監督が語るイングリッド・バーグマンの魅力とは…。『イングリッド・バーグマン~愛に生きた女優~』初日舞台挨拶



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映画制作を通じて、イングリッド・バーグマンという女優と改めて向き合うことになったビョークマン監督。
監督の目に彼女はどんな風に映っているのでしょうか…。
「イングリッドはとても強い女性だと思います。この映画を制作する時、彼女の誕生から死までタイムラインを追って描くことも出来たのですが、私は敢えてそれをしませんでした。愛する父親を亡くし、その後すぐに叔母を失い、彼女の人生が悲しみの渕にあるところからイングリッドの人生を描くことを決意したのは、そこに彼女が愛に生きた由縁があると感じたからです」と、ビョークマン監督。
本作は家族への愛、仕事への愛に生きるイングリッド・バーグマンを包み込むような温かさを感じます。
お話を伺っていると、この“温かさ”とは、スティーグ・ビョークマン監督がバーグマンを見つめる眼差しなのでは…と感じました。

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さて映画の公開を記念して、Bunkamuraギャラリーでは「イングリッド・バーグマン写真展」 が9月5日まで開催中。
こちらも秘蔵映像や本邦初公開の写真、日本公開時の映画ポスターなど見応えたっぷりですよ。
入場無料ですので、映画鑑賞の前後に併せてお楽しみ下さい!

私がイングリッド・バーグマン作品の中でいちばん好きなのは、『秋のソナタ』でしょうか。
女性としても女優としても、円熟したバーグマンの美しさと存在感に圧倒されたのを覚えています。
本作を観て、また改めてイングリッド・バーグマンの作品を見直したくなりました。

『イングリッド・バーグマン~愛に生きた女優~』は、2016年8月27日からBunkamuraル・シネマほか全国ロードショーです。




それではまた次回、お会いしましょう。

お相手は、八雲ふみねでした。

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イングリッド・バーグマン〜愛に生きた女優〜
監督:スティーグ・ビョークマン
プロデューサー:スティナ・ガーデル
ナレーション:アリシア・ヴィキャンデル
音楽:マイケル・ナイマン
出演:イザベラ・ロッセリーニ、イングリッド・ロッセリーニ、ロベルト・ロッセリーニ、ピア・リンドストローム、フィオレラ・マリアーニ、リブ・ウルマン、シガニー・ウィーバー、ジャニーン・ベシンガー ほか
©Mantaray Film AB. All rights reserved.


 

八雲ふみね fumine yakumo


八雲ふみね

大阪市出身。映画コメンテーター・エッセイスト。
映画に特化した番組を中心に、レギュラーパーソナリティ経験多数。
機転の利いたテンポあるトークが好評で、映画関連イベントを中心に司会者としてもおなじみ。
「シネマズ by 松竹」では、ティーチイン試写会シリーズのナビゲーターも務めている。

八雲ふみね公式サイト yakumox.com

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