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2021年04月10日

「殴り愛、炎」赤裸々感想|まともな人0人、最初から最後まで「何を見せられているんだ?」と思い続けてた

「殴り愛、炎」赤裸々感想|まともな人0人、最初から最後まで「何を見せられているんだ?」と思い続けてた


後編あらすじ&感想

後編のあらすじ



最愛の婚約者・豊田秀実(瀧本美織)が高校時代に想いを寄せていた陶芸家・緒川信彦(市原隼人)と熱いキスを交わす現場を盗み見してしまった凄腕心臓外科医・明田光男(山崎育三郎)。

歯止めの効かない嫉妬の炎はかつてないほど燃え上がり、光男はついに人生初の拳を信彦に向けて振りかざした!

愛する秀実がほかの男に惹かれてゆく現実を認められず、信彦が秀実を洗脳したと言い張る光男。

もはやまともな精神状態ではない光男は「僕が解放してあげるよ」と不気味にささやき、怯える秀実を連れ帰る。

後編の感想

秀実に「君は何も悪くないんだよ、悪いのはこの泥棒陶芸家なんだよ」と囁く光男
いや、秀実もわりと悪いだろう。
ただ「秀実は悪くない」と言い張るところ以外は光男の言い分は正しい。信彦がおおむね悪い。
あと秀実も何で目の前で言われてるのにDV否定しないの? 光男かわいそうじゃない?

帰宅後、秀実と信彦のキスを録画した映像を大画面で見せてくる光男、悲鳴を上げる秀実。
え……いつ撮ってたの? これは怖い。

「ごめんなさい、光男さんを裏切って」と言う秀実に
裏切ってなんかナッスィングだよ」と言う光男。
なぜ突然の英語……。

おびえる秀実に「スマーイル」と微笑む光男(怖い)。

バードウォッチングに出かけた光男と秀実
光男の「ここにいるよーーーーーーー!」を思い出して怯える秀実。

病院から緊急の連絡がきて席を外さねばならない光男、「またあの泥棒陶芸家が奪いに来るかもしれないからここで待ってて」と汚い倉庫もしくはロッカー的なものに閉じ込める。ええ~。

電話してきたのは光男の母(石野真子)。緊急回線私用で使っちゃ駄目だろ。
一方秀実が「出して!!」と叫んでいると、「どうした!」と開けてくれる知らないおじさん登場。めっちゃ都合よく通りかかったな。

出してもらった秀実はその足で信彦のもとへ。何で前回から一番行っちゃいけないところに行くのこの女。状況悪化するぞ。
そして信彦に抱きつき、告白。信彦も「俺も好きだ」と答え、抱き合う二人。
何なんだよこいつら。
前編から秀実がどのタイミングでどの理由で光男より信彦を好きになったかが見えないので1ミリも共感できない。

そして二人は愛の逃避行へ。どうしても寄りたいと言って花屋に寄りペチュニアの花束を買う秀実(ペチュニア、植えられてるのはよく見るけど花束初めて見た)。花言葉を伝えて信彦に告白する秀実。いや頭おかしいだろこの女。

「素敵な花言葉だな」と感動する信彦。
いやもう何なんだよこの二人。無理。

次の瞬間人にぶつかられて地面に落ち、自転車に轢かれる花束。そんなことある?
(ちなみに花の形状のせいか見た目にはそこまでダメージ負って見えない)

「これでも私は元モデルの人気インフルエンサーですことよ~」と秀実の写真をTwitterに載せて目撃情報を集める家子(酒井若菜)。肖像権とか大丈夫? 見た目も言動もやばすぎて元モデルの人気インフルエンサー(10万フォロワーいる)という設定が全然しっくりこない。あと自分で「人気インフルエンサー」って名乗る人いる?

どっかの海辺にやってきた秀実と信彦。「ここまでくれば大丈夫だ」という信彦だったが、即到着する光男と家子。全然大丈夫じゃない。

家子の視力(?)で発見され、追いかけっこが始まる。
「こんなこともあろうかと友達から借りてきた」と元警察犬を連れてくる。
ん? これ奪い合いで見たぞ?
結局犬は違う方向に行き(出オチ)逃げようとした二人の前に、双眼鏡を構えた光男が。

その距離で双眼鏡は必要ないと思う。

信彦を庇おうとする秀実に「わかってるから。全部悪いのはこの泥棒陶芸家だから」と言う光男に「悪いのは俺です。殴ってくれないなら自分で殴ります」と、自分の頬を全力で何度も殴り、口から血を流しながら自分を殴り続ける信彦。

え、なんで? 何を見せられてるの?

それを見て「光男さんのところに帰ります。私を幸せにしてくれるのは光男さんです」
と言う秀実。抱き合いながら泣く秀実。

なんだこれは。

「泥棒陶芸家か……畜生」と一人家? で涙する信彦。いや、情緒。
そこにやってきた家子は「あんたが中途半端なせいで! 秀実を奪いなさいよおおおお」と言いながら光男の焼いた器を割りまくる。器物破損なんだが。金払えよ……と思って見ていたら、札束を突き付けた。あ、払うんだ、と思ったら札束を跳ねのけた信彦が「割れてもあんたには売らねえよ」と言い、キー!となる家子。宙を舞う一万円札。何だこれ。

光男と秀実は光男の実家で同居することになり、「下品な色」とそうでもない服をその場で脱がされハサミで切られたり、片付けろと言われた物置に大きな信彦の写真があってカッターでズタズタにさせられたり(踏み絵かよ)といういびりをうけ、後者は父親も一緒になってやらせてたのでこのドラマまともな人一人も出てこないなと思った。

信彦が忘れられないことに気づかれ、光男の兄・倫太(永井大)の持つ記憶を無くすマシーンで記憶を消されそうになる秀実。

家子に知らされて(そんな大事な情報家子にしゃべるなよ)明田家に来る光男。城のような外壁を持つ家は飛び越えられない(普通に不法侵入だし)。近くにあった棒を見つけた信彦は、陸上をやっていた高校当時、そして応援してくれた当時の秀実を思い出し、棒高跳びの要領で外壁を飛び越えるのであった。そして落ちて痛がっている。不法侵入だが。

一連の侵入劇、面白すぎて爆笑した。

やってくる信彦、秀実を幸せにできるのは俺だと殴り合う光男と信彦。他の家族止めろよ。
激しい殴り合いの末、お互いの拳がお互いの頬にめり込む。
あ、なんかこれ少年漫画とかですっごく見たことある。

倒れたのは光男だった。
秀実を連れて出ていこうとする信彦の前に立ちはだかる父親だったが(もっと早く出て来いよ)「僕をこれ以上みじめにしないでよ、僕は負けたんだよ」という光男。

光男すごいかわいそう。ひたすらかわいそう。

明田家を出たところで発作を起こし倒れる光男。次に大きな発作を起こしたら命はないと言われていたらしい。よくそれで棒高跳びしたな。

オペが始まったが、助かる確率0%と語る倫太。ブラックジャックみたいな髪型してるんだしあんた治せよ……。そこへ現れた光男が手術を成功させ「好きな人が一番喜ぶことをしたい、かっこいい僕を見せて別れたい」と言う光男。一部の変態的なところ以外はだいたいかっこよかったよ光男……。

数年後。家子が赤ん坊を抱き、「目は俺似だろ?」と嬉しそうに言う倫太。
え、何で?
占いで愛称ぴったりだった占い婚だそうです。
あれだけ光男に執着してたの何だったの? それならもっと前に占っとけばよかったんじゃ。

一方信彦の工房では、小さな子と一緒にいる信彦とお腹の大きい秀実の姿が。

そして光男は今日も患者を救いまくるのだった。病院の屋上からつがいの鳥を見つけて優しく微笑む。

え? 何これハッピーエンドってことなの?

次の瞬間。マンションのベランダから望遠鏡で何かを覗く光男の姿。
望遠鏡で見ている先はなんと信彦と秀実。眺めながら嬉しそうにバードウォッチカウンターをカタカタ押すのだった。

え、何なの? つがいの鳥を見るのが好きみたいなオチなの??
よくわからないけど変態っぽく終わった。何だったんだまじで。

何というか今のところ今年イチの迷ドラマでした。面白かった。

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