インタビュー

2017年12月02日

山田裕貴が『デメキン』を語る。厚成は「ハイロー」村山があったからこそ【短期連載・最終回】

山田裕貴が『デメキン』を語る。厚成は「ハイロー」村山があったからこそ【短期連載・最終回】



──そういう面でも、背中を見せてみんなをひっぱって行くことができる存在として、キャスティングされたのかもしれないですね。




山田:自分ではそこまではわからないですけど、人に恵まれてるとは常々思います。前回の記事にも書いていますが、共演した人から「一緒にやれてよかった」と言ってもらえて、それが次に繋がることも多くて。

もちろん好かれたらうれしいですけど、だからといって別に媚を売ったりしている訳ではないんです。ただ、ひとつ自分のなかでポリシーはあって、家族だろうが友達だろうが、対、人だと思っています。僕のなかでは、みんな対等なんですよ。

それは親子関係のなかで生まれた考え方でもあるんですけど、あるときから、人に対して境界線を作るのをやめようって思ったんです。みんな、ヒト科の動物だし、って思って(笑)。

僕、もともと大人喋るのがめちゃめちゃ苦手だったんですよ! プロデューサーさんとか監督からどう思われてるか考えて、うまく喋れなかったりして。エキストラ時代なんかは、今の自分はそういう人たちから俳優としての扱いをしてもらえない、と感じることもよくありましたし。

だから、僕は人の立場によって態度を変えることはしない、って決めたんです。立場でひとくくりに相手を見るんじゃなくて、人として向き合って、そのうえで嫌だなって感じたら、合わないなって思うだけで。




なんでそう思うようになったかというと、自分がなんのために頑張ってるのか、って考えたときに、自由に仕事したいというところに行き着いたから。僕が僕として現場にいるために頑張ってるというか。そういうスタンスが、共演者からやれてよかったって言ってもらえたりとか、監督さんに何回も使ってもらえるっていうところにつながってるのかなって、自分では思いますね。

健太郎も人見知りで、最初、僕のことを敬遠してるのかな、っていうのはなんとなく感じていて。でも、いつのまにか「もうだめだ俺、裕貴くん好きだ」とか言い出したんですよ(笑)。「お前、どうした⁉︎」みたいな(笑)。

そういうことが本当にありがたいというか。彼がどこにツボったのかはわからないけれど、本当にこういう人間でよかったなって思いますね。

それがようやくじわじわと、少しだけセカイを変えるものになってきて、今年、これだけやらせてもらえたということにつながっているならうれしいです。

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