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2015年06月14日

アウシュヴィッツ裁判までの苦闘を描く『顔のないヒトラーたち』15年10月公開

アウシュヴィッツ裁判までの苦闘を描く『顔のないヒトラーたち』15年10月公開

歴史認識を大きく変えたとされるアウシュヴィッツ裁判までの若き検事の苦闘を描いた、アレクサンダー・フェーリング主演『顔のないヒトラーたち』が2015年10月にヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国で順次公開されることが決まった。


顔のないヒトラーたち


(C)2014 Claussen+Wobke+Putz Filmproduktion GmbH / naked eye filmproduction GmbH

1958年、フランクフルト。戦後十数年を経て、西ドイツは経済復興の波に乗り、殆どの人が戦争の記憶、自分たちが犯した罪を過去のものとして忘れ去ろうとしていた。そんな時、一人のジャーナリストがアウシュヴィッツ強制収容所で親衛隊員だった男が、規則に反し、ある学校の教師をしていることを突き止める。駆け出しの検察官ヨハンは、上司の引き止めにも耳をかさず、ジャーナリストのグニルカ、強制収容所を生き延びたユダヤ人のシモンとともに、この一件の調査を始める。様々な圧力、苦悩を抱えながら、検事総長バウアーの指揮の下、ナチスがアウシュヴィッツでどのような罪を犯したのか、その詳細を生存者の証言や実証を基に明らかにしていく。そして、1963年12月20日、フランクフルト・アウシュヴィッツ裁判の初公判が開かれた—――

主人公の検事ヨハンを『ゲーテの恋』『イングロリアル・バスターズ』のアレクサンダー・フェーリングが演じる他、共演に『ハンナ・アーレント』で若きハンナ・アーレントを演じたフリーデリーケ・ベヒトが出演。

監督は、本作で初めてメガホンをとったドイツ在住のイタリア人で俳優でもあるジュリオ・リッチャレッリ監督。戦後70年を迎える2015年は、日本でも多くの戦争関連映画が公開となるが、ドイツの歴史認識を変えた大きな事件であるアウシュヴィッツ裁判までの苦闘を初めて正面から描いた本作がいよいよ公開される。

映画『顔のないヒトラーたち』は、2015年10月公開。

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