映画コラム

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2015年09月17日

【ほぼ再現レポ】映画『合葬』大ヒット祈願&彰義隊ご供養イベントで、柳楽優弥さんのギャップに身悶える

【ほぼ再現レポ】映画『合葬』大ヒット祈願&彰義隊ご供養イベントで、柳楽優弥さんのギャップに身悶える


登壇者から一言ずつご挨拶


ここから先は、登壇者のご挨拶や映画についてのトークが行われましたので、なるべくそのままに近い状態で、お話された内容を掲載したいと思います。
まずは、無骨で一本気な主人公・秋津極を演じた、柳楽優弥さんの挨拶から。

柳楽さん「柳楽優弥です。本日はありがとうございます。僕にとって初めての時代劇で、色々なチャレンジが出来た作品でした」

続いて、極の勧めで何となく彰義隊に入隊した吉森柾之助を演じた瀬戸康史さんの挨拶です。

瀬戸さん「皆さま、本日はどうもありがとうございます。吉森柾之助を演じた瀬戸康史です。今ここに立ってみると、当時の彰義隊の方の声が聞こえてきそう感じがします。今回の『合葬』という作品に参加して、すごく“今”というものを感じる作品だと思いました」

また、演じた柾之助という人物を通して、作品の世界観をこのように語りました。

瀬戸さん「柾之助は、志がハッキリせず、物凄く迷っていて、悩み続ける役です。今を生きる僕達にすごく近いと思いましたし、今の日本、そして世界で、若者・子供が犠牲になっている現状というものも、映画『合葬』を通して感じました。なので、現代を生きる僕らにもメッセージが届けられる作品になったと思っています」

次に、極の許嫁・砂世の兄でもあり、2人が彰義隊に入隊することに意義を唱える福原悌二郎を演じた岡山天音さんのコメントへと続きます。

岡山さん「福原悌二郎役を演じさせていただきました、岡山天音です。今日は朝早くからありがとうございます。合葬はこの時代の日本に、凄く存在意義のある作品だと思います。なので宣伝の方、ひとつ宜しくお願いいたします(笑)」

これには会場がドッと湧き、終始どことなく漂っていた緊迫感が、一瞬にして緩んだようにも感じました。

キャストのラストを飾るのは、悌二郎の妹で極に婚約を破談される砂世を演じた、門脇麦さんです。

門脇さん「本日はお集まりいただきありがとうございます。砂世役を演じました門脇麦です。当時を生きた彰義隊の青年たちの中で、『(砂世は)どう居るべきか』『(砂世を)どう演じるか』を常に考えた非常に難しい作品でした。今の若者が観るべき映画になっていると思います」

そして挨拶のトリを飾るのは、劇場映画初挑戦の若き巨匠・小林達夫監督です。

小林監督「本日はありがとうございます。監督の小林達夫です。今、あらためてここに立ってみると、こんなに日常的に訪れられる場所で、150年あまり前に凄惨な事があった事がとても不思議に感じられます。この場所から映画の公開を始めていけることを、非常に清々しく思っています。どうそ宜しくお願いいたします」

感謝の気持ち&ストーカー…柳楽優弥の発言に釘付け!


キャスト達のご挨拶の次は、作品や役柄についてのQ&Aコーナーになりました。
まずは柳楽さんへの質問が、MCの方から投げかけられました。

MC「こうして今、当時の弾痕も残った黒門…そして彰義隊ゆかりの地に立った気持ちをお聞かせ下さい」

柳楽さん「一年くらい前、撮影の始まる少し前ですかね。彰義隊の隊員を演らせていただく報告をするため、寛永寺にお邪魔させていただきました。ということで、ちょうど一年振りにここに立ってるのですが、撮影する前とした後とでは感じが違います。不思議と『ありがとうございます』という気持ちになりますね」

MC「公開を目の前に控えて、皆さんにお伝えしたいことはありますか?」

柳楽さん「今回、瀬戸さんとW主演という形で演らせていただいた作品が、大きな映画祭(モントリオール世界映画祭)にも出品できて本当に嬉しいです。『時代劇』という部分と、『青春』という部分がより強く描かれた作品です。新しい事へのチャレンジがとても多い作品だったので、たくさんの方に観てもらいたいですね」

柳楽さんの次は、門脇麦さんに質問が向けられました。

合葬 上野寛永寺



MC「砂世を演じる上で考える部分もあったというお話でしたが、時代の流れに翻弄される砂世の役どころは、現代の女性である門脇さんの目にはどのように映りましたか?」

門脇さん「今こうして生きている私の感覚では、図り得ない部分が多すぎて…。しかも砂世は16歳です。その年齢を経験している1人の女性として、同じ人間として、絶対に共通している部分もあると思います。シーン数が本当に少なかったのですが、自分の中で本質をより感じる部分をたぐり寄せ、集約させて撮影に臨みました」

MC「そんな中での柳楽さんとのシーンでしたが、演じてみていかがでしたか?」

門脇さん「柳楽さんとのお芝居は、実はワンシーンだけでしたよ…ね?」

そこで門脇さん、確認するように隣の柳楽さんを向くと、柳楽さんも頷きながら照れくさそうな笑みを浮かべてマイクを握り直しました。

柳楽さん「前回、ストーカーしてるんですよ」

・・・え???・・・

一瞬、会場に大きな「?」マークが浮かびましたが、柳楽さんのお話は淡々と続きます。

柳楽さん「いや、別の映画の話なんですけどね(笑)。今回は先入観を持たれないよう言っておきますけど、もうしてませんから!」

この発言には、一同大爆笑!!
「余計なこと言っちゃいましたね」と、頭を掻いた柳楽さん。こんな調子で、時おり小林監督や門脇さんの様子を伺いながらも、場を盛り上げてくれました。劇中で、主人公の極が憑依したかのような迫真の演技を見せていた柳楽さんですが、お茶目でサービス精神旺盛な一面を見せていただき、そのギャップに体温が2度上がった筆者でした。

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