映画コラム

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2019年02月12日

私と映画Vol.13「株式会社リブート 中野猛社長のお好きな映画」[PR]

私と映画Vol.13「株式会社リブート 中野猛社長のお好きな映画」[PR]

宝飾品の製造・卸売を手掛ける株式会社リブートの中野猛社長に好きな映画を伺いました。




Q:お好きな映画は?



A:スパイダーマン

Q:好きな理由があれば教えてください?



A:少し私の人生をお話すると、私は、呉服のセールスマンから社会人人生が始まり、独立して現在の株式会社リブートの前身となる会社を創業しました。創業してからジュエリー事業に参入して、最初は売上利益ともに順調に推移しており、事業拠点も増加の傾向にありました。ただ、2012年に私の管理不足で業務停止命令を受けてしまい、そこから売上は右肩下がりになり、倒産も覚悟しました。そこから新しい事業への参入や新規ブランドの効率、ビジネスモデルの再構築などを行い、徐々に持ち直してきました。

思い返して見ると、失敗が私を強くしてきたと感じますし、物事を多角的に考えることができるようになったと思います。スパイダーマンはストーリーはシンプルで非常に分かりやすい構成になっています。

主人公であるピーター・ベンジャミン・パーカーが超人的な能力を得るわけです。ある日、強盗の現場に居合わせた際に、「自分の責任範囲ではない」ということを理由に、犯人を見逃してしまいます。そして、帰宅すると育ての親であるベンおじさんがその見逃した犯人に殺害されてしまいます。そこから悪と戦うことを決意して、「オズコープ」社の社長であり、ピーターの親友ハリーの父親であるノーマン・オズボーンと戦いを繰り広げるというストーリーになっています。

主人公の人間としての弱さ、失敗を経験して成長する姿、これが自分の人生と共通する点があると感じました。

Q:その映画から受けた影響はありますか?



A:映画の中で、「大いなる力には、大いなる責任が伴う」という言葉が出てきます。これはベンおじさんが死ぬ前に主人公のピーター・パーカーに伝えた言葉です。主人公は、ベンおじさんが死ぬ前は深く考えず理解もできていませんでしたが、自分の失敗によりベンおじさんが死んでしまったことで、この言葉について深く考えて自分なりの「答え」を見つけることになります。

まさに私の失敗そのものだと感じます。失敗を通じて自分の責任範囲を見つめ直し、深く考えて、自分なりの答えを出してチャレンジしてきたからこそ、今があると思っています。

この映画を見たタイミングが丁度失敗をしたタイミングだったというのは大きいかもしれません。この言葉は深く深く考えさせられました。

「大いなる力には、大いなる責任が伴う」という言葉は、私のような経営者にも当てはまる言葉だと思っています。大いなる力とは?大いなる責任とは?経営者の方は一度、深く考えてみると良いと思います。

従業員を幸せにすること、お客様を幸せにすること、そして自分も幸せになることなど、経営者には大きな責任が伴います。経営者としての責任を常に忘れず、謙虚に行動しようと思わせてくれる言葉です。

Q:少しお話しを変えて、起業時、または社長になったストーリーがあれば教えてください。



A:前に記載したように、私は呉服のセールスマンから始めました。すぐトップセールスになったのですが、それは、他人がまわりたがらない過疎地を重点的にまわったからです。当時の訪問販売は、リストを基にセールスをかける方式でした。呉服の場合、成人式前の娘さんがいるご家庭がターゲットになりますよね。どのセールスマンも効率を考えて、そのような家が多い都市部の住宅地を回ろうとするわけです。

ところが、使うリストはライバル会社も似たようなものです。次から次へとセールスマンが押し寄せてきて、お客様はうんざいしてしまいます。そこで、私は効率が悪いと敬遠されていた過疎地を回り、成功したのです。

そして、訪問販売に対して、顧客の不安感が高まってきた時期でもありました。「これからの訪問販売は、店舗を構えて、信用と継続性を持たなくてはならない」と会社に提案しました。店を持つなど論外と否定されたのです。

それならば自分でやろう、と独立して呉服を扱う会社を立ち上げたのがきっかけです。起業するまでは2年猶予期間を置きました。その間に仲間や資金集めを行い、7~8割はいけると思える段階まで準備を進めました。

起業してからも苦労が耐えませんでしたが、苦労したからこそ今の自分があると思っています。常に謙虚な姿勢は忘れずにいたいですね。スパイダーマンの主人公は、超能力を得てから小遣い稼ぎなど私利私欲のために力を利用してしまうのですが、そうはなりたくないですね。常に「大いなる責任」を忘れずに行動するように心がけています。

Q:今後の事業展開またはご自身の人生ビジョンについてお考えがあれば教えてください。



A:今の事業は通販や卸が中心になっており、店舗はショールーム的な役割になっています。もちろん、店舗でも購入はできますが、以前のように我々のほうからプッシュしてセールスをすることはなくなりました。現在の主力ブランドは「Bijoude」(ビジュード)です。KinKi Kidsを起用したCMも展開しており、徐々に認知度が高くなってきています。

今後は、Bijoudeのブランド価値を更に向上させることと、機会があれば何か新しい事業にも挑戦したいですね。Bijoude以外にも様々なブランドがありますので、時代にあった商品を企画して長く愛されるブランドを創っていきたいと思っています。

自分個人としては、本物の経営者になるために精進していきたいと思っています。
積極的に変化を起こし、改革を推進する存在でありたいと思います。

編集部:ありがとうございました。



【プロフィール】

中野猛




1962年(昭和37年)5月10日生まれ。
呉服の訪問販売の会社に就職。トップセールスになった。
1992年8月に株式会社リブート(旧ジェムケリー)を創業。最初は呉服から創業。その後にジュエリーに参入。
現在は、ビジュードというブランドを中心にジュエリー事業を展開。リノベーション事業にも参入。

会社名:株式会社リブート


設立年:1992年(平成4年) 8月
年商:23億
従業員数:150名
事業内容 宝飾品の製造・卸売
(特約店・契約店にのみ卸売販売)
URL:https://re-boot.co.jp/

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