ゆるいのにシリアス、ドラマ「警視庁 ゼロ係」3つの魅力
Ⓒテレビ東京
2018年7月クール、テレビ東京で金曜20時から放送している「警視庁 ゼロ係」というものがありまして、これが「ゆるいのにシリアス」という感じで非常に心地良いドラマなので本日はそんなお話を。
ちなみに本日(2018年8月17日)に第3話を迎えます。色々あって少し時間開いての第3話で、お話もここからまた新しいエピソードに入るので、まだ未見の方もこの記事で概要を把握してからチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
それでは参ります。
魅力1:ゆるいのにシリアス
「警視庁 ゼロ係」ですが、どういう部署のお話かというと警視庁杉並中央署「生活安全課なんでも相談室」。各部署でお払い箱になった人材の放置部署で、“ゼロはいくつかけてもゼロ”ということから「ゼロ係」と呼ばれています。つまり、窓際部署(笑)
となると、落ちこぼれ感が出ますが、ドラマだとこんなにおいしい設定はないわけです。
問題起こして飛ばされてきた人物たち=クセが強いわけですのでとても個性的。特に究極のKY刑事と呼ばれる小早川冬彦(小泉孝太郎さん)と、ベテラン女性刑事・寺田寅三(松下由樹さん)のコンビが時に笑ってしまうほど絶妙に面白いです。夫婦漫才か的な。
という感じでどこかゆるゆるとした設定なわけですが、そこで起きるのは殺人事件だったり、謎が謎を呼ぶ難事件。つまりシリアスなんですよね。明かされた事件の真相とかもとてもシリアスですし。
それらに捜査一課的な部署ではなく、「ゼロ係」の切り口から関わるので「どこかで見たことある」感もなくとても新鮮に視聴者は謎解きができるわけです。
このゆるさとシリアスが非常に絶妙。まるで言葉で説明しにくい出汁の利いた高級和食のような味わいです。いや高級和食ではないんですけど、そういう感じに言葉で言い表しにくい絶妙な調和を楽しめるんです。
何とか伝わってることを願います。
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魅力2:小泉孝太郎さんのハマり役
魅力1でも少し書いた小泉孝太郎さん演じるKY刑事の小早川、これが小泉孝太郎さんどハマリなんですよね。
よく考えてみてください。周囲にKYな人いると面倒だったり、ぶっちゃけウザかったりするじゃないですか。憎く思うこともあるはずです。
でもこの小早川にはそれは無いんです。「何か変なやつだけど、憎めないんだよなあ」感が溢れているのです。
これは小泉孝太郎さんの演技力もありますが、小泉孝太郎さん自身の爽やかなルックスも相まってなのかなと思いますね。
小泉孝太郎さんと言えば前クルールではTBS系「ブラックペアン」で準主役の立ち位の高階として存在感を発揮していました。非常にシリアスな演技で主人公を演じられた二宮和也さんとの対峙は手に汗握るものがありました。
そんな印象から180度真逆なのがこの小早川です。ギャップを感じつつどハマリを感じ、爽やかで憎めないクセモノと奇跡的な融合を楽しめるのです。
そこに松下由樹さん演じる寺田が絶妙にスパイスとして効く感じもとっても素敵です。百聞は一見に如かずですので、是非ドラマをご覧になって頂いて心地よさを感じてほしいですね。
Ⓒテレビ東京
魅力3:想定外のコラボ!
今夜(2018年8月17日)に放送される第3話はテレビ東京にて放送中の人気バラエティ番組「緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦」とまさかのコラボ。
「池の水」番組MCであるココリコ・田中直樹さんが本人役で登場。ドラマの中で「池の水ぜんぶ抜く大作戦」の番組収録が行われる設定。そこで田中さんが「なんでも相談室」に困りごとを相談するのです。
「池の水をぜんぶ抜いたら、事件が解決」なんていうことはさすがにないと思いますが(無いですよね…?)、人気バラエティーとのコラボというドラマであまり見ない試みも非常に楽しみです。
第3話ストーリー概要
神奈川県の湖畔で発見されたウエディングドレスを着た女性の遺体は、エンバーミングという防腐処理がされていた。冬彦(小泉孝太郎)は金田一(平岡祐太)に事件を調べさせてほしいと訴える。
そんな中、冬彦と寅三(松下由樹)は公開捜査のテレビ番組に出演。記憶喪失で身元を知りたいと番組に出た本間(赤井英和)の自宅から生放送中に遺体が見つかる。だが、本間は「何も思い出せない」と話し…。
一方、冬彦らが捜査を進める中、なんでも相談室にココリコの田中直樹(本人)がやってくる。
「池の水ぜんぶ抜く」という番組の収録を控えているが、困りごとがあるのだという。冬彦はKYな発言をしながらも番組の依頼を引き受け、靖子(安達祐実)、桜庭(木下隆行)、文平(戸塚純貴)が警備と池の掃除を手伝うことになり…。
池の水をぜんぶ抜いたら、事件が解決!? 池掃除と殺人捜査が思わぬ所で結びつく。
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まとめ:とりあえず見てみよう
「警視庁 ゼロ係」は私も後追いで見たのですが、ここに書いたような魅力から非常に楽しめまして気付けば次が楽しみという感じになりました。
今夜が第3話ですが、エピソードがうまいこと変わるのでここから見ても混乱することはないはずです。
お盆休み継続中でご在宅の方も多いと思いますので、是非この機会にご覧になってみてください。
公式HP:http://www.tv-tokyo.co.jp/zerogakari3/
(文:柳下修平)
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