Netflixシリーズ「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」独占配信中

イッキ見したい!2022年おすすめ韓国ドラマ「7選」

Netflixシリーズ「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」独占配信中

第4次韓流ブームといわれて久しい2022年。今年もその勢いは衰えず、数多くのドラマが配信されて話題となった。最新作だけでなく、本国での放送から数年が経ってやっと日本の配信サービスで見放題となった作品も多い。

過去に例を見ない今年の豊富なラインナップから、一気見チャンスの年末年始にぜひ観てほしい作品をご紹介しよう

特に印象的だった“親子・兄弟姉妹”などの「家族」をテーマに描いた作品を5作。観たらまた明日から頑張ろう”と励まされる「お仕事ドラマ」を2作品。厳選してお届け。

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1:「シュルプ」



“母は強し”王妃が息子たちのために全力疾走する
【あらすじ】
トラブルメーカーの息子たちと、王座を狙うライバルの策略。さまざまな問題に振り回されながら、未来の朝鮮王を育て上げるために日々奮闘する王妃の姿を描く。
(Netflix公式サイトより)
出演:キム・ヘス/キム・ヘスク/チェ・ウォニョン 他

「シュルプ」とは、韓国語で傘を意味する。
あらゆる陰謀が渦巻く王宮で、決して甘やかさず諦めず、愛情という傘をさし続ける母を「未成年裁判」で冷静沈着な裁判官に扮したキム・ヘスが、情感たっぷりに演じている。

息子たちの問題に頭を抱える姿は身近な母親そのものなのに、王妃としての佇まいは圧巻の一言。計算されつくしているかのように片眉だけ動かす表情が印象的過ぎて、それだけでも観る価値ありだ。

王の後継者である世者(せじゃ)を決めるための選考試験などがメインに構成されており、奮闘する王子たちと陰でサポートする母親の姿が時にコミカルに描かれていて、同時進行している事件の謎を追うシリアスパートとのバランスが素晴らしい。

時代劇でありながらいわゆる“昔の考え”が全面に出ておらずあくまでも王妃というひとりの母親視点で描かれているため古臭さを感じないのも魅力のひとつ。あとホドン君が可愛い。

2:「私たちのブルース」



ひとつの地域で深く関わりあう人々の絆
【あらすじ】
恋は甘く切なく、人生は楽あれば苦あり。いつもにぎやかな済州島を舞台に、この島で生きる人たちが織りなすさまざまな物語をオムニバス形式で描く。
(Netflix公式サイトより)
出演:イ・ビョンホン/シン・ミナ/チャ・スンウォン/イ・ジョンウン/ハン・ジミン/キム・ウビン 他

豪華すぎる役者陣が話題となった、少しずつ重なり合いながらエピソード毎に主要キャストが入れ替わる、まさに全員が主人公として描かれているドラマ。

偶然の再会を果たした初恋の君・長い間絶縁状態だった母と息子・ある秘密を抱えて移住してきた女性・問題ばかり起こす住民たちの仲を取りもつ働き者・島民女性たちのボスと孫娘・それぞれの仕事を通じて助け合うかつての同級生など、物語は多岐にわたる。

一つひとつがどれも甲乙つけがたい最高のクオリティである中で、あえて好きなエピソードを挙げるとしたら、高校生の恋人たちとその父親を描いた「ヨンジュとヒョン」「イングォンとホシク」だろう。

思春期特有の無謀な行動と不安感を、繊細に演じぬいた若い2人にはめちゃくちゃ泣かされたし、父親同士が犬猿の仲というロミジュリ的な要素も他のエピソードへ見事に繋がっていて、結局どちらの父のことも大好きになってしまうのは間違いない。

間違いないといえば、「私たちのブルース」で最もカッコいいのはキム・ウビン扮するジョンジュンということです。(諸説あります)

3:「私の解放日誌」



窮屈で不便な日常のなかで“自分の好きな自分”をみつけていく
【あらすじ】
単調な生活にはもううんざり。代わり映えしない毎日から抜け出したいと願う3人のきょうだいが、自由と生きがいを求めて奮闘する姿を描く。
(Netflix公式サイトより)
出演:イ・ミンギ/キム・ジウォン/ソン・ソック 他

「マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~」の脚本家と、「まぶしくてー私たちの輝く時間ー」の監督がタッグを組んだことで放送前から話題になっていた今作。

韓国のローカルな雰囲気とやや暗めのトーンで始まる序盤はかなり好みが分かれる印象だが、ドラマの起爆剤となったソン・ソック扮するク氏の魅力に当てられたらもう抜け出せない。

特別仲が良いわけでも悪いわけでもなく、家族や同僚と少しの距離をあけて過ごしている日々のなかで突然登場する「わたしを崇めて」というセリフ。日常ではあまり聞き馴染みのない「崇める」という言葉には、他者と適度な距離を保っているからこそ守られている心の平穏と引き換えに、自分だけでは埋めることのできない寂しさから解放されたいと願う気持ちが込められているのではないだろうか。

だからどうしようもなく共感してしまうのだ。そして崇めるために行動するク氏にハマってしまう。どちらかというと、ドラマ前半の“ヨレヨレTシャツに麦わら帽子のク氏”が放つ色気にハマってしまう。

4:「シスターズ」



手に入れた大金と引き換えに巻き込まれていく手に負えない大事件
【あらすじ】
家族の裏切り、複雑な陰謀、そして不吉なラン。貧しい家庭に育った3姉妹が、裕福な権力者が抱える秘密を暴き出していく姿を描く、格差社会をテーマにしたサスペンス。
(Netflix公式サイトより)
出演:キム・ゴウン/ナム・ジヒョン/パク・ジフ 他

「ある日突然、人生が変わるほどの大金を手に入れてしまったら……」誰もが想像するテーマをここまで予測不能な展開を経て着地させたことに拍手喝采である。

貧困や格差を「お金」という超現実的かつ直接的なもので演出し、一方で権力や陰謀を「青いラン」という実在しない花を用いて、不気味な事件とファンタジーのような世界観を繋げていく。
実際に登場する美術作品がキーとなっていたり、秘密の部屋や地下室などの“演技ではない部分”がこのドラマの盛り上がりには欠かせなかったと思う。

また、ロマンス要素のほぼ無い今作で、常にインジュ(キム・ゴウン)と視聴者を翻弄し続けた男、チェ・ドイル(ウィ・ハジュン)。裏切られたと思いきや、来てほしいタイミングで必ず現れて助けてくれるという、悪とも善ともいえないミステリアスな魅力を大放出していた点もここに記しておきたい。

5:「夫婦の世界」



まともな大人のいない世界
【あらすじ】
絡み合ういくつものウソと裏切り、そして復讐。誰もが羨むような幸せな生活を送っていた医師と映画監督の夫婦の世界が、いま音を立てて崩れ落ちていく。
(Netflix公式サイトより)
出演:キム・ヒエ/パク・ヘジュン/ハン・ソヒ 他

韓国での放送から約2年。ついにNetflixでの配信が始まった「夫婦の世界」。今作で2020年の百想芸術大賞の最優秀演技賞を受賞したキム・ヒエは、受賞コメントの中でパク・ヘジュン扮するイ・テオを「全国民から悪口を言われた男」と紹介して笑いを誘ったが、比喩でもなんでもなく、イ・テオは普通にスレギである。

「夫婦の世界」のすごいところは、大人が揃いもそろって軒並みまともではないところだ。巧妙なウソで不倫を続けているイ・テオに始まり、その不倫を黙認し共謀している友人たち、金と権力で不都合な事実をもみ消す父親、そして不倫された側であるチ・ソヌ(キム・ヒエ)もまた、復讐に囚われて身を滅ぼしていく。

常軌を逸した展開に続きが気になって止まらない。一気見にはうってつけの作品である。

ちなみにハン・ソヒの演じた不倫相手であるダギョンは妻側にとっては悪だが、視聴者にとっては憎み切れない美しさをもつ存在だった。いちばん筋の通った意見を主張していたし。まぁ、不倫してるんですけどね……。

6:「ストーブリーグ」



成功のためにやるべきことはすべてシーズンオフにある
【あらすじ】
万年最下位のプロ野球チーム“ドリームス”は、またしても最下位でシーズンを終える。そんな中、責任を取って辞任したゼネラルマネージャーの代わりに新たに就任したのは、野球未経験で知識もない異色の経歴を持つペク・スンスだった。
(ドラマ公式サイトより)
出演:ナムグン・ミン/パク・ウンビン/オ・ジョンセ 他

「万年最下位の野球チームが再起をかけて奮闘する逆転劇」というと、いわゆるスポ根作品を想像してしまいがちかもしれない。「ストーブリーグ」はまったく異なる視点でつくられたスポーツドラマだ。ストーブリーグの名の通り、プロ野球のオフシーズンでの球団運営側を描いている。

新しく就任した球団のトップであるゼネラルマネージャーが野球の素人と知って起きる反発に始まり、徐々に浮き彫りになっていく社員や選手の不正・大胆なトレードなど、野球を知らなくても楽しめるし、知っていたらもっと楽しめるし、さらに言えば組織で働く者にとっては共感要素がありすぎる。もはや楽しめるを通り越し、刺さりまくって泣いてしまう。

話題が話題を呼んで社会現象にまで発展したお仕事ドラマの傑作に、思う存分励まされてほしい。また明日もがんばるために。

密かな見どころとしては、オ・ジョンセを推す。どこか“小物感”の拭えない憎たらしいおじさんであり、これぞオ・ジョンセという感じがたまらない。

7:「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」



昨日の自分より少しだけ優しくなれる
【あらすじ】
さまざまな訴訟やオフィスでの人間関係、そして恋愛。自閉症スペクトラム症を抱えて生きる天才肌の弁護士が、新たな壁にぶつかっていく姿を描くハートフルドラマ。
(Netflix公式サイトより)
出演:パク・ウンビン/カン・テオ/カン・ギヨン 他


いきなりドラマ全話視聴後の感想を伝えるなら「こんなに充実感で胸がいっぱいになる最終回をありがとう」だ。

主人公であるヨンウの成長をメインに描きつつ、各話で扱う社会問題や家族の抱える事情を通して導かれる判決は、登場人物のみならず視聴者側の価値観もアップデートしていく。だから毎回すこし優しくなる自分に心が満たされていくのを感じるのだろう。

もっと掘り下げて描いてほしかったシーンも確かにあるが、終盤に向かって失速していくドラマも少なくない中でこれほど満足できる最終回は本当に素晴らしい。

ヨンウを想うジュノの言動があまりにも我々をキュンキュンさせてしまうことで“有罪男”と呼ばれたカン・テオの衝撃に隠れがちな中で、カン・ギヨン扮する上司が理想の上司すぎるため、こちらも現実とのギャップに落ち込まないよう気を付けて。



普通に生活していたら全てを視聴するのは不可能なスピードで配信され続けている韓国ドラマ。どうか来年も、選びとったものの中から素敵な出会いを果たせますように。

(文:加部)

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