映画コラム

ニューシネマ・アナリティクス

『犬は歌わない』レビュー:野良犬の日常から綴られる、人間の犠牲となった動物たちへの敬虔な想い

■増當竜也連載「ニューシネマ・アナリティクス」SHORT実に不思議なドキュメンタリー映画を見てしまった!というのが第一印象です(もちろん良い意味で)。犬のライカと聞くと、映画ファンならすぐにラッセ・ハルストレム監督の出世作『マイ・ライフ・ア...
ニューシネマ・アナリティクス

『キャラクター』レビュー:菅田将暉 VS Fukaseが魅せる映画ならではの凄絶&豪華な「邪」!

■増當竜也連載「ニューシネマ・アナリティクス」SHORT最近のメジャー系公開の日本映画にしてオリジナル・ストーリーのサスペンスものという、これだけでも挑戦的なものが感じられて嬉しい作品ですが、まるでベストセラー小説or漫画の映画化のようにゴ...
ニューシネマ・アナリティクス

6月の「プライド月間」にLGBTQ+を背景とする映画たちを通して、アレコレ考えてみる

■増當竜也連載「ニューシネマ・アナリティクス」現在公開中の『デニス・ホー ビカミング・ザ・ソング』は、2014年の香港雨傘運動に参加して逮捕され、中国のブラックリストに入ってしまった事から訪れるキャリアの危機と対峙していく香港スター、デニス...
ニューシネマ・アナリティクス

『クローブヒッチ・キラー』レビュー:まさか! 誰からも愛される父親は猟奇殺人鬼なのか?

■増當竜也連載「ニューシネマ・アナリティクス」SHORT敬虔で静かな田舎町で10年前に起きた、クローブヒッチ(巻き結び)連続殺人事件。それは全ての被害者が縛られた状態で惨殺され、凄惨な現場には巻き結びされたロープが残されているという、実にお...
ニューシネマ・アナリティクス

『ベル・エポックでもう一度』レビュー:頑固オヤジがタイムトラベルサービスで疑似BTTFしてみたら?

■増當竜也連載「ニューシネマ・アナリティクス」SHORT「新しいものなんか大嫌いだ!」と豪語する、日本で例えたら戦後昭和の頑固オヤジみたいな存在は、当然ながらフランスにもいるようです。で、そんな頑なな貴方に〈タイムトラベルサービス〉はいかが...
ニューシネマ・アナリティクス

『男の優しさは全部下心なんですって』レビュー:そうなんですって! いや、そんなことはない! いずれにしても恋は諸行無常です!?

■増當竜也連載「ニューシネマ・アナリティクス」SHORTこのタイトルを聞いただけで、思わず男性諸氏は動揺を隠しきれずに「ごめんなさい!」と謝るか、平静を装って「いや、俺はそんな奴じゃない!」と開き直るかのどちらかに大別できるのではないでしょ...
ニューシネマ・アナリティクス

『コンティニュー』レビュー:毎日殺されては強くなっていく主人公のタイムループ・アクション映画!

■増當竜也連載「ニューシネマ・アナリティクス」SHORT同じ1日を永遠に繰り返すという「タイムループ」を題材にした作品が、このところ日本でお目にかかる機会が多く感じられます。4月にもラブコメ仕様の『パーム・スプリングス』(20)が公開された...
ニューシネマ・アナリティクス

『グリーンランド―地球最後の2日間―』レビュー:世界崩壊の48時間に伴う「覚悟」のシミュレーション・パニック映画!

■増當竜也連載「ニューシネマ・アナリティクス」SHORT久々のディザスター系パニック映画ですが、こうしたジャンルは時と場合によって忌避されがちな傾向もあります。では、今は?これが意外と見ていてハマるというか唸らされるというか、本作そのものは...
ニューシネマ・アナリティクス

『カムバック・トゥ・ハリウッド‼』『映画大好きポンポさん』からあふれ出る映画と映画制作への愛!

■増當竜也連載「ニューシネマ・アナリティクス」現在のコロナ禍における映画撮影がいかに大変であるかを、最近いろんな映画人たちから聞く機会がありました。本番以外はマスク必須のリハーサルやら、エキストラや現場に入ってくる人たちへの配慮など、とにか...
ニューシネマ・アナリティクス

『のさりの島』レビュー:「ウソ」から浮かび上がってくる、寂しくも温かい人生の「マコト」

■増當竜也連載「ニューシネマ・アナリティクス」SHORT『黒い画集 あるサラリーマンの証言』(60)や『その場所に女ありて』(62)などの名作から大映テレビ「赤い」シリーズの強烈なイビリ役でも知られた名優で、実生活では実相寺昭雄監督夫人でも...