『パラサイト 半地下の家族』のパク・ソダム主演作 『パーフェクト・ドライバー／成功確率100％の女』が、1月20日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開される。

本作では、凄腕女運び屋・ウナと“返品不可”の少年・ソウォンの二人の深い絆が描かれている。ひょんなことから出会った他人同士が、次第に気持ちを通わせていき、家族を超える程の絆を育む姿を描いた映画はこれまで多くの人の心を動かしてきた。

そこで、今回は二人の間に生まれた強い絆が、観る者の心を大きく揺さぶる、大人と子供のバディ映画の名作を紹介する。

パーフェクト・ドライバー／成功確率100％の女(2022)

凄腕女運び屋に託された“返品不可”の荷物は泣き虫の男の子――

“ワケあり”荷物を届ける特殊配送会社「特送(とくそう)」。天才的なドライビング・テクニックを持つウナがある日引き受けた依頼。それは海外ヘの逃亡を図る賭博ブローカーと、その息子ソウォンを港まで運ぶこと。しかし、思わぬアクシデントにより依頼人不在のまま、ソウォンと300億ウォンが入った貸金庫の鍵を抱えて追われる羽目に。

はじめはソウォンに対して距離を置いていたウナだが、自分が脱北者で一人孤独だった過去にソウォンを重ね、次第に“必ず守り抜く”という気持ちが芽生えていく…。家族を超える程の強い絆を育む二人の逃亡劇は必見！

＜本編映像一部公開＞
公開された本編映像は、海岸沿いをふたりで並んで歩くシーン。「特送」チームが手配した偽造パスポートで海外へ逃亡することになったソウォン。離れ離れになってしまうウナに対し、「また会えるよね？」とソウォンが寂しそうに尋ねると、「いい子なら」とウナが返事をする。「その時も彼氏がいなければ僕がなってあげる」と切り出したソウォンをウナが茶化すも、ひょんな出会いから逃走劇を共にしていく中で深まったふたりの絆、そしてウナに対する憧れとほのかな恋心が交錯する、微笑ましいソウォンの様子が伺える。果たしてウナは無事にソウォンを守り抜くことができるのだろうか？

グロリア(1980)

子供嫌いの女性×子供に生まれる絆！ハードボイルド映画の金字塔！

組織を裏切り、命を狙われていたジャックは同じアパートに住む女性グロリアに息子フィルを預ける。その後、ジャック一家はマフィアによって皆殺しに。グロリアはフィルをつれてアパートを脱出するが、問題の秘密の手帳をフィルが持ち出していたことを知ったマフィアたちは、グロリアをも狙い始める。子供嫌いのグロリアは、初めは生意気なフィルを手放そうとするが、共にニューヨークへ逃走をすることに。

グロリアとフィルが次第に心を通わせていく過程がとても感動的で心を揺さぶる。リュック・ベッソン監督作「レオン」の原形とも思える、タフなヒロインの活躍を描くハードボイルド・ドラマ。

パーフェクト ワールド(1993)

脱獄犯×人質の少年の心震わすロードムービー！

1963年アメリカ。ブッチは、アラバマ刑務所から同じ囚人のテリーと脱走した。途中、8歳の少年フィリップの家に押し入った2人は少年を人質に逃避行をする。しかし、テリーがフィリップに暴行をするようになった途端、ブッチはテリーを射殺してしまう。それ以来フィリップはブッチに対し、親しみと友情を覚え、互いに心を通わせていく。父親を知らずに母親のもとで厳しく育てられてきたフィリップに対し、自分に似たものを感じたブッチは、フィリップのささやかな望みをリストに書かせ、ひとつずつ実現させていく。

脱獄犯と人質の幼い少年との心の交流、そして彼らを追う警察署長の姿を感動的に描いたクライム・ヒューマンドラマ。

LEON(1994)

12歳の少女マチルダと凄腕の殺し屋レオン、ふたりの凶暴な純愛を描く大作

ニューヨークの片隅に立つアパートに暮らす、12歳の少女マチルダは、悪徳麻薬捜査官によって家族を惨殺されてしまう。難を逃れたマチルダは隣に住む寡黙で孤独な男レオンに助けを求める。しかしレオンの正体は凄腕の殺し屋だった。レオンが一流の殺し屋であることを知ったマチルダは、殺された家族の復讐のために人の殺し方を教えて欲しいと頼みこみ、初めは断るレオンだったが、彼女に説得されて渋々了承する。奇妙な共同生活の中で、やがて二人は友情とも恋愛ともつかない複雑な感情を抱くようになっていく……。

少女マチルダを演じるのは、オーディションで選ばれ、本作が映画初出演となったナタリー・ポートマン。また、寡黙な凄腕の殺し屋レオンをリュック・ベッソン作品おなじみのジャン・レノが演じている。