片岡凛)と東冬美(小林星蘭)。羽男たちが声をかけても無視されていたが、後日、ひなから「助けて!」という電話がかかってくる。



冬美が父親・辰久(野間口徹)に追いかけられ、逃げる途中で歩道橋から落ちてしまい、意識不明となる。追いかけていたのが父親、ひなのただならぬ様子。ひなは羽男に向かって辰久を訴えられないか、と迫る。

実は、辰久は冬美を虐待していた。当然辰久は認めない。
周りの評判は良い辰久。だが、行きつけの飲み屋での態度は悪く、典型的な「弱い者にだけ強く出る」というやつだ。
証拠がないので、辰久を訴えることはできない。しかし、石子と羽男はキッチンカーの破損の案件から、辰久を訴える道筋を見つける。

居場所がなくて、大人を信用できない少女たち。
躾と称して暴力を振るう義理の父親。
少女たちの弱みに付け込み、利用する人間もいる。

珍しいことじゃない。だからこそ、誰か、救いの手を差し伸べられないのか、と似たニュースを見るたびに思う。

少女たちの人生を変えられないか、といつもより熱く、少女たちに関わる石子。
そして、前よりも粘り強くなった羽男。
解決に向けての道筋は、今回が今まで一番スムーズだったように思う。
それは石子と羽男の連携が取れてきているからだ。軽口をたたき合う関係にもなっていて、微笑ましい。

大庭(赤楚衛二)や塩﨑(おいでやす小田)らの協力も得て、辰久の虐待に証拠をつかむことができた。
虐待=傷害罪だ。意識を取り戻した冬美は父を訴えることを決める。これで、冬美、そしてひなの人生は変わったのか。ただ、信頼できる大人と出会えたことは彼女たちにとって大きいはずだ。

一方、石子と付き合うことになった大庭。今回は、石子が大庭の家を訪れるシーンがあった。
おうちデートというより、単純に仕事を手伝ってもらっただけだが……。
石子って本当に大庭のことが好きなの? とちょっと思わなくもなかったのだが、大庭の寝顔を見つめる石子の表情はとても優しいもの。このまま、穏やかに関係が続けばいいのだけど……。

どうも、大庭の就職した会社が怪しげだ。さらに、ラストシーンでは、代表取締役の肩書がついた大庭の名刺が大写しに。え、どういうこと?
おかしなことに巻き込まれているのでは?
恋も仕事も絶好調に見えたけど、暗雲が立ち込めているようにも思える。

(文:ふくだりょうこ)

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