特撮向上委員会
スーパー戦隊の世界観を作るのに多大な効果を与える怪人の名称は?シリーズの敵を一挙に振り返り
スーパー戦隊の世界観を作るのに多大な効果を与える怪人の名称は?シリーズの敵を一挙に振り返り
スーパー戦隊がキラキラ輝くために必要不可欠なのが悪の存在。
敵組織のボス、幹部が魅力的であればあるほど、戦隊ヒーローがとにかくかっこよく映えます。
そしてこの悪の組織に厚みをもたらせてくれるのが、週替わりで登場する怪人たちです。
この怪人は作品ごとにテイストもバラバラ、怪人を見れば何の作品かわかるほど特徴的で、作品の世界観を作るのに多大な効果を与えています。
『魔進戦隊キラメイジャー』では邪面師、そして巨大戦では邪面獣が立ちはだかってきます。
邪面師は例年に比べてかなり軽装、全身タイツが決めで頭部だけが毎週変わっていくスタイルなんですが、シンプルなフォルムなので、怪人が何の能力を持っているか面を見ればたやすく理解でき、且つ大人のスーパー戦隊ファンにはタイツから滲み出る昭和テイストに心奪われたという方も多いと思います。
王道を突き進む「キラメイジャー」。
と思わせつつ、よくあるスーパー戦隊のパターンに実は一捻り二捻り加えて、僕たちに気づかせないようにマンネリを回避するという難易度の高いことに挑戦されている気がしてならないのですが、巨大戦の邪面獣もその一つだったりします。
どこまでスタッフさん達が計算されてるかはわかりませんが、僕なんかはもう「邪面獣」というネーミングがツボだったりするわけです。
「キラメイジャー」は全方位に、この、世代がずれると気づかないツボを細かく散りばめているような印象を受けます。
僕がなぜ邪面獣がツボなのかと言いますと、やはり少年期に見ていたスーパー戦隊のせいかと思います。
『光戦隊マスクマン』の地底獣
『超獣戦隊ライブマン』の頭脳獣
『高速戦隊ターボレンジャー』の暴魔獣
『鳥人戦隊ジェットマン』の次元獣
4歳から8歳の人格形成される時期に見ていたスーパー戦隊の敵がこれだけ「獣」だったら、そりゃ大人なっても獣に反応してしまいます。
ということで、これをきっかけに今回は敵怪人の作品ごとの総称をまとめてみたいと思います。
『秘密戦隊ゴレンジャー』仮面怪人
『ジャッカー電撃隊』機械怪物など
『バトルフィーバーJ』エゴス怪人
『電子戦隊デンジマン』ベーダー怪物
『太陽戦隊サンバルカン』機械生命体モンガー
『大戦隊ゴーグルファイブ』合成怪獣など
『化学戦隊ダイナマン』進化獣など
『超電子バイオマン』メカジャイガン
『電撃戦隊チェンジマン』宇宙獣士
『超新星フラッシュマン』獣戦士
『光戦隊マスクマン』地底獣
『超獣戦隊ライブマン』頭脳獣
『高速戦隊ターボレンジャー』暴魔獣
『地球戦隊ファイブマン』銀河闘士
『鳥人戦隊ジェットマン』次元獣
『恐竜戦隊ジュウレンジャー』ドーラモンスター
『五星戦隊ダイレンジャー』ゴーマ怪人
『忍者戦隊カクレンジャー』妖怪
『超力戦隊オーレンジャー』マシン獣
『激走戦隊カーレンジャー』ボーゾックの荒くれ者
『電磁戦隊メガレンジャー』ネジレ獣
『星獣戦隊ギンガマン』魔人
『救急戦隊ゴーゴーファイブ』災魔獣
『未来戦隊タイムレンジャー』ロンダー囚人
『百獣戦隊ガオレンジャー』オルグ魔人
『忍風戦隊ハリケンジャー』中忍
『爆竜戦隊アバレンジャー』トリノイド
『特捜戦隊デカレンジャー』アリエナイザー
『魔法戦隊マジレンジャー』冥獣
『轟轟戦隊ボウケンジャー』邪悪竜など
『獣拳戦隊ゲキレンジャー』臨獣拳士
『炎神戦隊ゴーオンジャー』蛮機獣
『侍戦隊シンケンジャー』アヤカシ
『天装戦隊ゴセイジャー』幽魔獣 マトロイドなど
『海賊戦隊ゴーカイジャー』行動隊長
『特命戦隊ゴーバスターズ』メタロイド
『獣電戦隊キョウリュウジャー』デーボモンスター
『烈車戦隊トッキュウジャー』シャドー怪人
『手裏剣戦隊ニンニンジャー』妖怪
『動物戦隊ジュウオウジャー』プレイヤー
『宇宙戦隊キュウレンジャー』ダイカーン
『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』ギャングラー怪人
『騎士竜戦隊リュウソウジャー』マイナソー
『魔進戦隊キラメイジャー』邪面師
こう見るとさっきあげた以外にも
進化獣、マシン獣、ネジレ獣、災魔獣、冥獣、蛮機獣など、獣のつく怪人はまだいたし、「マスクマン」の直前の「フラッシュマン」、「チェンジマン」では獣戦士、宇宙獣士というネーミングだし、邪面獣の獣に反応したのも当然だなと思います。
(文:篠宮暁)
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