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2022年09月09日

【前代未聞すぎるヒーロー像】「シー・ハルク:ザ・アトーニー」第4話:ヒーローの姿でマッチングに成功!?

【前代未聞すぎるヒーロー像】「シー・ハルク:ザ・アトーニー」第4話:ヒーローの姿でマッチングに成功!?

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マーベル・スタジオが送るドラマシリーズの最新作「シー・ハルク:ザ・アトーニー」が2022年8月18日より配信された。

突如、強大なパワーを手に入れた女性弁護士・ジェニファー。緑の怪物・ハルクの後継者“シーハルク”となった彼女の運命やいかに……。

本記事では、「シー・ハルク:ザ・アトーニー」第4話の魅力をマーベル好きのライターが紐解いていく。

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新世代の女性ヒーロー



「シー・ハルク:ザ・アトーニー」では、主人公がヒーローではなく、1人の女性として生きる物語が興味深い。

今回のエピソードでは、主人公・ジェンが出会い系アプリを始める。人間の姿では全くリアクションが来ないため、彼女はシー・ハルクとして登録。すると、複数の男性からお誘いが来るようになるという展開がコミカルに描かれた。

正直、これまでのマーベル作品を追ってきたファンの中には「ヒーローの力を利用してマッチングに成功するとは何ぞや」という批判もあるだろう。

しかし思い起こせば、シリーズの原点でも似たような部分はあったのではないか。


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シリーズの原点『アイアンマン』シリーズの主人公であるトニー・スタークは、まさしくそんな人物。大富豪で傲慢な主人公は時に資金や権力を、時にヒーローとしての顔を活用することで得をしていた。自分のスーパーパワーを私利私欲のために使うというのは、王道な展開ともいえるのだ。

しかし『アイアンマン』のトニーは、様々な経験や失敗を重ねることで少しずつヒーローとしての責任を知ることになる。

今回のシリーズでは、この点がどのように描かれていくのに注目だ。

そもそも「ヒーローであることに責任を持つ必要があるのか」という根本的な問いから、見直される作品になるのかもしれない。

謎のマジシャン登場



今回のエピソードでは物語を動かす新キャラクターとして、胡散臭いマジシャンであるドニー・ブレイズが登場した。

彼は過去のマーベル作品でも大活躍をしてきたアイテム“スリング・リング”を用いて、驚きのマジックを披露し、思わぬ異常事態を引き起こすことになる。

実は彼を演じたのは、ドラマの監督であるカット・コイロの夫“リス・コイロ”。
CSI:シリーズや「24 -TWENTY FOUR-」「ウォーキング・デッド」などにも出演していた海外ドラマの常連俳優である。

今回のエピソードでは記憶に残る名脇役だったが、絶妙なモブキャラ感と1話完結形式であるドラマのテイストから、再登場の可能性は低いだろう。

すでに発表されている予告編を見るに、今後の物語では彼のように個性豊かな人物や特殊能力者が多数登場することが期待される。

果たして、この中からシリーズを担う新キャラクターは登場するのだろうか。

様々な男性像



前回のエピソードに引き続き、今回でも様々な男性キャラクターが登場した。

事件に巻き込まれ、事態の収束を頼まれる男・ウォン、胡散臭い魔術師・ドニー、そして主人公がマッチングするマッチョな男性。

これらのキャラクターをざっくりと分類すると、頼れる男・頼りない男・強そうな男と言えるだろう。

今回のエピソードでは、主人公・ジェンがマッチョな男性に惹かれる。この展開からジェンは男性の「強さ」に憧れているようにも捉えられるのではないだろうか。

しかし、シー・ハルクから普通の姿に戻った彼女に対して、マッチョな男性は冷めて去ってしまうという思わぬ顛末が待ち受けていた。この展開も含め、本ドラマでは主人公が男性キャラクターに裏切られてしまうことが多く、男性たちを信じられない彼女の様子が一貫して描かれている。

ここで気になるのは、今後登場が予定されているゲストキャラクター“デアデビル”の扱いだ。

デアデビルことマット・マードックは、過去のドラマでは紳士的で自身に罪悪感を抱く存在として描かれてきた人物。

果たして今後、彼がどう描かれて物語やジェンにどのような影響を与えていくのかにも注目だ。

ウォンの好きなドラマ



今回のエピソードでは、至高の魔術師・ウォンがドラマを見ている場面が登場。

その作品が「ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア」。本作は1999年から2006年まで全6シーズンが製作されたアメリカの人気ドラマである。

マフィアの世界を描いたドラマ版『ゴッドファーザー』とも呼ばれ、その壮絶な展開はのちの「ゲーム・オブ・スローンズ」シリーズにも影響を与えたとも言われている。

劇中では、休息をとるウォンがスナック片手に視聴しており、彼の親父っぽさが一層引き立っていた。



今回は「シー・ハルク:ザ・アトーニー」第4話を紹介した。

様々なキャラクターたちが登場し、より1話完結の法廷ヒーロードラマとしての方向性を固めた今回のエピソード。

果たして、シーハルクの能力に戸惑うジェンが今後どうなっていのかにも注目が高まるエピソードだった。

(文:TETSU)

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