2021年05月29日

『明日の食卓』『女たち』『茜色に焼かれて』etc……今、日本映画の女優たちがすごいことになっている!

『明日の食卓』『女たち』『茜色に焼かれて』etc……今、日本映画の女優たちがすごいことになっている!


これからも全ての俳優たちが輝く作品を見ていきたい!

このように、上述の2作品で掲げた女優たちだけでも今年の映画賞レースは大変な接戦になるだろうと予想されますが、実際はそれ以上にすさまじいことになりそうです。


(C)山内マリコ/集英社・『あのこは貴族』製作委員会

たとえば、今や世界的に台頭し始めた女性たちの自立を等身大のものとして訴え得た『あのこは貴族』(21)の門脇麦と水原希子。
(これには篠原ゆき子もちょっとだけ出てましたね。また水原希子はネットフリックス作品『彼女』でも素晴らしい存在感を示していました)

我が家を護るという祖母の誇らしき孤高の貫禄を示した富司純子主演の『椿の庭』(21)は、鈴木京香とシム・ウンギョンという国の別をも超越した三世代の女性たちの姿が描かれていました。

今から102年前の体制への反逆“米騒動”を起こしたのは女性たちだった事実を描いた『大コメ騒動』(21)では主演の井上真央が周囲の室井滋や夏木マリなど超個性派女優たちに揉まれながら次第に自身も強くなっていくような風情が好もしく感じられたものです。


(C)和月伸宏/集英社 (C)2020映画「るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning」製作委員会

今年上半期のヒット作『花束みたいな恋をした』(21)でその言動に賛否湧いた(つまりはそれだけ注目された)ヒロインを演じた有村架純は、多くのファンが公開を今か今かと待ち望む『るろうに剣心 最終章 The Beginning』で、原作からそのまま出てきたかのように麗しき雪代巴を演じてくれています。


(C)2021『茜色に焼かれる』フィルムパートナーズ

そして『明日の食卓』の尾野真千子は、先にも述べた通り『茜色に焼かれる』(21)の名演が今や映画ファンの間で急速に浸透しているところではありますが、高畑充希も『キャラクター』がまもなく公開予定です。

上半期だけでもこれだけあると、まだ見ぬ下半期も加えていくと年末の章レースはどのようなことになるのか?

いやいや、別に映画賞が偉いわけではありません。

それよりも何よりも、多くの作品で俳優たちが輝ける作品が増えていくこと自体が、映画ファンはもとより映画そのものにとっての多大な喜びでもあるでしょう。

これからも今回ここに記した女優陣のみならず、すべての俳優たちが輝く作品を見続けていきたいものです。

(文:増當竜也)

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(C)2021「明日の食卓」製作委員会 / (C)映画「女たち」製作委員会

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