台詞・字幕・音楽なし。全てを手話で表現しカンヌを震撼させた『ザ・トライブ』
昨年のカンヌ国際映画祭で批評家週間グランプリを含む3部門で受賞し、各国の映画祭でもした、30以上の賞を受賞全編手話、字幕なしの映画『ザ・トライブ』が、ついに今週末より公開される。
主人公は、聾唖(ろうあ)者専門の奇宿学校に入学したセルゲイ。そこは犯罪や売春などを行う、トライブという組織が幅を利かせていた。トライブに入り、恐喝や売春斡旋に手を染めていくセルゲイだが、リーダーの愛人アナに恋をしてしまう。
長編監督初となる、ウクライナの新鋭ミロスラブ・スラボシュピツキーがメガホンをとり、プロの俳優ではない、実際の聾唖者たちが役を演じた本作。132分の間すべてが手話だけで進み、セリフもナレーションも音楽もない。手話や身ぶり、表情、眼差しのみで、人物背景や物語だけでなく、感情をも表現している。
非常に異色な作品だが、休む暇なく想像力を働かせてスクリーンに向かわなければならないという、新しい体験ができるだろう。『ザ・トライブ』は2015年4月18日(土)よりユーロスペース、新宿シネマカリテほか全国にて公開。
画像:(C)GARMATA FILM PRODUCTION LLC, 2014 (C) UKRAINIAN STATE FILM AGENCY, 2014
関連リンク
「過激すぎる」と発売難航した原作を映画化『木屋町DARUMA』予告編解禁
染谷将太主演!最狂熱量な『ソレダケ / that’s it』爆音予告解禁
『第9地区』監督最新作は人工知能を備えたロボット映画『チャッピー』
ポールがライバルと認めた天才。ブライアン・ウィルソンの伝記映画の公開が決定!
汚れたテディベアの大冒険!映画『クーキー』2015年8月公開決定
無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。
無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。