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2023年07月12日

「なれの果ての僕ら」第3話:背筋が凍る学級裁判の判決は…「死刑」と「手の指を一本折る刑」

「なれの果ての僕ら」第3話:背筋が凍る学級裁判の判決は…「死刑」と「手の指を一本折る刑」


©「なれの果ての僕ら」製作委員会 ©内海八重/講談社

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井上瑞稀(HiHi Jets/ジャニーズJr.)が主演、犬飼貴丈が共演するドラマ「なれの果ての僕ら」(テレビ東京系)が、2023年6月27日深夜にスタート。

内海八重の同名漫画を実写化した本作は、命の危機の極限状態に追い込まれた人間たちを描く衝撃の予測不能サスペンス。同窓会に参加したクラスメイトたちの監禁劇の行方は果たして――?

本記事では、第3話をCINEMAS+のドラマライターが紐解いていく。

「なれの果ての僕ら」第3話レビュー

みきお(犬飼貴丈)を殺す計画が未来(大原櫻子)の発案により仲間内で話題になったものの、その案はすぐに消える。
なぜなら未来の彼であるネズ(井上瑞稀)が拒否したからだった。

「なんで殺したくないの? ミキオ君のこと……友だちだから?」

という未来の質問にネズは

「それもあるかもしれない。でも、わかんない。生きて罪を償ってほしいのかもしれない。死んだら全部なくなるから…」

たしかにそれも一理ある。
しかし、この状況ではみきおが生きている限り、犠牲者は増えていく一方だろう。

©「なれの果ての僕ら」製作委員会 ©内海八重/講談社

現に教室ではクラスメートがパニックを起こしていた。
例えが悪いかもしれないが、箱の中に腐ったミカンが一つあると、隣にあるミカンが腐っていくように、教室の同級生一人ずつ狂っていく様子が手に取るようにわかる。
これも、みきおの言う”実験“なのかもしれない。

第3話では前回、すみれ(北原ゆず)のカレーに毒を混入し、死に追いやった犯人がわかった。
それは、山口茉莉花(中村里帆)だった。

©「なれの果ての僕ら」製作委員会 ©内海八重/講談社

茉莉花を責めるクライメートたち。
そこへみきおが登場。

そして、この中で唯一大人である担任の桜庭先生(我妻三輪子)にみきおは
「こういう時、6年2組はどうしてた? 答えてください」と銃を向けた。

***

現代に戻り、記者の星野薫子(森カンナ)が取材するのは生き残った一人である水島カイト(矢花黎)だ。
あの事件以来、食事がまったく摂れず、口にする水分もすべて味がしないという。
生き残った人の苦労は今も続いているようでこれもまた辛い。
水島がポツポツと当時の状況を話すが、まだまだ真相はわからない。

©「なれの果ての僕ら」製作委員会 ©内海八重/講談社

教室ではすみれを毒殺させた茉莉花の「学級裁判」がはじまっていた。
茉莉花は、すみれを殺した理由は当時、すみれと小山内彩(椛島光)によるいじめが原因だと泣きながら吐露。
しかし、仲間を殺した罪は重いことから茉莉花は「服毒による死刑」、そして当時、すみれと一緒にいじめをしていた彩は「手の指を一本折る刑」という判決が下された。

毒により茉莉花が死ぬシーンよりも、彩が悲鳴をあげながら指を一本折られるシーンのほうが痛々しくゾワゾワした。

みきおによる“実験”はまだまだ続きそう。
この先のことを想像しただけでも背筋が凍る——。

猛暑日が続くこの季節にはぴったりのドラマかもしれない。

(文:駒子)

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