『ウルヴァリン:SAMURAI』のツッコミどころベスト5!ヘンな日本を笑って楽しもう!

ウルヴァリン: SAMURAI (字幕版)

本日6月9日に金曜ロードショーで放送される『ウルヴァリン:SAMURAI』は、アメリカンコミック「X-MEN」の中でも特に人気の高いキャラクター・ウルヴァリンを主役に迎えた2作目のスピンオフ作品です。

本作の特徴は、なんと言っても舞台が日本ということでしょう。実は原作コミックにもウルヴァリンが日本で活躍する作品があり、シルバー・サムライという人気のある敵キャラクターがついに映画でも登場するということも相まって、本国では大きな期待をされていた作品でした。

しかしながら、映画を実際に観てみると……日本人にとっては、「なんじゃこりゃ!」といい意味でツッコミを入れたくなる展開が目白押しでもありました。ここでは、その大まかに分けたツッコミどころのベスト5を紹介します。

※以下からは『ウルヴァリン:SAMURAI』の内容がそれなりにネタバレしています。鑑賞後に読むことをおすすめします。

5位.屋敷でウルヴァリンは“消毒”をされる!

屋敷にたどり着いたウルヴァリンが、ヒロインのマリコ(TAO)に「あの汚い人は誰?」と言われた挙句、お風呂に無理やり入れられてデッキブラシで“消毒”されるのは大笑いしました。こんなジャパニーズお・も・て・な・しがあったなんか知らなかったぜ!この時にウルヴァリンことヒュー・ジャックマンが「自分でできるよ!」「わかったって!」と抵抗しているのは、作中屈指の萌えポイントです。

ついでに、屋敷内でシンゲン(真田広之)が回転ジャンプをしながら剣道をしているのもツッコミどころですね。二刀流なのは実際の剣道でも認められているからいいけど、そこまで日本の剣道はアクロバティックじゃないよ!

(C)2013 Twentieth Century Fox Film Corporation All Rights Reserved

4位.警備員がサブマシンガンを持っている!

ヤシダの別荘および彼の葬式会場(増上寺)には、なんとサブマシンガンを持った警備員が配備!スタッフは日本を十分にリサーチしたとのことですが、日本が銃社会ではないということをご存知なかったのでしょうか。

その葬式会場で、坊さんに化けたことがバレたジャパニーズヤクザが白昼堂々と銃をぶっ放し、わかりやすく上半身裸になって紋々(イレズミ)をさらして追いかけてくるのも大笑い。日本はそこまでアウトレイジな感じじゃないよ!

(C)2013 Twentieth Century Fox Film Corporation All Rights Reserved

3位.日本は小さい!物理的な移動が一瞬で行われる!

ウルヴァリンとマリコは、増上寺の葬式会場から、秋葉原、高田馬場、そして上野駅までヤクザから逃げ回っていました。それハーフマラソンくらいの距離あるだろ!マリコは和服姿でよくそれだけ走れたな!
大阪のラブホテルに泊まった後、長崎までの移動に使った高速バスの内装が、どう見ても普通の路線バスなのもツッコまざるを得ません。

さらにマリコが連れ去られた後、長崎から東京へのクルマの移動は一瞬で行われました。高速道路使っても12時間はかかるだろ!100歩譲って“時間の経過はあったけどカットした”と納得しようとしても、ユキオ(福島リラ)はクルマに乗ってすぐにウルヴァリンにしゃべることを止められていたし……その間何も話さなかったの?

(C)2013 Twentieth Century Fox Film Corporation All Rights Reserved

2位.長崎では夏だったのに、クライマックスでは一面の雪景色に!

ウルヴァリンはヤシダの屋敷から500キロ離れた場所である白川郷にバイクで向かいます。ノーヘルで(捕まれ)。そこに到着すると、何とあたり一面雪景色になりました。

いやいや、長崎では子どもが半ソデの格好だったじゃねーか!スタッフが日本の四季の豊かさを描いてくれたのはいいけど、そこまでの異常気象は起きないよ!

(C)2013 Twentieth Century Fox Film Corporation All Rights Reserved

1位.新幹線の上でウルヴァリンとヤクザが接戦を繰り広げる!

作中で一番の迷……じゃなかった名シーンは、“ウルヴァリン VS 名も無きジャパニーズヤクザ on 超高速で走る新幹線”でしょう!

ウルヴァリンは新幹線からヤクザを外に突き飛ばし、自身も新幹線の上に乗る!ウルヴァリンとヤクザにはハイスピードで看板が迫ってくる!そしてヤクザは這いつくばった姿勢から驚異のジャンプ力で看板を避ける!ドス一本だけでミュータントと十分に渡り合っているヤクザの勇姿に感動しました!

ついでに言うと、上野駅から新幹線に乗ったり、新幹線に天窓があったりパンダグラフがなかったりするのもツッコミどころですが、このヤクザの万能感に比べれば些細なことですね。

(C)2013 Twentieth Century Fox Film Corporation All Rights Reserved

おまけその1.『ローガン』にも通ずる西部劇の要素があった。

ツッコミだけでは申し訳ないので、少しだけマジメに語りましょう。脚本にも参加しているジェームズ・マンゴールド監督によると、本作のテーマの1つは“喪失感”であり、本作のウルヴァリンについては「“失ったもの”を取り戻そうと旅に出ている。愛する者もその1つで、邪魔するものには容赦しない。まるで復讐に燃える西部劇の主人公のようだ」とも表現しています。

さらに、監督は“浪人”を描いた日本映画と、西部劇が似ていることを踏まえ、妻子を殺された主人公を描いたクリント・イーストウッド監督の『アウトロー』を意識して本作を作り上げたのだとか。

西部劇の主人公像および、その世界観を映画に落とし込むという要素は、現在公開中の『ローガン』ではさらに明確に表れています。こちらはR15+指定納得の残虐描写も相まって、アメコミ映画でも随一のハードな作風を押し出した傑作に仕上がっていました。残念ながら(?)『ウルヴァリン:SAMURAI』のようなツッコミどころはほとんどありませんよ。

なお、『SAMURAI』および『ローガン』の物語は独立しているので他の作品を観ていなくても十分に楽しめますが、過去の映画の『X-MEN』シリーズを観ていたほうが、よりウルヴァリンというキャラクターの内面はわかりやすいでしょう。特に、『SAMURAI』において「夢の中に現れる美女は誰?」と思った方は『X-MEN:ファイナル ディシジョン』を観ることをおすすめします。

あ、そうそう、過去作を観ると「ウルヴァリンは記憶を失ったことがあるから、長崎の原爆投下の時のヤシダを覚えているのはおかしくね?」という新たなツッコミどころが生まれますが、もう考えないことにします。

おまけその2.字幕版で観るのもおすすめ!

地上波放送において、ほとんどの人は“吹替”で本作を観ることでしょう。ヒュー・ジャックマン役の山路和弘さんの渋い声が最高ですし、もちろん吹替でいいのですが、やはり本作を最大限に楽しむであれば、字幕版で観ることをおすすめしたい!

なぜなら、ヒュー・ジャックマンが日本語をカタコトでがんばってしゃべるシーンに萌えられるから!擬似的にヒュー様と国際結婚したかのようなイチャラブっぷり楽しめますし、より原語のほうが“異文化交流”の面白さが際立つと思うのです。

ちなみに、吹替版での“ローカライズ”の仕事も見事です。例えばラブホテルの受付のおばちゃんのセリフは、字幕版では「英語話せない、NO英語!」などと言っているのですが、吹替版では「どの部屋も空いていないよ!」となっており、吹替版でもセリフに違和感がないようになっているのです。

おまけその3.このヘンな日本描写がある映画もおすすめだ!

最後に、『ウルヴァリン:SAMURAI』が好きな方におすすめの、“ヘンな日本の描写”がある映画を3本ご紹介します。

1.『キル・ビル Vol.1』

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有名な作品なのでご存知の方も多いでしょう。任侠映画が好きなオタク監督が、最大限に日本をリスペクトしているのがたまりません。いろいろとツッコミどころはありますが、最も目立つのは飛行機に“日本刀ホルダー”があって、そこに堂々と日本刀をぶっ刺していることでしょうか。銃刀法違反って法律を知っています?千葉真一がブロークンイングリッシュでしゃべるシーンもいいですねえ。

2.『007は二度死ぬ』

007は二度死ぬ (字幕版)

『007』の中でも特に問題作として知られる作品で、『ウルヴァリン:SAMURAI』とは、ヒロインが2人いたり、ぜんぜん忍んでいないニンジャ集団が登場したり、ジャパニーズフトンにベッドインするなどの共通点が多い作品です。もはや全編ツッコミ待ちな展開は、日本人こそが楽しめる内容でしょう!横綱の佐田の山が本人役で出たり、丹波哲郎がキーパーソンとして大活躍するのも見どころですよ!

3.『リトルトーキョー殺人課』

リトルトウキョー殺人課 [DVD]

もう本作の“本気の日本の勘違いっぷり”は大感動しました。ジャパニーズヤクザは尋問を受けると自ら首を捻って自殺する!“盆栽クラブ”という名前のクラブでは女性が上半身裸でスモウを取る!刺し身の“女体盛り”が登場する!最後のドルフ・ラングレンの日本をリスペクトをしまくった格好には涙を流してしまいました(笑いすぎて)。皆さんもぜひ観て「そんなコタツで暖まるわけねえだろ!」「それは切腹じゃねえよ!」「ディ◯ニーランドでもこんなパレードはねえよ!」とツッコみましょう!

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(文:ヒナタカ)

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