監督が語るイングリッド・バーグマンの魅力とは…。『イングリッド・バーグマン~愛に生きた女優~』初日舞台挨拶



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舞台挨拶は2回行われましたが、どちらも満席御礼。
「沢山の方に足を運んでもらえて嬉しいです」と笑顔の、スティーグ・ビョークマン監督。
ビョークマン監督は映画評論家としてのキャリアもお持ちで、黒澤明監督や溝口健二監督の映画が大好きだとか。
今回の初来日について「約2週間の日本滞在の中で、日本の文化や映画に存分に触れたい」と、意欲的にお話して下さいました。

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さて、本作製作のきっかけとなったのは2011年のベルリン国際映画祭でのこと。
「私が食事をしているところにイングリッドの娘さんで女優のイザベラ・ロッサリーニが現れ『私と一緒にママの映画を作りませんか?』と誘われました。もちろん『はい』と即答しました」と、当時を振り返るビョークマン監督。
イザベラさんはじめバーグマンさんの子どもたちとビョークマン監督との信頼関係は深く「『どんな資料でも監督の判断で使って下さい』と、映画制作にあたって、彼らは私に一任してくれました。だからとても仕事がしやすかったですね」とも仰ってましたよ。

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ところで本作はイングリッド・バーグマンの出演作はほとんど登場せず、彼女のプライベート写真や映像、日記や手紙で構成されています。
あまりにも膨大な資料が残っていたことに驚いてしまいますが、監督はこれら資料を最初に目にしたとき、どうお感じになったのでしょうか…。
「もちろん、びっくりしましたよ(笑)。イングリッドは写真や映像はもちろん、日記、手紙、台本、幼い頃の作文や自作の劇など、思い出の品を大切に取っておく人でした。中には、彼女が撮影した長編映画もありました。どれを映画に使うかを決める作業がいちばん大変でした」と、制作時の苦労を語って下さいました。

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