インタビュー

2019年11月07日

橋本淳、『スーパー戦隊』に抜擢された当時を振り返る「今思うと本当に恐ろしい」

橋本淳、『スーパー戦隊』に抜擢された当時を振り返る「今思うと本当に恐ろしい」





──菅田さんとは本作が初共演になりますが、お会いするのも初めてですか?

橋本:そうなんですよ。でも、なんか初めて会った気がしなくて。共通の友人に中村倫也くんがいますし、僕は菅田くんが出演している舞台も観に行っていたので、会ったことがある気がしていて。菅田くんも同じように感じてくれていたらしくて、最初に「初めましてですよね?」って言われて、僕も「そうだよね?」って言って、挨拶しました(笑)。

──橋本さんから見た菅田さんは、どのような役者ですか?

橋本:どの作品でも世界観をしっかりと掴んでいくし、どんな役にでも憑依する役者という印象です。感覚でやっているように見えるけど、実は理論を組み立てて作っていっているんだろうなと。実際に会って話してみても、すごく頭の回転が早い方だなと思いました。

本読みの段階でも、菅田くんの爆発力がすごいなと感じたので、これがさらに磨かれていったらどうなるんだろうという楽しみもあるし、僕としてもうまく絡んでいきたいなと思っています。

裏がある役を演じるのは楽しい





──来年の2月に開幕する『泣くロミオと怒るジュリエット』についてもお話を聞かせてください。本作はシェイクスピアの『ロミジュリ』をオール男性キャストで、全編関西弁という面白い試みの作品となっています。

橋本:僕は桐山照史さんが演じるロミオの親友・ベンヴォーリオという役をやらせていただきます。『ロミジュリ』という有名な作品をベースに、作・演出の鄭義信さんがスパイスを与えているのですが、ベンヴォーリオは、原作よりもちょっとミステリアスで、腹に一物あるなっていう感じの、少しクセのある役になっています。

──橋本さんは、そういうクセのある役を演じることが多いような気がします。

橋本:そうなんですよね。なんでだろう? 僕自身にクセがあるということなんですかね? こんな好青年なのに(笑)。

──ご自分ではクセがあるとは思っていない?

橋本:クセのある人って自覚しているのかな(笑)? 自分ではよく分からないですけど、でも裏がある役を演じるのは楽しいですね。人には誰しも裏があるとは思いますけど、分かりやすい役よりも、表現しづらい役を与えてもらった方が、演じる側にとってはとてもやりがいがあります。

──親友という関係性を演じる桐山さんとは初共演ですか?

橋本:そうですね。でも、桐山くんと同じジャニーズWESTの重岡大毅くんとはこの間、ドラマ『これは経費で落ちません!』で共演していて。重岡くんに、僕と桐山くんが舞台で一緒になることを伝えたら、重岡くんが桐山くんにメールを送ってくれたんです。少なからずの繋がりというか、共通の知り合いがいるということを認識できたので、話しかけやすくなったなと。




──先程の菅田さんとも共通の知り合いが…というお話もありましたね。

橋本:そうなんです! 僕、そういうのばっかりなんですよね。会ったことないけど面識はあるみたいな(笑)。でも年齢もわりとみんな近いですし、こちらも稽古が始まるのが楽しみですね。

──では改めて、本作の見どころをお願いします。

橋本:『ロミオとジュリエット』と聞くと、大体の人がストーリーを知っているじゃないですか。だからこそのオール男性キャスト、全編関西弁がとてもキャッチーに活きてくる作品だなと。桐山くんと柄本時生くんの2人がどんなロミオとジュリエットを見せてくれるのかも楽しみですし、鄭さんならではのメッセージ性も強く感じることができる作品になると思います。

──もともと『ロミオとジュリエット』が好きな人でも、逆にシェイクスピア作品にあまり触れたことがない人でも楽しめそうですか?

橋本:もちろん楽しめると思います。『ロミオとジュリエット』以外のシェイクスピア作品の小ネタも入ってきますし、関西弁だからこその「それちゃうやろ!」みたいな漫才っぽいくだりもあるので、誰が観ても面白いと思いますね。稽古はこれからですけど、精一杯、頑張っていきたいと思っているので、ぜひ楽しみにしていてください。

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