「合理的にあり得ない」第2話:「BOSSって呼んでもいいですか?」天海と松下がおおいに3枚目を演じるコメディ劇
本記事では、第2話をCINEMAS+のドラマライターが紐解いていく。
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「合理的にあり得ない ~探偵・上水流涼子の解明」第2話レビュー
天海祐希の久々のドラマ主演にワクワクしていたが、25日に放送された第2話でなんとなく作品の方向性がはっきりとわかったような気がする。筆者は、毎回ハラハラドキドキする展開になる作品だと勝手に想像していたので、それとは違うということがわかり、早々に脳内のスイッチを切り替えることにした。
とはいえ、後半にガラリと毛色を変えてくるかもしれない。
とにかく今は「これはコメディ劇」という意識で視聴を続けたいと思う。
かつて弁護士であった上水流涼子(天海祐希)は、「これからは君が私を支えてくれ」と諫間慶介(仲村トオル)から絶大な信頼を受けていたにも関わらず、ある傷害事件をきっかけに真っ先に手を切られていた。
しかし、そんな諫間から行方不明になった娘、諫間久実(白石聖)を探してくれてと依頼される。
「頼めるのは君しかいない。報酬はいくらでも出そう」と言われた涼子は、諫間からの依頼を受けることに……。
まず感じたのは、いくら報酬がいいとしても自分が「殺したい男ナンバー1」と思っている男の娘を探そうと思うだろうか。
そもそも、諫間の顔なんて見たくないとは思うのでは?
ここに涼子のお人よしさが垣間見れる。
助手の貴山伸彦(松下洸平)と一緒に、久実が出入りしているという六本木のクラブに潜入した涼子。
ボディコンスーツに赤い扇子を手にし、「フォーーーーッ!!」っと“バブリー女”をわざと演じ、久実の姿を探す涼子。
激安量販店に売っていそうな衣装にお決まりの「しもしもー」というセリフ。
制作サイドの視聴者に「楽しんでもらおう」という気持ちは伝わるが、ちょっと天海が気の毒に思えてしまうのはなぜだろうか……。
謎の女、エリ(早見あかり)とリアム(猪塚健太)という2人組に騙されていた久実の行動も理解できない。
父親のことが嫌いなのはわかるが、素行の悪そうなエリにくっつき、明らかにちゃらんぽらんなリアムにうっとりしているところが理解不応だ。
父の諫間も娘がエリらに誘拐され、薬を打たれそうになった動画を見た時点で警察に相談だろう。
ツッコミどころ満載のまま涼子と貴山が華麗に事件を解決。
これにて一件落着かと思ったら、久実が涼子の事務所で働くという展開へ。
これには、綾瀬はるか主演の「元彼の遺言状」(フジテレビ系)を思い出した。
この時も綾瀬が演じた剣持麗子の事務所に、お嬢様役の関水渚が同じように途中から加入し、ドタバタ劇を繰り広げていた。
そういえば、剣持麗子も弁護士でありながら探偵案件も引き受けていたな。
酷似しているのは、たまたまだろうか…。
そして久実の
「なんてお呼びすればいいですか? やっぱりBOSSですかねぇ?」というセリフ!
ええええええ!!
冒頭でも述べたが、これはあくまでもコメディ劇なのだ。
七変化する天海と松下の三枚目を大いに楽しむドラマ。
そう自分に言い聞かせ、来週からはもっと肩の力を抜いて楽しもうと思う。
(文:駒子)
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