新時代の8人組ユニット「ダウ90000」を知る“5つ”のポイント
5:映画
「タイタニック」や「ワンピース」などのコントからも、ダウ90000は様々な映画に影響を受けていることが分かるだろう。特にその傾向が顕著に表れた名作コントが「ピーク」である。
このコントでは2021年に大ヒットを記録した恋愛映画『花束みたいな恋をした』や『愛がなんだ』で知られる今泉力哉といった人物が言及されている。
固有名詞が多用される『花束……』、冴えない男性の恋模様がたびたび描かれる今泉力哉作品と、両作品はダウ90000の作風にも共通する要素が多いのだ。
ちなみに今泉力哉はかつてNSC(吉本の養成所)に所属していた経歴の持ち主。監督業から芸人へと転向しようとしたものの、講師から「物語」を生み出す技術を認められ、現職に復帰したという逸話もある。「コント」と「物語」の違いにぶつかった作家として、ダウ90000の芸風と親和性が高い存在と言えるのだ。
また、彼らのコントの中には内容が映画的と言えるものもある。例えば、コント「東京」では田舎町から東京にやって来た兄妹の哀愁が描かれているが、この設定は日本映画の『東京物語』にも通じているだろう。
『東京物語』は1953年に公開された日本映画の古典的名作で、世界的に評価された名匠・小津安二郎の代表作。劇中では尾道から上京した老夫婦が都会の厳しさに直面し、居場所を失っていく様子が哀愁深く描かれているのだ。
このように、映画との縁が深いダウ90000。先日、その裏側が「劇場版」と題したドキュメンタリー作品としてイベントで特別上映された。タイトルは『劇場版ダウ90000ドキュメンタリー 耳をかして』。
本作は、主宰・蓮見以外の7人に密着したドキュメンタリー作品となっている。果たして、本作で明かされるダウ90000の裏側とは……。ぜひ貴重なドキュメンタリー映像から、その人気の秘訣を探っていただきたい。
■イベント配信映像についてはコチラから
以上、今回はマルチな8人組ユニット・ダウ90000の魅力を紹介した。お笑い・演劇・ドラマ・映画などで各方面での活躍が期待されるダウ90000の既存のジャンルを飛び越える新たな才能は、今後どのような物語を生み出していくのだろうか。
是非、枠にとらわれない彼らの挑戦に注目してみてほしい。
(文:TETSU)
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