「それってパクリじゃないですか?」第3話:なぜ私たちは芳根京子の“職人技”のような演技力に魅かれるのだろうか。
原作は、奥乃桜子の「それってパクリじゃないですか?~新米知的財産部員のお仕事~」(集英社オレンジ文庫)。
本記事では、第3話をCINEMAS+のドラマライターが紐解いていく。
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「それってパクリじゃないですか?」第3話レビュー
月夜野ドリンクの開発部から生まれた「カメレオンティー」をいよいよ売り出すことになった。そこで知財部の亜季(芳根京子)は、北脇(重岡大毅)からカメレオンティーが他社の特許を侵害していないか調べる「侵害予防調査」を命じられる。
大きな仕事にやる気を出す亜季だが、開発部の先輩、さやか(朝倉あき)が開発したスムージーの製法が、他社の特許権を侵害してしまっていることがわかり、そちらの仕事も手伝うことに……。
2つの仕事をオロオロしながらこなす亜季と、相変わらず冷静でクールな北脇の対比が面白かった。
亜季を演じる芳根は、ここのところ「真犯人フラグ」(日本テレビ系)や「オールドルーキー」(TBS系)でテキパキと仕事のできる女性を演じてきた。
今回はどこか自信がなく、頼りない雰囲気の亜季を見事に演じている。
弁理士、又坂(ともさかりえ)にお菓子を渡され、頭をポンポンされるシーンは幼い少女のような表情を魅せ、ドキリとさせられた。
一方でほんの少しずつではあるが、亜季の成長も伝わる。
これが芳根のすごいところかと妙に感心した第3話だった。
なんとか2つの仕事をやり終えた亜季だったが、北脇のよからぬ噂を聞いて動揺する。
はたして北脇は月夜野ドリンクの救世主なのか?
それともスパイ?
ここまでの視聴率は決して高くはないが、一話完結型でテンポもいい。
身近なことが題材になっているので勉強にもなる。
個人的にはもっと話題になってもらいたいが……。
次週は商標出願を担当することになった亜季。
彼女がどんな成長をみせてくれるのか。
そして、亜季と北脇の関係性も引き続き注目していきたい。
【第3話のキーワード】
屁理屈も立派な「理屈」。
たった一つの言葉で意味が大きく変わる。言葉とはそれほど繊細なもの。
弁理士・北脇雅美(重岡大毅)
(文:駒子)
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