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中学時代にAVを借りようとしたら「この映画見とけ」と店長に言われた話
中学時代にAVを借りようとしたら「この映画見とけ」と店長に言われた話
学生時代はTSUTAYAでアルバイトをしていました、ゆうせいです。今はスマホが当たり前の時代で、ちょっと検索すればいろんな動画が見れて便利なのですが、私が中学生のときはレンタルビデオが主流でした。
中学生と言えば多感な時期でして、それはもう女性の身体に興味津々なわけです。保健体育の授業で満たされるわけもなく、やはり意識はアダルトビデオに向くわけで、それは致し方ないことでございました。
中学生だった私は思うわけです。どうにかしてアダルトビデオをレンタルできないものかと。
そして、考えに考え抜いた結果、
「クラスで1番老け顔のS君にお願いすればいけるんじゃね?」
という結論に達したのです。バカですね。
いざ、S君とレンタルビデオ店へ
ある日の放課後、S君と一緒にレンタルビデオ店に向かいます。もちろん家に帰って私服に着替えています。制服のままでは意味がないですからね。
向かったお店はTSUTAYAとかゲオではなく、個人経営の小さなレンタルビデオ店です。(当時はすごく多かったです)
それとなくアダルトコーナーに入ったり出たりして、目当ての作品を選びにかかります。しかし、店長の目をごまかしつつ、他のお客さんもごまかしつつ選定するのは至難の技です。
いえ、むしろ全部バレていたと思います。中学生がアダルトビデオを借りたそうにしているって。
ようやく選定が終わり、それをS君に渡します。そしてS君がポーカーフェイスでレジに向かいます。ポーカーフェイスだと思っていたのは私とS君だけで、店長からしたら「何をとぼけた面してレジに向かってくるんだこいつ……」と思っていたに違いありません。
でも、私たちはレンタルできるものだと勝手に確信していたのです。
会員証に「ジュニア会員」と書かれているのにも関わらずです。書いててかわいそうになってきました。
S君がレジにアダルトビデオを置き、店長が口を開く前に「2泊3日で」と先手を打ちます。そして事前に調べていた代金を出そうとしたときに、店長が優しく言葉をかけてくれました。
「君たち、中学生だよね?」
私たちは、そこで我に返ります。そして気がつきます。終わったと。
学校に電話されて、親に連絡され、クラスのみんなに知れ渡り、卒業までひどいあだ名で呼ばれることになると……。
「君たちの気持ちは痛いほどわかる。でも、これを貸すわけにはいかない。」
ええ、そうでしょうね。学校に連絡されるくらいならダッシュで逃げようと思いました。
「アダルトビデオは貸せないけど、代わりにこれはどうかな?」
えっ!?
通報しないの?
一体何が起きているのかと思っていると、店長が洋画の棚からとある作品を持ってきてくれました。
店長が勧めてくれた珠玉の一本とは
それは『スペースバンパイア』という作品でした。
この作品をものすごく簡単に言うと、名前の通り、宇宙から来た吸血鬼です。ようするにちょっとしたSFホラーなんです。
でも、マチルダ・メイさん演じる女バンパイアがものすごく美人で、すごくキレイなおっぱいをしています。それはそれはもう。中学生だった私が初めて見る外国おっぱいでございました。
おそらく店長は中学生だった私達に伝えたかったんだと思います。外国美女のおっぱいがそこにはあると。
実際、いま見てもすごくキレイなおっぱいです。そして濃厚なキスシーンもあります。ただ、当時はホラー要素が怖くてですね、それがあるからおっぱいに集中できなかったんです。
おっぱいが、いつ出てくるかわからないのでガン見していると、そこにホラーシーンが入ってきたりして…ホラーとおっぱいの間で冷静と情熱が行ったり来たりしていたことを今でもはっきりと覚えています。
最後に
冒頭でも言いましたが、今は画像も動画もすぐに手に入る時代で、中学生がこんな甘酸っぱい思い出を作ることすらできない世の中です。
そういう意味では、店長との出会い、そして『スペースバンパイア』との出会いは、かけがえのない青春の1ページだと言えるでしょう。
もしよければ、私の青春アルバムを彩った『スペースバンパイア』をご覧になりませんか?
いつかどこかで感想を語り合いましょう。
それではまた。ご存じ、ゆうせいでした。
(文:ゆうせい)
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