映画コラム

REGULAR

2021年02月25日

『天国にちがいない』レビュー:オシャレ・ユーモア・皮肉さはまるで現代のチャップリン

『天国にちがいない』レビュー:オシャレ・ユーモア・皮肉さはまるで現代のチャップリン


『天国にちがいない』作品情報


ストーリー
映画監督であるエリア・スレイマンは、新作の企画を売り込むため、そして新たなる故郷を探すため、ナザレからパリ、ニューヨークへと旅に出る。パリでは道行くお洒落なパリジャンや美しい景観に見惚れながらも、街を走る戦車、炊き出しに並ぶ大勢の人、救護されるホームレスを目にする。ニューヨークでは、映画学校の講演会で対談相手の教師から「あなたは真の流浪人ですか?」と唐突に質問をされ呆気に取られ、街で銃を持つ市民、上空を旋回するヘリコプター、セントラルパークで警官に追われ逃げ回る裸の天使を目の当たりにする。そんななか、友人であるガエル・ガルシア・ベルナルの計らいにより映画会社のプロデューサーを紹介されるが、新作の企画はあっけなく断られてしまう。パリからニューヨーク、いかに遠くへ行こうとも、平和と秩序があるとされる街にいようとも、何かがいつも彼に故郷を思い起こさせる。まるで、どこに行っても同じ――。この世界はパレスチナの縮図なのか。そこで彼はある根本的な疑問を投げかける。我々の“故郷”と呼べる場所とはいったい何なのか……。 

予告編



基本情報
出演:エリア・スレイマン/ガエル・ガルシア・ベルナル/タリク・コプティ/アリ・スレイマン
 
監督:エリア・スレイマン

製作国:フランス・カタール・ドイツ・カナダ・トルコ・パレスチナ

公開日:2021年1月29日

上映時間:102分
 
配給:アルバトロス・フィルム/クロックワークス

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

RANKING

SPONSORD

PICK UP!