映画コラム

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『別れる決心』考察:パク・チャヌクが引いた「こちら側」との境界線〜チャヌクを100%支持する〜

▶︎『別れる決心』画像を全て見る「新作」が待望されている映画作家は数多くいる。そのなかでもパク・チャヌクは特別な存在だろう。なんせ前作が『お嬢さん』である。日帝統治時代の韓国を舞台に、エロ・グロ・ナンセンスを彫刻でもするかのように画面に刻み...
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映画『エゴイスト』が見せる、さまざまな愛のすがた

▶︎『エゴイスト』画像を全て見る2020年に亡くなったエッセイスト・高山真の自伝的小説が原作で、鈴木亮平と宮沢氷魚が主演を務める映画『エゴイスト』が、2023年2月10日(金)に公開された。本作は男性同士の恋愛を描いた作品として注目を集めて...
映画コラム

『呪呪呪/死者をあやつるもの』チキチキ異能バトル“呪術廻戦”韓国版!とか言っていられない、原初のゾンビに近似した驚くべき快作

▶︎『呪呪呪/死者をあやつるもの』画像を全て見る韓国映画とゾンビ映画には共通点がある。好きな人は観る。興味の無い人は全く観ない。そして、ちょっと気になっている人は大体観ない。今や「梨泰院クラス」や「愛の不時着」「イカゲーム」などのドラマが世...
映画コラム

『On Your Mark』コロナ禍の予言となった「流行の風邪」の意味を解説

2023年2月11日よりイオンシネマ シアタス調布で『耳をすませば』と『On Your Mark』の同時上映が実施。全日のチケットが完売となり、追加上映・再追加上映も行われるなど人気を博している。【関連記事】「映画のまち調布 シネマフェステ...
映画コラム

映画『バビロン』デイミアン・チャゼルの意地悪な情念からどうしても目が離せない

▶︎『バビロン』画像を全て見る『セッション』、『ラ・ラ・ランド』のデイミアン・チャゼル監督がサイレントからトーキーへと移り変わっていく黄金期(1920年代~1930年代)のハリウッドを舞台に、壮大かつ豪華絢爛な物語を創り上げたのが映画『バビ...
映画コラム

映画『#マンホール』極限状態で本性がむき出しになる中島裕翔のパワーを見よ!

▶︎『#マンホール』画像を全て見る映画『#マンホール』が2023年2月10日より公開中だ。本作の目玉は「Hey! Say! JUMP」の中島裕翔が6年ぶりに映画主演を務めたこと。そして、シンプルなシチュエーションでありながら、さまざまなアイ...
映画コラム

『仕掛人・藤枝梅安』トヨエツ梅安に可能性を感じる“3つ”の魅力

▶︎『仕掛人・藤枝梅安』画像を全て見るスクリーンに“藤枝梅安”が帰ってきた。実に萬屋錦之介先生版以来、42年ぶりとなる(テレビなら、岸谷五朗版以来17年ぶり)。藤枝梅安は、表向きは人望もあり腕のいい鍼医者。だが実は、依頼を受けて殺しを請け負...
映画ビジネスコラム

2022年映画産業分析:明暗分かれた邦画アニメと洋画アニメ。東宝一強時代は終わりを告げるか?

©尾田栄一郎/2022「ワンピース」製作委員会1月31日(火)、2022年の日本映画産業統計が日本映画製作者連盟(映連)から発表されました。過去2年コロナ禍で苦境に立たされた映画産業、今年は本格的な回復の兆しが見えた年となりました。年間の興...
映画コラム

『バイオレント・ナイト』が『ダイ・ハード』と『ホーム・アローン』を悪魔合体させた大傑作である理由

▶︎『バイオレント・ナイト』画像を全て見る2023年が始まってまだ1ヶ月。それなのに、個人的な年間ベスト1映画がほぼほぼ決定する大傑作に出会うとは、夢にも思わなかった。それが2月3日より公開されている『バイオレント・ナイト』である。まともじ...
映画コラム

『レジェンド&バタフライ』を究極の三角関係から紐解く

▶︎『レジェンド&バタフライ』画像を全て見る東映70周年記念作品『レジェンド&バタフライ』が、満を持して公開された。すごいものを観せられた。これは、究極のラブ・ストーリーだ。日本史上でも有数のメジャー夫婦である織田信長と濃姫の33年間を、木...