特撮向上委員会
ルパンエックス&パトレンエックス登場!スーパー戦隊をより盛り上げる「追加戦士」にまつわるエトセトラ
ルパンエックス&パトレンエックス登場!スーパー戦隊をより盛り上げる「追加戦士」にまつわるエトセトラ
「ルパンレンジャーVSパトレンジャー」♯20より登場する、追加戦士・ルパンエックスとパトレンエックス。
ひとりの追加キャラが金の戦士にも銀の戦士にも変身できるという、史上初の試みに皆さんもワクワクがとまらなかったことでしょう。
この文章を読んでいるころにはもう、みなさん新戦士の活躍を目の当たりにされてるかと思います。
■「ルパパト」追加戦士は快盗&警察のダブルフェイス!2.5次元舞台で活躍の元木聖也が抜擢
スーパー戦隊シリーズ42作目として現在放送中の『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』に、7人目の戦士が登場。元木聖也が演じる新キャラクター『ルパンエックス/パトレンエックス:高尾ノエル』は、6月24日(日)放送の第20話から“謎の男”として華麗に現れる。
20話からの登場という事なんですが、今回追加戦士が投入されるのちょっと遅めだなと感じた方いらっしゃいませんでしたか?
6人目の追加戦士の元祖と言われている『恐竜戦隊ジュウレンジャー』のドラゴンレンジャーは17話「六人目の英雄」で登場しました。
これが基準になってるからなのか、この後のスーパー戦隊シリーズでは17話で追加戦士が初登場する作品は実に9作品。
『炎神戦隊ゴーオンジャー』から『海賊戦隊ゴーカイジャー』までは、4年連続で17話にて新戦士が追加されてます。
そのイメージが強いからか、なんとなくだいたいこのあたりで出てきそうだなという感覚が染みついてしまっており、今回のような20話からの登場だとちょっと遅めという風に感じるわけです。
この新戦士投入のベストタイミングは、意見の分かれるところでもあります。
早めの登場でストーリーを加速させてほしいという方もいれば、じっくりドラマを描いてから登場させてほしいという方もいます。
僕はどっちがいいかというと、「作品による」という答えにさせてください。
早く登場させて深みを与えてくれた作品もあれば、まだレギュラーのキャラも固まってないのに追加されてもという作品もありましたし、遅く登場したがためにレギュラーメンバーの中に入る余地がなくなってしまった作品もあれば、ここでこう入るなんて最高すぎると、作品も追加戦士も一挙に大好きになったシリーズもありました。
今回の「ルパパト」に関して言えば2戦隊もあるなか、それぞれを19話かけて丁寧に描いてしっかりキャラクターを確立させることに成功してるので、このタイミングでの戦士追加はベストなのではないでしょうか。
追加戦士は17話で初登場することが多いと先ほども書きましたが、最も早いのでいうと『忍風戦隊ハリケンジャー』のゴウライジャーは1話目ですでに登場しており、最も遅いのでいうと『忍者戦隊カクレンジャー』のニンジャマンは36話で初登場しています。
今ここに堂々と書きましたが、この追加戦士の定義が実はファンの間でも微妙にズレていて、非常に口論になりやすい題材でもあります。
例えば今名前が出たゴウライジャーはハリケンジャーと名乗ってないので、追加戦士ではないという人もいたり、追加戦士は6人目からだという人がいたり、ニンジャマンや『激走戦隊カーレンジャー』のシグナルマンは追加戦士にカウントしないという人がいたり、元祖追加戦士はドラゴンレンジャーじゃない。2代目キレンジャーだという人がいたり、『特捜戦隊デカレンジャー』のデカマスターをどうカウントしようという人がいたり。
しかしこれらの考えを一本化せずに、この定義を言い合うのがスーパー戦隊の醍醐味のひとつだったりします。
ちなみになんですが、今回、僕の追加戦士の定義にのっとって、追加戦士の初登場話の平均を取ってみたところすごい数字が出てきました。
すみませんが、ニンジャマン、シグナルマン、デカマスター、『獣電戦隊キョウリュウジャー』のキョウリュウシアンは含まず、『星獣戦隊ギンガマン』の黒騎士、ゴウライジャー、『天装戦隊ゴセイジャー』のゴセイナイトは含み、『ジャッカー電撃隊』のビッグワンや『光戦隊マスクマン』のX1マスクに敬意を払いつつも、ドラゴンレンジャー以降からのカウントとし、仲間になった話数ではなく、最初は敵であろうが初登場したところをカウントする、しかし人間態のみの初登場はカウントしないというルールで集計してみました。
『恐竜戦隊ジュウレンジャー』ドラゴンレンジャー 17話
『五星戦隊ダイレンジャー』キバレンジャー 17話
『超力戦隊オーレンジャー』キングレンジャー 27話
『電磁戦隊メガレンジャー』メガシルバー 24話
『星獣戦隊ギンガマン』黒騎士 17話
『未来戦隊タイムレンジャー』タイムファイヤー 29話
『百獣戦隊ガオレンジャー』ガオシルバー 24話
『忍風戦隊ハリケンジャー』ゴウライジャー 1話
『爆竜戦隊アバレンジャー』アバレキラー 18話
『特捜戦隊デカレンジャー』デカブレイク 22話
『魔法戦隊マジレンジャー』マジシャイン 19話
『轟轟戦隊ボウケンジャー』ボウケンシルバー 19話
『獣拳戦隊ゲキレンジャー』ゲキバイオレット 25話
『炎神戦隊ゴーオンジャー』ゴーオンゴールド 17話
『侍戦隊シンケンジャー』シンケンゴールド 17話
『天装戦隊ゴセイジャー』ゴセイナイト 17話
『海賊戦隊ゴーカイジャー』ゴーカイシルバー 17話
『特命戦隊ゴーバスターズ』ビートバスター 14話
『獣電戦隊キョウリュウジャー』キョウリュウゴールド 10話
『烈車戦隊トッキュウジャー』トッキュウ6号 17話
『手裏剣戦隊ニンニンジャー』スターニンジャー 9話
『動物戦隊ジュウオウジャー』ジュウオウ ザ ワールド 17話
『宇宙戦隊キュウレンジャー』リュウコマンダー 9話
『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』ルパンエックス&パトレンエックス 20話
これを全部足すと423。
この数字を作品数の24で割ると17.625。
ここでも17という数字が出てまいりました。
だからなんやねんという結果なんですが、やはり追加戦士と17という数字は何か繋がりがあるみたいです。
(文:オジンオズボーン・篠宮暁)
【オジンオズボーン・篠宮暁の“特撮”向上委員会】
第58回:「ビルド」と「ルパパト」夏映画会見が歴史的瞬間だったと言えるひとつの理由
第57回:「変身!」は仮面ライダーの専売特許?スーパー戦隊の変身パターンを探ってみた
第56回:特撮大好き芸人・オジンオズボーン篠宮暁が“特撮ファン歴の中で一番苦しかった”思い出とは?
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