インタビュー

2015年06月18日

ノリノリ樹木希林!?『駆込み女と駆出し男』続・大ヒット舞台挨拶!

ノリノリ樹木希林!?『駆込み女と駆出し男』続・大ヒット舞台挨拶!


参加者からの一問一答


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今回の舞台挨拶ではファンの方からの質問が受け付けられました。

素晴らしいキャストが揃っていた、という感想を聞いた原田監督は
「理想の法秀尼は若尾文子さんだったんですけれどね。武術で動いていただかないといけなかったので・・・。
続編をやるようでしたら法秀尼の上の立場の方として若尾さんにも出ていただければと思っています」
と続編への気合いを見せます。

次回作は考えていますか?との問いに原田監督は
「DVDの売れ行きも含めて200万人越えればいいんじゃないですかね」と語りました。

次いで
「本作の最後のシーン、信次郎の表情とじょごの表情が違うんですよ。二人が見ている方向が違うんです。『卒業』(1967年)のラストシーンのダスティン・ホフマンみたいなもんでしてね。次の時には信次郎は馬琴さんに苦しめられて大変なことになって、彼は駆け込まなければいけないんですよね、柏屋さんにね。

お勝さんには駆け込んでもらいたいとかね(笑)。ミドリ子さんには色々やっていただきたいです。そういう可能性が色々あります。皆さんからのアイディアを募集しています。」

原田監督の続編のアイディアはたくさん湧き出ているようです。

樹木希林さんへの質問もありました。

樹木さんの大ファンなのです。お仕事や人生を楽しむ秘訣があったらお聞きしたいです。

の問いに樹木さんは
「人と比較しない。世間と比較しないことですかねぇ・・・。比較すると這い上がれないので、挫折しますから(笑)」

と人生のベテランならではのアドバイス。

原田監督が

「作品を録っているときは体調あまり良くなかったんですよね?」

と気遣いを見せると樹木さんは

「今でも良くないんですよ。ですから(急に咳き込みながら)はやく帰らせていただきたいのですが(ごほっ、ごほっ)」と笑いを誘っていました。

映画を観込んでいるファンからもコアな質問がありました。

作品の中で日傘をさしているシーンがあったのですが、現代的でハイカラなイメージがあってすこし気になりました。

との感想に原田監督は

「メリケンサック(序盤に登場)もそうですけれど、あの時代とにかく、西洋にあった物は五年後には日本にあったんですよね。
日傘を差した法秀尼が信次郎のところにくるのは東慶寺の裏側の近いところ、という設定なんですね。

メリケンサックにしても、堀切屋は唐物問屋ですからオランダ関係の船員とのつきあいもあるんですね。だから武器を仕入れることもできる。メリケンサックはもっと強調したかったんですけれど、編集で落としちゃったんですよね。

いくつか出てくる現代的な言葉は意識して入れたのもありますけれど
「わけわかんねぇのど真ん中だ!」というのは当時の言葉です。

1840年代の日本には結構西洋の文化が入っていたんですよ。」

と解説。ファンも納得の様子でした。

多くのファンの印象に残った言葉の1つ「べったべった だんだん」についても質問が飛びました。

カナダで上映した際に、(終盤の印象的なセリフの)「べったべった だんだん」はどのように字幕スーパーで表したんですか?

という質問には原田監督が

「英語の字幕でもそのままにしましたよ。お吟が聞くでしょ?”Thank you very much”ってどういうの?って。
オリジナルの言葉のニュアンスを活かせる言葉はそのままにしました。」

と回答します。字幕版の『駆込み女と駆出し男』も観たくなってしまう質疑応答でした。

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