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渡部秀&大東駿介の『BRAVE STORM ブレイブストーム』は東映特撮ファンにもオススメ!
渡部秀&大東駿介の『BRAVE STORM ブレイブストーム』は東映特撮ファンにもオススメ!
(C)albatross japan
■オジンオズボーンオジンオズボーン・篠宮暁の“特撮”向上委員会
今年を締めくくるお祭り、映画『仮面ライダー 平成ジェネレーションズFINAL ビルド&エグゼイドwithレジェンドライダー』の公開まで1か月を切りました。
出演者のサプライズ発表があってから、まだかまだかと首を長くして待ってるファンの方も多いかと思います。どのレジェンドライダーがお目当てかは意見の分かれるところだと思うんですが、僕はやはり仮面ライダーオーズの火野映司こと渡部秀さんです。
映司の変身が久し振りに見れるのが、楽しみで仕方ありません。
しかし、あと1か月は長い、もう我慢できないという方にオススメの映画が。
現在公開中の『BRAVE STORM ブレイブストーム』という作品でして、1971年の『シルバー仮面』と1973年の『スーパーロボット レッドバロン』という2つの特撮作品の要素を合わせて再構築した、リブート作品なんですが、作中に出てくる巨大ロボット、レッドバロンを操縦する紅健を我らが渡部秀さんが演じておられます。
(C)albatross japan
「オーズ」の火野映司とはまた違った、荒々しくも筋の通ったヒーロー像をこの作品で見せてくれています。
キルギス星人の手によって人類全滅寸前まで追い詰められた2050年の未来から、歴史を変えるべく現代にやってきた春日兄妹。
未来ではキルギス星人の手に渡ってしまった紅健一郎のロボット工学の知識と、技術を守るためのロボット開発を春日兄妹は紅健一郎に懇願。
そしてレッドバロンは完成。
しかし操縦することになったのは春日兄妹ではなく紅健一郎の弟、紅健だった。
「シルバー仮面」と「レッドバロン」で映画が作られてると聞いたとき、ディープな特撮ファン以外誰が見に行くねんと思っておりました。
「仮面ライダー」や「ウルトラマン」と比べると圧倒的に知られていませんし、40数年前の作品を作り直して今のお客さんを取り込むのは相当難易度が高いと感じたからです。
しかしこの「ブレイブストーム」、そんなことはハナからわかってんだよ、しのごの言わずに楽しみやがれ、と言ったかどうかはわかりませんが、制作陣の熱と腹くくってる感じが随所にみられ、上質な特撮作品に仕上がっており、誰が見ても楽しめる映画になっていました。
まず、シルバーのスーツを身にまとい戦う主人公・春日光二役には実力派俳優の大東駿介さんが。
(C)albatross japan
今までヒーローを演じたことはないらしいんですが、それが嘘みたいにヒーローヒーローして、非常にカッコいい主人公になっております。主役の大東さんの演技がしっかりしてて、盤石になっているので、作品は全くフラつくことなく安心して見ていられます。
ここからは少し、東映特撮ファン目線から「ブレイブストーム」の魅力をお話しさせてください。
まず未来から大東駿介さん演じる光二と共に現代にやってきた、弟の光三を演じるのはタモト清嵐さん。もう名前でピンときてる方もいらっしゃるでしょう。
そう、『仮面ライダーフォーゼ』でキャンサーゾディアーツに変身した鬼島夏児を演じてた方です。当時腹立ちましたね、あの扇子。
今回はとてもいい役をしっかりと熱演されてました。
そして妹の春日はるかには、現在特撮に引っ張りだこの山本千尋さん。
『ウルトラマンジード』にも出られてますが、我々TTF、東映特撮ファンが驚いたのは、やはり2016年の「平成ジェネレーションズ Dr.パックマン対エグゼイド&ゴーストwithレジェンドライダー」での、あの剣さばき。
実は今回の作中でも、あれに負けず劣らない剣アクションがあるんです。
綺麗な人が振り回す剣は思わず見入ってしまいます。もしあの剣で刺されても、刺されたことすら気づかないかもしれません。
まだあります。
紅健の所属するボクシングジムの同僚役に、なんと『仮面ライダーアマゾンズ』の藤田富さんも出てます。
2ライダーが並ぶ2ショットのシーンは勝手に喜んでしまったし、「アマゾンズ」ばりに殺される藤田富さんのシーンは冒頭のみの出演にもかかわらず、強烈なインパクトを残しております。
(C)albatross japan
そのほかにも、「ゴジラ」みたく勝鬨橋から上がり、和光の時計台壊しながら銀座4丁目の交差点で『パシフィックリム』のごとく、巨大なロボット同士がどつき合うシーンなど、見どころは山ほどあるので特撮ファンでなくとも興奮するはずです。
是非ご覧ください。
これをきっかけに原作の「シルバー仮面」と「レッドバロン」もしっかりと見てみたいと思います。
ちなみに僕は人生初のMX4Dをこのブレイブストームで体験したんですが、実際にレッドバロンを操縦してるかの感覚は興奮以外のなにものでもありませんでした。
(文:オジンオズボーン・篠宮暁)
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