お笑い

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2022年11月24日

新時代の8人組ユニット「ダウ90000」を知る“5つ”のポイント

新時代の8人組ユニット「ダウ90000」を知る“5つ”のポイント


3:演劇

ダウ90000では主宰・蓮見翔が作・演出を手掛けた演劇公演も行ってきた。

これまで(2022年11月現在)に『フローリングならでは』『旅館じゃないんだからさ』『ずっと正月』『いちおう捨てるけどとっておく』の4作品が上演された。また第2回公演『旅館じゃないんだからさ』では、演劇界の芥川賞と言われる岸田國士戯曲賞の候補作に選出されている。

井上ひさし・つかこうへい・野田秀樹・平田オリザ・ 三谷幸喜・ 中島かずき・宮藤官九郎・三浦大輔・山内ケンジ・上田誠などなど。名だたる面々が選出されてきた歴史ある賞ゆえに、この快挙が演劇業界からも多くの注目を集めることとなった。

そんな彼らの演劇作品に共通するのは、ワンシチュエーションコメディという点だ。シェアハウス・レンタルビデオ店・ショーウィンドウと路地・予備校のオフィスなどでコミカルな日常会話が展開されつつ、その人間関係にささやかな変化が訪れる。

例えば、現在オンライン配信中の第4回公演「いちおう捨てるけどとっておく」では、予備校で働く若者たちの人間模様が描かれるのだ。

初授業を前に落ち着かない予備校OBの新人や学歴コンプレックスを抱く女性、さらには向かいに住んでいる騒がしい浪人生などが登場し、リアルな職場事情がコミカルに描かれていく。互いへの気遣いゆえに壁を作ってしまう関係性や人を傷つけることに敏感な価値観、本音を言い出せない女性コミュニティのリアリティや赤本とポケットモンスターの攻略本を入れ替える男性キャラクターの馬鹿馬鹿しさ。

大学のサークルからスタートしたダウ90000らしい、若者世代ならではの視点が光る現代喜劇となっているのだ。

ちなみに、蓮見はダウ90000のみならず、玉田企画の玉田真也とテニスコートの神谷圭介が企画を務めたコントライブ「夜衝」でも作・演出を務めた。このことから、今後、彼が劇作家として人気を集めることも期待されている。

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