自宅で身体がなまったら『ロッキー』シリーズでエクササイズ!
片手腕立て伏せが
印象的な『ロッキー2』
第1作の大ヒットによってシルヴェスター・スタローンが監督も兼ねることになった『ロッキー2』(79)は、エイドリアンと結婚したロッキー(動物園でのプロポーズが情感あふれていました)がアポロからの挑発を受けての再戦を決意。
ここではニワトリを捕まえさせたりするなどのユニークなトレーニング法をミッキーが提示しますが、肝心のロッキーはエイドリアンが試合に反対しているためにイマイチやる気なし。
しかし、夫婦の間に子供が生まれ、エイドリアンが「Win.(勝って!)」と発した直後、ロッキーが美しい朝日を受けての片手腕立て伏せを開始!(これもまた当時、みんなが真似したものでした)
『ロッキー2』といえば、私にはビル・コンティ自身による1作目テーマ曲の粋なジャズ・アレンジと、この片手腕立て伏せが即脳裏に浮かび上がります。
また『ロッキー2』では大勢の子どもたちがジョギングするロッキーの後を追いかけていくシーンがありますが、それは第1作との対比にもなり得ているように思えました。既にロッキーはフィラデルフィアのヒーローになっていたのです。
『ロッキー3』(82)では時代の寵児となったロッキーが新進気鋭のクラバー・ランク(ミスターT)に敗れ(ミッキーの乗った自転車をロッキーが引っ張りながら走るトレーニング方法は、画的に映えていたのですが……)、さらにはミッキーの死といった悲劇に見舞われるものの、前2作の宿敵だったアポロとの友情およびエイドリアンの愛ある助言を得て、再戦に臨みます。
アポロがデビューした時期のスラム街ジムをベースに繰り広げられる熱いトレーニング風景は奇をてらったものこそありませんが(水泳がトレーニングに組み込まれたのは新味かな)、ロッキーとアポロが海岸を共に走るシーンなど印象深くもあります。
かくしてサバイバーの勢いある主題歌《アイ・オブ・ザ・タイガー》さながら、幸せボケしていたロッキーは、再び“虎の目”を取り戻していくのでした。
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