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2023年08月28日

「転職の魔王様」7話:人ではなく「仕組み」が悪い。来栖(成田凌)の行動基準は「幸せ」

「転職の魔王様」7話:人ではなく「仕組み」が悪い。来栖(成田凌)の行動基準は「幸せ」


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成田凌主演、小芝風花がヒロインをつとめる“月10”ドラマ転職の魔王様」が2023年7月17日放送スタート。成田凌が毒舌転職エージェント・来栖嵐を、小芝風花が3年で広告代理店を辞めた新卒社員・未谷千晴を演じる。人生のステージを変える「転職」をテーマに、異色のタッグが繰り広げる爽快エンターテイメントドラマ。

本記事では、第7話をCINEMAS+のドラマライターが紐解いていく。

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「転職の魔王様」7話レビュー

どうして、自分だけがこんな目に遭うのか。

どうして、自分だけが損をしなければいけないのか。

仕事をしていると、割りに合わない理不尽な思いをすることが、多々ある。自分のせいではないのに責任を負わされたり、上手に仕事をサボる同僚のおかげで負担が増えたり、育児休暇に入るスタッフのサポートをすることになったり。

来栖(成田凌)や千晴(小芝風花)が働くシェパードキャリアに転職相談にやってきた皆川晶穂(黒川智花)も、育児休暇に入る先輩のサポートにまわったことで仕事量が増え、激務に耐えきれず退職した経験があった。


彼女は繰り返し言う。その先輩・日下部(村川絵梨)が悪いわけではない、それはわかっている、と。ただ「頑張らなきゃって思ってるんだけど、“なんで私だけ?”って思っちゃうときがある」「我慢の限界」「この会社は私に負担を強いて、なんとも思ってない」と重ねる。

このドラマの特色でもあるが、今回も、転職者側(7話でいえば晶穂)の心情を中心に物語が進む。

結婚間近の恋人はいるがまだ独身で、子どももいない晶穂からすれば、妊娠または子育て中のスタッフをサポートしながら働くのは、一方的に負担を強いられるだけの構図だ。ドラマの描き方によっては、育児休暇を取り、周囲のサポートを受けた働き方をしている側が“悪”として受け取られかねない。

しかし、激務に耐えられず退職した晶穂が何度も「先輩のせいじゃないことはわかっている」と口にしたこと、シェパードキャリア所長の落合洋子(石田ゆり子)が「全員が働きやすい環境を整えるのが経営者の仕事」と言及したこと、来栖が「あなたが変われば、あなたがいる環境そのものが変わるかもしれない」と晶穂に伝えたことで、単純な良し悪しの問題ではないことが視聴者に伝わる。

そう、人は悪くない。会社が、もっと言えば“会社の仕組み”が悪いのだ。


晶穂が退職したことで、元いた会社はようやく、慢性的な人員不足を解決するために動き出した。その立役者となったのが、晶穂の先輩である日下部。「会社全体が変わるように働きかけてる」「今すぐには無理かもしれないけど、ちゃんと変わるから」と晶穂の目を見て訴える日下部の姿勢は、真摯だった。

晶穂自身、その会社での仕事は好きで、やりがいを感じていた。ただ、増え続ける仕事量に理不尽さを感じ、潰れてしまっただけなのだ。「仕事の負担が一人に集まるようなことがなければ、辞めようとは思わなかった」はず。もう一度、尊敬する先輩である日下部を信じようと決めた晶穂は、元の会社に戻ることになった。


今回、一時的に千晴は広沢(山口紗弥加)のアシスタントについていたが、ことあるごとに来栖が支援にまわっていた。難しい案件に悩む千晴のことを気に掛け、口を出す様からは“魔王様感”が薄くなっている。しまいには「(千晴に)幸せになってもらいたいだけです」と耳を疑うようなセリフまで飛び出し、恋(?)のライバル的存在・天間(白洲迅)まで登場。お仕事ドラマに恋愛要素が滲み出している。


それにしても、天間は千晴の目の前に現れすぎである。千晴が通りかかる曜日と時間を克明にリサーチしていないと、こんな頻度では遭遇できないはず。まだ“謎の男”としかクレジットされていない彼の目的は、千晴なのか、それとも……。

(文:北村有)

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