特撮向上委員会

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2020年08月23日

『仮面ライダーゼロワン』の最終回目前に衝撃の展開!印象深い闇落ち展開を3作品から語る

『仮面ライダーゼロワン』の最終回目前に衝撃の展開!印象深い闇落ち展開を3作品から語る

■オジンオズボーン・篠宮暁の“特撮”向上委員会

『仮面ライダーゼロワン』も、いよいよ来週で最終回。

クライマックスの怒濤の展開に、多くの方が強烈な衝撃を受けていることかと思います。

イズの爆発は本当に辛かった。

或人のギャグを解説するイズ。

一緒に「アルトじゃないと!」をするイズ。

ものすごいスピードでアタッシュカリバーを持ってきてくれたイズ。

そんなイズのヒューマギア剥き出しの顔は見たくなかったし、爆発寸前の或人とのやりとりに泣かないはずないし、それでもどこかで助かるんじゃないかと淡い期待を抱きつつも、爆発とともに容赦ないほどあがる炎。

たらればを話すのはよくないことと分かっていても、尚更コロナウイルスによって撮影が中断されてしまったことが悔やまれます。

あれがなければこのシーンに行き着くまでにもっとドラマが上質に紡がれていただろうと思いつつ、逆に一ヶ月も進行が遅れたのに、よくみんながグッとくるところまで持ってきていただいなと。

制作に関わる方々には感謝の気持ちが溢れまくりです。

アークワンの正体発覚も驚いた。

インパクトとしては『仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER』で、『仮面ライダー電王』の良太郎が出てきた時と同じくらいの衝撃。

ここにきての闇堕ち。

これまでにも仮面ライダーシリーズでは、闇堕ちしてしまうキャラクターはいました。

なので、もし闇堕ちしたとしても耐性はついてるから大丈夫。

そう思いきや、今回もしっかりと驚いてしまいました。

堕ちるパターンというのはいくつもあって、敵に洗脳、支配されて堕ちるもの、正義のために堕ちるものなど、さまざまなんですが、今回のような愛ゆえに堕ちるパターンが僕は結構好きで、憎しみに一気にメーターが振れたり、良心との葛藤が見える様が魅力だったりします。

近年で言うと『仮面ライダーエグゼイド』の飛彩。

ゲーム病で失った恋人、早姫を生き返らせることができるかもしれないと檀黎斗にそそのかされ、CRを離れて永夢たちと対立、つまり闇堕ちするわけですが、恋人を取るか正義を取るかの葛藤がとにかく上質。

ここでも何回も言うてます、その葛藤を経て38話で正義を取る飛彩に涙を流さずにはいられません。

「エグゼイド」では重要な場面では雨が降る演出が入るんですが、ベストレイニーシーンは間違いなくここです。

あとは『仮面ライダー鎧武』のミッチ。

中盤から一気に闇堕ちしていき、最初は爽やかで好青年だったミッチがムチャクチャ嫌な奴に成り下がり、後半ではとことん嫌われます。

とにかく裏切り行為を繰り返し、ついには兄の貴虎まで手にかけてしまうんですが、非常に歪に曲がりながらも根底には舞への愛があり、そのせいで嫌いだけど大嫌いにはなれない部分というのもありました。

そんな中でも、愛するが故の闇堕ち大賞は『仮面ライダー555(ファイズ)』の木場勇治でしょう。

オルフェノクでありながら人間を守り、そして愛し、しかし人間からは忌み嫌われながらもなんとか共存方法を模索してるなか、共に行動してきた同じオルフェノクの結花が人間に殺されたと勘違いしたことがきっかけで一気に闇堕ち。

多分、木場が過去一で高低差のある闇堕ちなのではないでしょうか。

それまで余計なことを吹き込んで巧と木場の仲を撹乱させてきた草加雅人を殺すシーンは、鳥肌が止まらなかったことを覚えています。

或人の闇堕ちもこれらに匹敵するものでしたが、来週の最終回、なんとか笑顔で終わっていただきたい。

スマイルでおしまい、おシマイル。

はいっ、アルトじゃーないっと!

そういえば、ギャグ指導のハッピー遠藤くんは後半もちゃんと仕事してたのかな。

(文:篠宮暁)

【オジンオズボーン・篠宮暁の“特撮”向上委員会】
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